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517.物事はね、丸投げしちゃあいけないんだよ~投げるのは後始末だけでいいんだから~

coucouさんのお仕事論㊱


1.物事はね、丸投げしちゃあいけないんだよ~投げるのは後始末だけでいいんだから~


coucouさんが出向く会社で良く出くわす場面がある。

それはね、事務所内に無造作に置かれた段ボールさんたち。

「社長、その段ボールには何が入っているのですか?」

この会社は飲食チェーン店。市内に18店舗の店を構えている会社で、社員数はパート、アルバイト、正社員を含んで約180名。年商は約2億8千万。
1店舗1600万円の商いだから、かなり儲かっている。
(飲食店は利益率が高い)

その段ボールさんたちは、合計100箱ぐらい(1店舗5箱だという)。

各店の名前が太いサインペンで書かれ、山積みとなっていた。
中身は売上伝票、仕入れ伝票、領収書や支払いの伝票、レジ伝票が月別に入っていた。

「見ればわかるだろう、各店の伝票だよ!」
「どなたか会計担当はいないのですか?」

「各店に帳簿を任せるのは無理だし、会計を雇うくらいなら税理士に任せればいい、高い金を払っているのだからね」

「でも毎日の売り上げ管理はどうしているのですか?」
「それは、レジに任せてある。毎日の売り上げは全部レジから本部のコンピュータで把握できているし、何も問題はない」

確かに、月に1600万円も商っているのだから、そんな暇はないのかもしれない。1日当たり約53万円の売り上げ、平均客単価は1200円、1日当たりの客数は約440人となります。
(567でもちゃんと売上を維持している)

昼は定食、夜は居酒屋の二毛作ビジネス。
人件費は全店で5400万円、後は光熱費や家賃および返済金などで、経営が充分に可能な優良企業といえる。

©NPО japan copyright association Hiroaki

でも、不思議~

これだけ儲けているのだから、会計担当ぐらい雇えるはずなんだけれど、すべてを税理事務所に丸投げしている。
儲かっているのだから何もいうことはないけれど、ただの税務処理だけで会社全体の内容を理解できていないのは事実だと思う。

それも儲かっているのだから必要ない事なのかもしれないけど、この無造作に置かれた膨大な段ボールは何を意味するのかな?

coucouさん、は次の素朴な質問をしてみた。

「社長、これだけ儲かっているのですから、何も問題はないですね。でも、何か困っていることはないのですか?」

「……ない事はない。あるとすれば人手不足だね。飲食の仕事はキツ過ぎるのか、働き手がすぐに辞めてしまうので、人の入れ替えが激しい。誰かいい人いないかな、給料はたくさん払ってもいいのだが…」

そう、働く人の定着率が悪い会社のようだね。

会社は儲けなければならない。
だって、儲けなければ存続できないからね。

でもね、会計を外部に丸投げしたとしても、必要なものを削る、無駄なことを削る、それも正しい選択なんだけど、事務員もいない環境では、いつか限界が訪れるような不安を感じた…。

(働きさんたちの定着率が悪いのは、事務員さんがいない分、現場の事務作業が増えていて仕事がきつくなるらしい。毎日、銀行へ売り上げの入金を昼と夜。伝票も昼と夜。釣銭から、仕入れ買い出し作業時間が大変…そして段ボールに入れた伝票類の管理、売上帳簿つけ、誰も見てくれない報告書の作成…そして、やがて疲れ果ててやめてしまう…)

働く人が働きやすい環境をつくることにお金を惜しんだとき、会社はいつの日にか滅びる運命が待ち構えている気がする。
 
事務作業って、とっても地味で評価が低いものだけど、現場を支えたり、カバーする大切な仕事なんだよね。
(でも、世の中どこでも事務作業って低い評価な気がする。)

18店舗各店の責任者に事務作業(売り上げ入金、釣り銭等の準備、仕入れ、支払い、アルバイト等の人事管理、給料支払い)の丸投げは厳しいものだよね。

そこで、coucouさんは、本部機能を提案したけれど、現場上がりの社長には机に向かう仕事は利益を生まないという考え方が強く、余計なお世話になってしまった…。
 
まあ、儲かっているのですから、それでいいのだろうね~
(こんな会社はcoucouさんにも向かないなぁ…)

©NPО japan copyright association Hiroaki


 経理を誰がするかって、とても悩ましい問題だ。

代表者は、組織(経営)維持が一番大事で、経理はその維持をするための補助線だから、誰でもいいというわけにはいかないし、いの一番というわけにもならない。
なので、普通は身近な人に頼むことが多い。

経理の意味って、経営が回っていることの確認と、回らないかもしれないという危機のアラートなんだよね。
お金を大切にすることはもちろん、お客さまがそのお金をわざわざ運んでくれている、それもわざわざ出向いてね。

