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食べるを愛でる

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食にまつわるあれこれ
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2023年2月の記事一覧

食べるを愛でる。

食べるを愛でる。

いつも、タイトルを思いついてはその先を書かず、下書きに残っていることが多い。これもそのひとつだ。
そうしたいと思う時が、きっとベストタイミング。ということで書き進めてみることにした。

わたしは、食べることにまつわる行動や想像が好きで仕方ないところがある。
なにしろ、人間生きていればお腹はすくようにできている。

スーパーで食べたいものを想像しながら食材たちと見つめ合う。あ、今日は白菜が安い。

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うどん愛

うどん愛

うどんが好きすぎて、よく食べている。
去年食べたうどんは、お店とスーパーで購入したものを合わせるとおよそ100玉近くになる。

試しに、あのうどん県と比較してみた。

2008年時点で香川県民が食べたうどん・そばの年間消費量は1世帯33kgらしい。年間で、1世帯あたり165玉食べている計算だ(1玉200gとして計算)。

平均世帯人員は2.63人(2005年国勢調査より)ということを踏まえると、ざ

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鳩サブレー

鳩サブレー

なんてかわいい、やさしい形をしているのだろう。なんといっても、おしりに向かって右上がりになっていく軽やかさがいい。

包装されている袋を観察したことがある人はどれくらいいるだろうか。
あのビニール袋には、右上がりのおしりをキープするためと思われる、ビニールどうしが圧着されている部分があるのだ。
見つけた時、ひとり静かに感動した。

なんて些細なこと、と思われるかもしれない。
それでもこの圧着部分が

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食べたいものの選びかた

食べたいものの選びかた

その時いちばん食べたいものが身体にいい説は、あるかもしれないと思っている。

「そうそう、わたしは今これが食べたかったのよね。」と心から望んで、喜んで食べるひとときは、そうでない時と比べて幸福感が大きい気がする。

「今なにを食べたいのか?」
を自分に問うことは、幸せを最大化するための個人的な工夫のひとつだ。

大抵はいつも思い浮かぶ。だから、それが分からない時や食べる行為そのものに消極的な感覚が

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マツキヨさんと味噌煮込みうどん

マツキヨさんと味噌煮込みうどん

ドラッグストアのマツモトキヨシを見かけると、ふと思い出すおっちゃんがいる。

たぶん、6年以上は前のことだと思う。
名古屋で受験した資格試験の帰り道、一緒に受けていた何人かで歩いていたら、なぜか道端で会話が始まった。
どんな風に始まったのかは、ほとんど記憶にない。
たまたま、おっちゃんを含むそこにいた全員が関西人だった。

歩く方向が一緒だったからか、歩きながら話していた気がする。
楽しそうに話す

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家族ラーメン

家族ラーメン

父はとてもラーメン好きだ。
こってりもあっさりもいける口で、予約を入れてバスを乗り継いで食べに行ったりするらしい。

この情報は母から入手した。休みの日に何をしてるか聞いたらこの答えが返ってきて、その本気具合がなんとも父らしくてちょっと笑ってしまった。

ちなみに母は、ラーメンの気分の時だけついて行くとのことだった。これはこれで、母らしい感じがする。

そういえば、家族でもよくラーメンを食べに行っ

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キッチン

キッチン

キッチンと私はなんとなく、一心同体なところがある。
いつも目にする場所だから、写し鏡になりやすいのかもしれない。

キッチンがきれいだとすっきりした気持ちになるし、汚れていると少し投げやりな気持ちになったりする。

掃除前のコンロは、チゲ鍋を吹きこぼしてしまった跡が残ってしまっていた。
お湯をかけて汚れを浮かせてから、食器洗いスポンジで撫でるとすんなり取れる。
掃除後の今は静かに明るく輝いている。

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老舗のおにぎりやさん

老舗のおにぎりやさん

仕事で情報収集のために参加した展示会。
ほぼ全自動で完結するソフトクリームマシンに、おにぎりマシン、そばゆでマシンたちが所狭しと並んでいて、なんだかもやもやしてしまった。

人間が機械のアシスタントをしているように見え、機械に使われている感が満載なのだ。技術革新という意味ではすごいことだと思うし、全否定する気もないけれど、やっぱりどこかもやもやしてしまう。

食べる喜びを感じたいけど、虚しさがつき

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