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【変えたい常識シリーズ】「体が硬いからヨガは無理だよ」という常識

【変えたい常識シリーズ】「体が硬いからヨガは無理だよ」という常識

ヨガをしている人が、家族や友人、パートナーなどにヨガを進めたときにおそらく一番言われる言葉が「体が硬いから無理だよヨガなんて」だと思います。

「体が硬い」とヨガは無理なのか?
今回はそれを考えてみたいと思います。

【硬いって何が硬いの?】そもそも、体が硬いという時の「体」とは具体的に何を指しているのでしょう?

動くときに硬さを感じているのですから、「関節」ということでしょう。
では関節の構成

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【日記】動けない人の動きに関する知識には誤解が含まれている可能性が高い〜セラピストよもっと動こう!〜

【日記】動けない人の動きに関する知識には誤解が含まれている可能性が高い〜セラピストよもっと動こう!〜

先日ある番組をたまたま見た時に感じたこと。
同じ業界の先生で、大学の先生でかなり有名らしい方だった。

姿勢の特集で、姿勢には菱形筋が重要だと。
胸を開くことがいい姿勢だと。

驚いた。

ありえない。
菱形筋使ったら首はすくむし、何よりもいい姿勢で菱形筋をデフォルトで使うわけがない、、、。

また不良姿勢を脱力姿勢といっていた。
確かに間違いではないが、下肢の屈曲位は逆にすごい疲れる緊張姿勢だ。

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【変えたい常識シリーズ】股関節は柔らかい方がいい?

【変えたい常識シリーズ】股関節は柔らかい方がいい?

開脚本が売れ、股関節が固いと悩んでいる人がいる、そんな世の中です。
股関節が硬いという常識、それホントですか?

そもそも、股関節が固いというのは何でしょう?

股関節の靭帯?
股関節の筋肉?

靭帯は脱臼などを防ぐために固くないと意味がないので、固いのは筋肉ですね。
では、どの筋肉でしょう。

多くは、以下のものでしょう。

前屈ができない=膝伸展位での股関節屈曲=ハムストリングの緊張

左右開

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【ヨガ日記】ヨガに関する質問に答えます

【ヨガ日記】ヨガに関する質問に答えます

ある講座での受講生とのやりとりをこちらでも参考になるのではとシェアしたいと思います。

Q:生徒に既往歴や体調についてクラス前にみんなの前で聞くべきでしょうか?

A:聞くべき。最も適切なのは、クラスが始まる前に聞けること。同意書などで事前に確認できればなおいいが、生徒としても自分の状態を報告する義務があります。責任はイントラだけにあるわけではありません。恥という日本人特有な感覚があるが、それは怪

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【変えたい常識シリーズ】正しい姿勢で顎を引いてはいけない4つの理由

【変えたい常識シリーズ】正しい姿勢で顎を引いてはいけない4つの理由

正しい姿勢を語るときに、よく専門家の方が言われるのが「顎を引く」ということです。
先日、ある講座で、僕が「顎は引かずに遠くを見るようにしましょう」とお伝えしたところ、参加者の方から「姿勢の講座にいくつか出てますが、どの方も顎を引けと言われるんです。先生は真逆ですね。」と質問されました。

そこでお答えした内容ですが、あまりにも常識が間違っているので、その理由をできるだけ多くの方に知って欲しいので、

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【ヨガ日記】骨格に合わせたヨガ実践の必要性

【ヨガ日記】骨格に合わせたヨガ実践の必要性

先日アーサナ塾にいらした方は、海外でヨガの指導資格を取得された方で、アーサナアナトミカルアプローチに共感して受講してくれました。

彼女が使用していたヨガマットには手のつく位置や足の位置、足の向ける角度などが記載してあり、そのガイドによってアーサナが確実に取れるというものでした。

初めはそのメソッドと明確さに感動をして実践を続けたそうです。

しかし、練習するほどに体の調子が悪くなり、もしかして

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【日記】「巻き肩」、「反り腰」問題はかなり根深くそして由々しき問題だと思う

【日記】「巻き肩」、「反り腰」問題はかなり根深くそして由々しき問題だと思う

「巻き肩」とおいう言葉を聞いたことがある方は多いでしょう。
「反り腰」も良く聞きますね。

でもどちらも医学では使いません。
医学の文献検索サイトで上記の二つを検索しても何も出てきません。

僕ら医療者と一般の方の言葉のイメージするもののズレは時にとても大きく、まるで違うものを指していることがあります。
そして、ヨガやピラティスのインストラクターのように、中途半端に人の姿勢に修正を加えたり、正しい

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オンラインレッスンの今後と私見

オンラインレッスンの今後と私見

【オンラインクラスに向いているクラスとは?】新型コロナウィルスの影響で、自宅隔離や外出自粛、またスポーツクラブやヨガスタジオの営業自粛などインストラクターの置かれている状況はかなり厳しくなっています。

僕の運営するスタジオもジムも例によって営業停止中。収入ゼロです。でも家賃などの固定費はガッツリ取られます。あと数ヶ月持つかどうか。まぁ最悪全て閉めて新しい人生ということも考えなくてはいけません。

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良かれと思うその「思い込み」が体を蝕んでいる可能性が、、、特にヨガ、、、

良かれと思うその「思い込み」が体を蝕んでいる可能性が、、、特にヨガ、、、

本日もヨガで違和感を感じてという方がパーソナルレッスンを受けにいらっしゃいました。

ヨガを始めてから股関節に違和感を感じるようになり、最近は立っていても座っていても股関節に違和感が出るようになってしまったそうです。

現在のヨガ指導の中では、インストラクターに乗られて膝を押されるようないわゆるアジャストメントを受けているそうです。

さて何が問題なのでしょうか?

ご本人は運動のために、健康のた

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ヨガ&ピラティスの事故情報の検索(2020)

ヨガ&ピラティスの事故情報の検索(2020)

ヨガやピラティスの事故が愛好者が増えると同時に相対的に増えています。

数年前にヨガに関してはNHK(地方版、全国版共に)でも取り上げられ、僕もインタビューに応じています。

さて、実際にどのような事故が起きているのでしょうか?

現状ヨガの代表的な業界団体というものが存在しないので、大規模調査や信頼できる報告はありません。

僕も個別に調査したことはありますが、全国の状態は知りません。

今回は

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【ヨガ日記】なぜヨガに解剖学が必要なのか〜地図を持って旅行に出よう〜

【ヨガ日記】なぜヨガに解剖学が必要なのか〜地図を持って旅行に出よう〜

ヨガの解剖学を伝えてきて13年くらいになります。「ヨガの解剖学」という書籍を出したのが2009年だったと思います。

その前から講座を始めて、多くのフィードバックをもらいながら今は、「アーサナアナトミカルアプローチ」という形で啓蒙しています。

なぜ僕がヨガには解剖学が重要だと思っているかを少しお話ししたいと思います。

【自身の怪我】僕がヨガインストラクターの資格を取ったのは15年前。ヨガを始め

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