だとしたら、お金があるかどうか、いつも確認できるところにいる人がやってくれれば、本人がやっているのと同じ程度の把握が出来るからそれでいいと思うんだ。

ただ、その把握が出来ない状態は絶対に作ったらいけない。
丸投げをする危険はそこにある。
丸投げを決してしてはいけない。

あるいは、丸投げをするなら、いつもお金がどの程度あるかをチェックできる体制を必ず持たないといけないよね。

ただし、自分たちで会計を全部やるのはあまり意味がないかもしれない。冷静な第三者が代わりに見てもらう、確認をすることって大切なお仕事のひとつだよね。(売り上げが少ない場合はいいけれど、大きくなったら限界になるよね、いずれ)
最近のIT技術は全部やってくれることが多くなってきているので、それを利用しない手もない。
 
投げて良いのは、経理の後始末。

つまり、大凡できあがった後の微調整を外部の業者あるいは専門家に頼むのはむしろ効果的なんだよね。だから会計事務さん、経理事務さんが必要なんだけれどね。

ただ、経理を続けると、外部(専門家)に頼んだ処理も分かってくるようになるため、(それを私は「外部委託の卒業」といっている)、その時点で、コストパフォーマンスを考えて外部委託するか自分でやるか考えればいいんだよね。

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2.超簡単!決算・申告


今回の「coucouさんのお仕事論」でまとめ続けているような個人的起業の場合、法人でも個人でも申告はそれほど面倒ではない。

noteでお仕事をしている人たちは白色申告か、青色申告、または申告していない人もたくさんいるけれど、年商が数千万円、数億円規模の場合は自動的に会計事務さんや専門家さんが必要になるのだけれど、それ以下の人たちは自分で簡単にできるものだもの。

もちろん、いくつかのテクニカルな問題はあるけど、大凡大勢に影響がないことが多いと思う。


仕事として決算を組み、申告をするようになると、ルーティン八割で難しいことはあまり出てこない。
(※「ルーティン」とは、決まりきった手続きや手順、日常の仕事。日課のことをいう。)

つまり、多くの会社は昨年と同じような仕組みで決算をし、申告をしているものだからね。
だから、数字の当てはめをどこかできっちり教われば、概ね次の年も同じ構造なので、もしかすると自分でも簡単に申告できるはずなんだ。
(一度自分で申告してみれば次の年が楽になる。わからない場合は申告する窓口で無料で教えてもらえばいいんだもの)

ただ、ここで押さえておくものはね、そこに至るには「経理を卒業」した場合でないとうまくいかない気がする。
なぜなら、決算を組むのは経理が出来ていることが大前提で、申告はそこで得られた計算上の利益を元にするからね。

このシリーズでは、会計は「いのち」と述べた。
 
会計が命だとしたら、決算は、命がどのくらいあるかを知る手立て。
申告は、命を長らえる方法だと考えていただければ良いかと思う。


それを知ることは非常に有効なんだ。
そのことに気がついて、自分で疑問を持つことから始めてほしい。
興味を少しでも持てば、なんとかなるもの。

coucouさんはね、超簡単といっているけれど、簡単にする努力をすることが凄く大事なこと。複雑なものほど簡単に、単純にまとめるだけでも楽になるものなんだもの。

簡単なことをやり抜くことも大事なんだけど、それ自体が超簡単なことは、実はない気がする。
経理をつまらなくなるまでやってみる、頭が痛くなりながら決算、申告をしてみる、そして、どうしても難しければ諦めて、申告する税務署で無料で学ぶ。そうしていかなければクリエイターさんたちは儲けは出せないし、儲からない、プロとしてはやっていけない大切な関門なんだよね。

そして、儲けが出て売り上げが伸びるようならば、あとは専門家の世界。
それから、人に任せてみればいい。

だって、会計は「いのち」、お金さんは「血液の流れ」なんだからね。
そしてね、超簡単だと気が付くのは、後でしか分からない。
それは、たぶん経営と同じように…。
 
会計は「いのち」なんだよ。
誰もが仕事をする以上避けては通れない道~
 
 
会計上の数字はね、お金さんを形にした姿なんだ。
レシートに印字された数字もお金の残骸だけれどそれがお金さんの姿なんだ~

財布に入っている現金も、通帳に記載されている数字も、納品書や請求書、金銭出納帳などに記載されているすべてがお金さん~
もし、現金だけがお金さんだと考えているとしたら、今すぐ考え方を変えよう~

