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タイガの読書日記

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ラノベ・小説・学術書など様々な本を読んできたタイガが本棚の整理ついでに本の感想を書いていくマガジン。 割と最近は真面目な本を読むことが多いですが一応多種多様な本やたまに論文を紹…
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2021年9月の記事一覧

「グリーン・ジャイアント」森川潤(著)

「グリーン・ジャイアント」森川潤(著)

 地球環境に配慮しようという動きが政治において進んでいる。しかし、政治がいくら努力しても限界がある。

さらに言えば、政府が環境配慮の名目で行う政策は国民に強制的に生活変革を求めるものだ。例をあげるなら環境省が進めている政策がわかりやすい。レジ袋の有料化、炭素税の導入模索などは環境配慮が目的とされたものだ。この二つの政策は環境には優しいのかもしれないが、国民にやさしくない。

このような政府は国民

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「リベラルのことは嫌いでもリベラリズムは嫌いにならないでください」井上達夫(著)

「リベラルのことは嫌いでもリベラリズムは嫌いにならないでください」井上達夫(著)

 本書は現在の左派と考えられている人々が抱えている課題について指摘し「リベラル」という勢力の支持が伸び悩む理由を明らかにしていると思う。

右派側かの左派批判というのはほっといても定期的にガス抜きのようにされるが、著者は間違いなく右派側の人間ではない。左派が左派を批判してはいけないというルールなどは存在しないが日本のネットなどを見ていると自陣営や味方を批判することを極端に嫌がる傾向がある。是々非々

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「『使える人材』を見抜く採用面接」細井智彦(著)

「『使える人材』を見抜く採用面接」細井智彦(著)

 コロナはビジネス環境も大きく変えた。テレワークは今も政府から積極的に求められてる労働の仕方であり、これは人々によって好き嫌いあるだろうが、私は個人の使える自由な時間が増えたと考えている。

このような新しい環境の中で当然、面接というのも大きく変わった。これまでは直接コミュニケーションを取る形であったがオンラインで画面越しに面接を行うというのは企業の採用する側も最初は難儀したのではないだろうか。本

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「マーガレット・サッチャー」冨田浩司(著)

「マーガレット・サッチャー」冨田浩司(著)

 連日自民党総裁選についての報道が相次ぎ、続々と速報が出ては情勢が変化している現在自民党総裁候補は主に3人に絞られせめぎ合いを繰り広げている。

今回私がこの本を読むきっかけになったのはその自民党総裁選に立候補している高市早苗氏が尊敬する人物が英国初の女性首相にして戦後最長政権を築いたマーガレット・サッチャーだったからだ。

高市氏の掲げた政策を見て「サッチャーってどんな理念で政治に携わった人だっ

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