わかりやすく解説!農薬の危険と対策方法【食の安全】
✅ 外国産は農薬が怖くて食べられない!
✅ 農薬ってどんな危険がある?
✅ 有機野菜を選ぶべき?
そんな疑問はありませんか?
私は「食の安全」をテーマに
オンラインでセミナーをしていますが
セミナーの詳細はこちら👇
先日のセミナーで ”農薬” について
ご質問をいただきました。
そこで、今回は
その疑問を解消すべく
✅ 日本の農薬事情について
✅ 農産物を食べるときに、どのように注意すればよいか
を解説します!
✅ 農薬について漠然とした不安がある
✅ 農薬のリスクを知っておきたい
✅ 食を選択する力をつけたい
そんな方は、
ぜひ最後までご覧ください^^
日本は農薬大国
「外国産は農薬が怖い!」
「国産なら安全!」
と思っている方が多いのですが
じつは、日本は農薬大国!
諸外国より、
農薬使用量がかなり多い国
なんです。
FAO(国連食糧農業機関)によると
単位面積当たりの農薬使用量は
1位:中国
2位:韓国
3位:日本
日本は、なんと世界3位💦
下図は、
単位面積当たりの農薬使用量を
グラフにしたものです👇
※(Faostat 2013.8.4)社会事情データ図解ホームページより引用
中国・韓国・日本がワースト3で
定着しているようです。
日本は、
✅ 温暖多湿で病原虫が発生しやすい
✅ 消費者の「きれいな形」嗜好
✅ 農家の高齢化
などの理由により、
農薬大国から抜け出せないようです。
中国産の野菜よりは
国産のほうが良さそうですが・・・
国産だから農薬の心配はない!
というわけではないのです><
問題となっている2つの農薬
世界でも大きく問題になっている
農薬2つをご紹介します。
✅ ネオニコチノイド系農薬
✅ グリホサート
✅ ネオニコチノイド系農薬
ニコチンに似た成分をベースとする
殺虫剤で、人に対しては
・ADHD(注意欠陥・多動性)
・神経発達障害
・自閉症
との関連も懸念されています。
EU(ヨーロッパ連合)では、
日本で許可されている7種の
ネオニコチノイド系農薬のうち、
6種が屋外で使用禁止になっています。
世界ではネオニコチノイドの規制が
厳しくなっているのに、
日本では、なんと
緩和の方向に向かっています。
ここ数年で残留農薬基準値を
大幅に緩和しています💦
東京都内に流通していた国内産野菜・果実類の残留農薬実態調査(※1)
によると
21種41作物(検出率59%)から殺虫剤及び殺菌剤合わせて27種類の農薬が痕跡~0.31 ppm検出された.このうち,ネオニコチノイド系農薬は,野菜及び果実のどちらからも検出数が多く,昨年度に引き続き,殺虫剤として主流になっていることが示唆された.
と考察されていました。
日本では、世界で規制されている
毒性の強い農薬が主流になっている!
という現状を知っていただければ
と思います。
✅ グリホサート
うってかわって、こちらは
輸入農産物で注意すべき農薬です。
グリホサートは、
国際がん研究機関(IARC)が定める
おそらく発がん性があるグループ2A
に分類されるものの1つ。
カナダ、アメリカ産の輸入小麦には
9割以上の検出率でグリホサートが
残留していることがわかっています💦(※2)
小麦製品を選ぶなら、
国産小麦か有機の小麦を
使用したものをおすすめします。
農薬の被害を減らす方法
農薬を減らす方法は
✅ 野菜をよく洗う
✅ 皮をむく
✅ 有機JASマークの野菜を使う
です。
✅ 野菜をよく洗う
まずは、野菜をよく洗う!
水に溶けやすい農薬などは
水洗いだけで、ある程度は減ります。
✅ 皮をむく
皮にこそ、栄養がある!
これはもっともなのですが、
農薬は作物の表面に留まりやすいので
皮はむいて食べるほうが無難です。
下グラフは、野菜を水洗いしたときと、皮むきの場合の残留農薬を比べています👇
※農薬工業会ホームページより引用
皮をむくだけで、
かなりの農薬を落とせます!
ちなみに、私は
皮の栄養もしっかりとりたい!
ので、
野菜の皮で出汁をとっています^^
出汁をとる前に、
汚れや農薬を落とすために
余熱するのを忘れずに!!
✅ 有機JASマークの野菜を使う
上のマークは、有機JASマークです。
有機JASマークは、
農薬や化学肥料などの化学物質に頼らず
自然の力で生産された食品を示します。
このマークがついているということは
限られた農薬や添加物しか使用していない(安全性の高い農薬や添加物のみ使用)
ので、
有機JASマークの商品を選ぶのは
安全な食品を見極める1つ方法です💡
また、
有機食材を食べ続けることで
体内の農薬が低減します。
1か月間、有機食材を食べ続けると
尿から検出される農薬量が94%減った
という検証がありました💡
有機野菜を生産して
食べ続けている農家さんは、
尿から検出される農薬量が
圧倒的に少ないそう。
すべての食材を有機野菜にするのは
お金もかかるし大変かと思いますが
✅ 生で食べる食材
✅ 皮ごと食べたい食材
を、有機JASマークの食材にするだけで
かなり農薬を減らせます。
まとめ
■ 日本は農薬大国で、単位面積当たりの農薬使用量は、世界3位💦
■ 問題ありの農薬は、「ネオニコチノイド系農薬」と「グリホサート」
■ ネオニコチノイド系農薬は、世界で規制の方向に向かっている中、日本では緩和の方向に向かっており、殺虫剤として主流の農薬である。
■ グリホサートは、おそらく発がん性がある物質の1つ。カナダ、アメリカ産の輸入小麦には9割以上の検出率でグリホサートが残留している。小麦は国産か有機小麦がおすすめ。
■ 農薬を減らす方法👇
✅ 野菜をよく洗う:水に溶ける農薬を低減できる
✅ 皮をむく:皮に農薬が溜まりやすいので、皮はむこう
✅ 有機JASマークの野菜を使う:このマークがついていれば、安全性の高い農薬しか使われていないので、比較的安心して使える。
■ すべての食材を有機野菜にするのは大変なので、生で食べる食材や皮ごと食べたい食材を、有機JASマークの食材にするとGood!
▶参考文献
※1)国内産野菜・果実類中の残留農薬実態調査(平成29年度)Ann. Rep. Tokyo Metr. Inst. Pub. Health, 69, 191-196, 2018.
※2)農林水産省 輸入米麦の残留農薬等の分析結果 平成30年度
※農林水産省 有機食品の検査認証制度
最後までご覧いただき、
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