それだけで物事の見方が変わる気がする。

つまり、単なる数字としてしか見ていなかった数字の大切さに気づくようになるからなんだ。

そもそも、お金さんは人間が造り出した、ただの紙切れにすぎない。
でもね、その紙切れに振り回されてしまうのも人間さん。

coucouさんはね、講演会をするたびに、お金さんの正体について話す。

お金さんに振り回されてはいけない、お金さんの奴隷になってはいけない、人間が造り出したものにすぎない、とね。

でも、お金さんがなければ生活していくことができないよね。
印字された数がおさん金だという意識になるのは難しいことかもしれないけれど、お金さんは紙に記された数字だから、その数字に振り回されないためにも、その数字に意識を向けることが大切な気がするんだよ。
 
小遣い帳を付けてみる、金銭出納帳を自分で記してみる、手帳やメモ書きでも構わないので記録してみる。すると、その数字が日々動き、どのように生きているかがわかってくる。

そう、そのお金さんの動きが見えてくる~

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3.その他の注意点


しっかり儲ける会計…。
再度いうけれど、会計で儲けられるわけではないんだよ~
でもね、会計をすることで損をしないことは出来るんだ。

つまり、信+者、人+諸、で集まった人たちからいただいた売上げを無駄にしない方法を考える資料を出せる、とうことなんだ。

この「coucouさんのお仕事論」を読んで人生設計を考えた人、起業をしようと思った人がいたら、まず、自分の身体の健康状態を知るように、その事業の状態を知ってほしい~

商売の健康診断は、お金の流れを知ることだからね~
これ以外に、たぶん今のところ他に方法はない気がする。
 
 「儲け」って、何?

「儲かる」ためにはどうしたら良いの?

そして、何をもって「儲け」と考えれば良いの?

事業を始める人のほとんどは「儲けたい」と考えている。
noteの記事だって100円とか、300円、中には1000円以上の内容もあるけれど、noteで稼ぎたい、儲けようとする、少しでも稼ぎにしたいと考えているクリエイターさんたち~

それって、何のために?

生活を良くしたい、安定したい、お金を増やしたい、土地を買いたい、家を持ちたい、車を買いたい、副業、楽して稼ぎたい、贅沢したいんだよね~

困っている人を助けたい、稼いだお金で社会に貢献したい、働いている人の生活をを良くしたい、世の中の役立ちたい、という人もいるよね。

でもね、儲かる人もいれば儲からない人もいるよね。


 
coucouさん、はよく「何か儲かる仕事はないかなあ…」という相談を受ける。ただ儲けるだけなら投資が一番だ、と答えている。
ただし、安全でリスクのないことが最低条件なんだけどね。

そう、「儲ける」ためにはリスクが伴うんだ。
リスクのない儲け話なんてないしね~


例えば、100万円の投資で200万円になる、1000万円の投資で2000万円儲かるなんてこの大不況に出回る儲け話もある。
この場合、投機に近いもので損をするリスクがあるよね。大きな儲けは大きなリスク、小さな儲けは小さなリスクですむというのは当たり前のことだけどね。
(ただ、嘘や騙し、詐欺も多いので上手い話にはくれぐれも要注意だね…)

でも、リスクのある仕事はリスクが好きな人がすれば良いことであって、リスクの少ない仕事が安心、安全だということは誰にでもわかるはず。

やっぱり、人はね、汗水流して働いたお金ほど感謝の強いものない気がするよね。


一生懸命に働いて1万円頂くのと、働かないで1万円貰うのとでは感動が違うはず。さらに「実感」が違うもの。

そして、こんな儲けも嬉しいよね~
「嬉しい」「しあわせ」「喜び」「感動」「充実感」などは、すべて努力や勤勉の結果として頂けるもの。
このように「儲け」はお金だけでないことがわかる。

これらも「儲け」だもの。

だから、両方あるのが望ましいですね。


©NPО japan copyright association Hiroaki


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coucouさんです~
みなさん、ごきげんよう~

なんか、小難しい「coucouさんのお仕事論」のおつきあい、読んでいただいた人には心から敬服と感謝を申し上げます。

嬉しく思います~

4.noteのクリエイターさんたちの税金対策

coucouさんはね、前々から不思議に思うことがあったんだ~
それはね、noteのクリエイターさんたちのお仕事のこと。

おそらく、
趣味でnoteを書いている人、
毎日の日記として書いている人、
ツイッターやブログの延長上で書き続けている人、
大好きなイラストや漫画、絵を描いている人、
料理やお菓子のつくり方の紹介をする人、
グループで共同作業で活動している人、
これから出版を考えている人、
電子書籍を書いている人、
絵本や、写真、アートや小説、詩や音楽、その他膨大なジャンルでノートの世界で活躍している人たちがいる。

その中で、電子書籍や、自分の描いたイラスト、漫画、コンサル、技術、知識、その他などを販売している人たちがいる。(副業?)

