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日々のこと

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日常のこととかです。
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#スウェーデン

正月のクリスマスケーキ

正月のクリスマスケーキ

年を越して、新年も既に三日が過ぎようとしていた。そんな新年三が日の最終日、我が家のクリスマスケーキは完成した。スポンジケーキは元旦の夕刻に焼いておいたものだ。ケーキの中に挟む苺はスペイン産のもので、昨年のクリスマス前に購入していた。3個ほど、黴が出ていてだめになってしまっていたけれど、季節外れの苺にしては、さほどに悪くはなかった。こちらでは苺のケーキを食べるのは夏の間のみで、地産の季節物を使って料

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イースタッド動物園

イースタッド動物園

週末の天気予報は、秋晴れだった。スウェーデンに住んでいると、天気の良い日に外に出ずにはいられない(特に長い長い冬が訪れる前)ので、日曜日はイースタッド動物園に行くことにした。前日の土曜日は終日を費やして翌日の準備と心構えをして、心身を備える。しっかり身構えてから出かけないと、子ども二人連れの外出ともなれば、身が持たないのだ。そして日曜日の昼に近い午前、まずはリーデルに寄って昼食とおやつを買い込んで

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初めてのハロウィン

初めてのハロウィン

ハロウィンの装飾にすごく力を注いでいる家の飾りつけを見たく、線路の反対側の地区に行く。そこの家の装飾は他の家と比べて明らかに浮いているくらい、すごいのだ。昨年度までの保育園の送り迎えの時(家から少し離れた保育園に通っていた。モンテッソーリだという理由で)、私はその家のハロウィン飾りを見ることが、その時期の小さな楽しみになっていた。この街は電車の線路によって街が二つに分断された形になっていて、私たち

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天使の何だったっけ

天使の何だったっけ

食材をフライパンにぶち込んで蓋をしてほったらかし、の料理。野菜と肉に火が通って汁が出てきたところで、ビーフンを入れて、また蓋をしてほったらかし。フライパンで、ほったらかし料理。今日の品は、ビーフン。野菜を一種類か二種類を切ることができるくらいの体力が、今夕はあったのだった。
ビーフンを手でばきばきりと折りながら、思った。あれっ、ビーフンって、フランス語で何ていうんだったっけ...。あの、天使、天使

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拾った学校鉛筆

拾った学校鉛筆

学校のお迎えの帰り道で拾った学校鉛筆を、
使ってみる。ササーっととてもいい書き心地で、びっくりする。自分の部屋で見失ってから数週間も探していたミッキーマウスのシャープペンシルが、やっと見つかったというのに。昔、家族旅行でイギリスの飛行機に乗った時に機内販売で買ってもらって以来、数十年経った今でも、使っているものなのだけれど。これからは、この鉛筆を使おう。するするっと書けてしまうから、書いた文字が気

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蒸し温めて

蒸し温めて

昨夜の残り物を、お昼にフライパンで蒸して温めて食べる。スーパーマーケットにて半額になっていたので買った、味付け豚肉をオーブンに適当に入れて焼いたもの。すーごくおいしく仕上がって、全部食べてしまう。むしろ昨日の出来立ての時よりも、柔らかくなって肉汁が溢れ出て、おいしい。お皿の端のスープ部分に、冷蔵庫に保存している茹で春雨を入れてもみたりする。おいしい。
蒸して温めるって、いいなー。今までは電子レンジ

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服は引っ掻かれても

服は引っ掻かれても

割とお気に入りの服を、赤ちゃんに爪でバリバリとされる。あんたは猫かー!と心の中で呟いてから、服をそっと赤ちゃんから遠ざける。
家から一歩も出ない日であっても、かわいい服を着ていたい。自分が好む服を着て、少しだけでも生きる活力が増えれば良い。たとえそれが一日ずっと家の中にいて、子どもとパートナーだけしか顔を合わせないのだとしても。

二階のバスルームの鏡を、拭き取る化粧水と化粧用コットンで拭いてみた

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夏日の、火山みたいな赤ちゃん

夏日の、火山みたいな赤ちゃん

晴れて空が高く広く青い、夏日。太陽の日差しが、ぎゅっと地に届く。人々が芝生や砂浜の上、はたまた公園のベンチの上に寝そべって、日光浴を楽しんでいる。そんなような、一日。こういう日は、ここスウェーデンでもかなり、暑い。家の二階はむうんと蒸し暑くなって、少し動いただけでも、肌にうっすらと汗が滲み出す。日本の夏が思い出されて、恋しくもなったり。
そしてまた同じく、赤ちゃんも熱いというもの。

赤ちゃんが、

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食べたいもの

食べたいもの

手のひらからはみ出る程の、大きい餃子を作った。もちろん本来ならば、こんなに大きい餃子は作らない。だけれども、通常の大きさの餃子を作る時間がなかった。餃子の皮の生地はホームベーカリーを使って簡単に作れる。その後の作業、出来上がった餃子の生地を小さく切って丸めて伸ばていく、これが大変で面倒なのである。この作業を遂行するには、誰にも邪魔される事のない、一定の纏まったひとり時間を要する。餃子の皮を一片に切

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私の好きなリサイクルショップ

私の好きなリサイクルショップ

リサイクルショップが、好きだ。セカンドハンドショップ、とも言う。一度でも誰かの手に渡った品物を、再び売りに出している店のことである。我が家のみな、リサイクルショップが好きだ。

住む家の、近く。電車でひとつ先の駅だとか車で10分程走ったところに、リサイクルショップはある。その中には慈善活動の一環として営業しているものもあり、いかにもスウェーデンというか、北欧らしさを感じる。不要になった物を集めて売

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スーパーマーケットにある、子どもはどうぞ台

スーパーマーケットにある、子どもはどうぞ台

スーパーマーケットの青果売り場の一角に、それはある。それというのは、私が「子どもはどうぞ」と呼んでいる、スーパーマーケットが子どもに無料で提供しているおやつのことだ。「どうぞ」や「子どもは取って下さい」等が書かれた張り紙やポスターと一緒に、バナナや林檎が台の上に置かれている。
子どもにとっては、親に付き添って行くスーパーでの買い物は退屈かもしれないし、買い物が長引くと、お腹が空くかもしれない。なの

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スウェーデンで、初の歯科検診

スウェーデンで、初の歯科検診

先週末、息子の初めての歯科検診に行ってきた。
3歳で初の歯科検診というと、少し遅いように思うけれど、欧州ではそれが普通なのかもしれない。とにかくも、土曜日の午前中に歯科診療所を開けていることに驚きながら、隣町に検診を受けに行った。

この日が子どもの歯科検診のみの受付なのかは知らないけど、受付の女性が妖精のコスプレを身に纏い、私たちを受け入れてくれた。郵送で受け取ったきた検診の予約書を見せ、呼ばれ

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息子のいいたかったこと

息子のいいたかったこと

先週末、息子を保育園に迎えに行った時のこと。
息子はいつも帰りたがらずにぐだぐだするので、その日も先生や他の夕方までの子どもたちは、おやつを食べに教室に入り始めていた。さっと息子を脇に抱えてエントランスルームまで来たところで、いきなりぐずり出し始めた。「学校、学校いる!ドア、ドア開けるー!うあああああー!」と、泣き叫んで教室に戻ろうとする。先生が今日はお昼寝を全くしなかったと言っていたので、それが

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