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台湾と。

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台湾から夫を迎えて興味のままに集める台湾と日本の情報
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太魯閣散策の旅(2024.1)

太魯閣散策の旅(2024.1)

年に一度、旧正月前後に訪れる夫の故郷、台湾。

毎回、テーマをもってどこか小旅行に行くことにしています。

今回は、台湾東部の国家公園「太魯閣」を訪れました。

その旅の記録を書こう書こうと思っているうちに、2024.4.3に、花蓮の近くで大きな地震が起こりました。

今でも鮮明に覚えている景色が、姿を変えて、ネットニュースに流れてきました。数少ないですが出会った地域の人々のことが心配です。

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もっとも“熱い”台湾の地へ|一青妙『旅する台湾・屏東』より

もっとも“熱い”台湾の地へ|一青妙『旅する台湾・屏東』より

さあ、屏東へ台湾の最南端にある屏東は、「台湾尾」の通称で呼ばれている。

なるほど、サツマイモの形をしている台湾の、下端のキュッとなったところで、尻尾に見えなくもない。

歴史を遡ると、あたり一帯は平埔族阿猴社の人々が暮らした場所で、AkauwまたはAck−auwと発音されていた。漢字表記として、最初は音が近い「阿猴」の文字が当てられていたが、1903年に「阿緱」となった。1920年になると、各地

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阿里山国家森林遊楽区で台湾の山岳自然を満喫

阿里山国家森林遊楽区で台湾の山岳自然を満喫

なんとなく名前を知っていた阿里山。
夫に、今回の訪台で行ってみたいところは?と聞かれ、阿里山を希望しました。

○時間と人をみて、地元のガイドさんがお勧めしてくれたルートを楽しむ

宿泊は、お茶農家さんがやっているB&B、天一民宿。

オーナーさんが、阿里山公園のガイド資格を持っているということで、散策ルートをご提案くださいました。

まず序章として訪れたのが、標高1500メートルほどにあるこちら

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台湾魚紀行(興達港観光漁市)

台湾魚紀行(興達港観光漁市)

3年ぶりに、夫の故郷である台南に来ています。
日本統治の歴史があるのに、比較的親日的なアジアの隣国。
街並みや生活の中に、今も日本の残り香が息づいています。

今回は、「興達港観光漁市」(高雄市と台南市の境あたり)に連れて行ってもらい興奮したのでお伝えいたします。

○シシャモの存在

魚介を揚げ物にする屋台で、やたらと見かけたのがシシャモ。
「寒い地域の魚で、日本では北海道で獲れますが量が少なく

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石風呂の小宇宙|へうへうとして水を味ふ日記

石風呂の小宇宙|へうへうとして水を味ふ日記

「ひかりん、じゃあ徳地の“ロハス島地温泉”で待ち合わせね」

友人のM本さんに山口県は山口市徳地エリアに伝わる“石風呂”へ案内してもらうことになった。M本さんがわたしを「ひかりん」と呼ぶのは、高校時代から付き合いのある母校の先輩だからである。高校や大学時代の友人というのは不思議なもので、再会した瞬間から、何十年も昔の関係が瞬間解凍される。高校生同士のような気安さで、待ち合わせ場所に現れたM本さんの

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雨、雨、ふれふれ。〜台北市林森公園|フォルモサ台湾ショートストーリー(栖来ひかり)

雨、雨、ふれふれ。〜台北市林森公園|フォルモサ台湾ショートストーリー(栖来ひかり)

身体をいっぱいにのばし、街を漂う。

終わりを知らぬように小さな雨粒がわたしのすべてを濡らすこの季節がすきだ。いつもは家の玄関やカバンのなかに居るわたしは毎日のように、彼の手に支えられて街を浮遊する。どこかの小説家がこの街に降る雨を「神様が空から雑巾を絞ったみたい」って感じで表現していたっけ。

そんなどんよりと灰色に染まった景色のなか、咲き誇る色とりどりの花のような仲間たちとすれ違えるのはうれし

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