今、儲けている人、儲けていない人もいると思うけれど。
儲かっていない人は心配はいらないけれど、儲かっている人はどんな金銭対策、税金対策、税務処理、申告をしているのだろうね。
そして、儲けが出た場合どう考えるのかなあ~

coucouさんはね、ネット上のお仕事はプロパガンダだけで収益はないけれど、収益のある人たちはどうしているのかなあ、と疑問を持つ~
でもね、人様のことだから、そんなことに干渉する気はないよ~


ただ、最近ね、coucouさんの友人たちが税務署から通達が来ていたり、追徴金の支払い請求を受けたりし続けているんだ。

全部ネット上の販売だけれどね。

coucouさんはその友人たちからも相談を受けた…。
「数日後に、税務署が自宅に来ることになった。どうしたらいいかなあ?」

「なんで税務署が?税金の申告はしてあるんだよね?」

「してないんだよ…」

「どうして?」

「だって、赤字だし、利益なんか出ていないからね…」

税金の申告は利益があろうが、なかろうが申告する義務がある。noteのクリエイターさんたちはそんなことを知っているよね~

当たり前のことだもの~

「利益がなくったって税金を申告しないと後で面倒なことになるよ!それで何をしに来るの?」
「300万円支払えというんだ…儲けもないのにね…」

彼は、困り果てていた。何よりも税務署が怖いというイメージが強い。
だから、最近は偽物の税務署がメール上で支払い請求してくるようになった。

coucouさんはね、何も恐れる必要なんてないよ~と伝えた。同席、立ち合いを頼まれたけれど日程と時間が合わないので、何かあれば連絡をくれればいい、と伝えた。

そして、数日後のこと。
「coucouさん、困った…。どうしたらいいかわからない。やっぱり300万円を払わないと差し押さえになるらしい…」




そこで、さらにcoucouさんは2つの質問をした。
一つ目は「押さえるって言ったって資産なんてないじゃあない?何を押さえるって言うの?」

「…確かに何もないけれど車とパソコンと、預金が200万円ほどある。どれも取られたら困るし、何か知恵はない?」

2つ目の質問をした。
「赤字だって言ったよね?赤字なのにどうして300万円も支払請求が来たの?おかしくない…」

「いや、現実は赤字なんだけれど3年間の消費税分なんだ…」

確かに本体は赤字、だけど商売として販売を続けていた。300万円と言うことは、3年間で3,000万円の売り上げがあったということ。10パーセント分で300万円ってことだった。

「う~ん~でもどうして売り上げ内容が税務署にわかってしまったの?」

「それはね、パソコン内の取引の場合、税務署は簡単に調べることができる。それにパソコンを持っていかれた…」

彼は個人営業で、申告をしていない。でも、してあったとしてもパソコン内の取引はすべて記録として残されている。もし、これが「個人」でなく「法人」だったならどうなんだろうね…。
(これ以上文字数を増やせない限界点の8,000文字になっちゃった…)

ではね、結論をいうね~
「いっぺんに支払うことが出来ないので分割払いを認めてください、っていえばいい。それが認められない場合は自己破産する以外ありませんってね…」


結論は、長期の分割払いを認めてもらい解決した。


ここで、他のネットで商売をしている友人たちも一斉に請求を受けた、coucouさんは同じ結論をみんなに伝えた~


coucouさんはね、アナログなのでネット上の取引は支払い以外ない。
入金は現金か振込みにしている。それにちゃんと消費税も税金も支払い、毎年申告をしている。
(赤字であっても、収入がゼロの会社も持っているけれど、ゼロ申告をしている)

もちろん、今は、税理士などいない。わからないことは税務署に出向き教わりながらまとめている。


最近は、ネット上にも税務署が監視し始めている。

先日のcoucouさんのイベント会場にも税務職員がたくさん出入りするようになった。そう、出店者たちが来年度の3月に正しい申告をするかどうか動向を調査している。

これは、これから全国的に広がるようだね。



この「coucouさんのお仕事論」がこのnoteの世界で収益をあげているクリエイターさんたち、これから収益を考えている人たちの参考になればと願い、つまらないお金論、会計論をまとめたんだ~

今は必要なくとも、いつか必要になったら読んでほしいなあ~と願っているんだ~


本当に、長いね~

でもね、

チラ見でもいい、

何日かかけてでもいい、

想い出したら見てほしいと思っている。


ではね、

またあした~

ありがとう~

coucouさんのホームページだよ~みてね~

 
Production / copyright©NPО japan copyright coucou associationphotograph©NPО japan copyright association Hiroaki
Character design©NPО japan copyright association Hikaru







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