都築則彦( NPO法人おりがみ理事長 / Earth Light Project代表)

ボランティアの可能性を開拓しています。 牛乳配達を営む家庭に生まれ、大きな世界を夢見て…

都築則彦( NPO法人おりがみ理事長 / Earth Light Project代表)

ボランティアの可能性を開拓しています。 牛乳配達を営む家庭に生まれ、大きな世界を夢見てオリンピック・パラリンピックの最前線へ。 ▼業績等 https://researchmap.jp/norihiko.tsuzuki ▼NPO https://origami-vol.or.jp

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五輪と貧困と、ときどき牛乳。

夢はお腹を満たしてくれるか毎年、夏休みになると感じる違和感。 学校や部活で会う、日に焼けた友人達。 口々に交わされる、夏の旅行のお土産話。 微かな違和感だった。高…

2021年の振り返り「人生を懸けて駆け抜けた日々と、これから」

みなさん、本年は大変お世話になりました。 この1年は、僕にとって、いろいろな意味で一生忘れられない1年になりました。 まず、振り返りの前に、ご報告があります。 実は…

自分の運命と向き合うということ

27歳になりました。 昨年ありがたく注目していただいた投稿に倣って、今年も誕生日の今日、投稿しようと思います。 昨年のnoteはこちらです。 要約するとこんな内容でし…

牛乳配達の会社の社長を継ぎます

突然ですが、本日をもって、有限会社トウチク代表取締役社長に就任することとなりました。 何のことかさっぱり分からない人は、ぜひ昨年の誕生日に書いたnoteをご覧くださ…

オリパラ最大の学生団体「おりがみ」の代表を、今引退する理由

2014年8月に立ち上げてから、7年務めた学生団体おりがみの「代表」を、本日をもって引退することとなりました。 そんなに長くやってきたのに、オリンピック・パラリンピッ…

「自由」を手にするために 〜ジャーナリスト堀潤とプロデューサー若新雄純の「自由」対談を聞いて思ったこと〜

はじめに僕は、貧困家庭に生まれた。 「不自由」への憤りから、必死に受験勉強した。 出会いに恵まれ、大学にまで進学した。 大学に進学すると、進路の選択肢は無限に広が…

五輪と貧困と、ときどき牛乳。

五輪と貧困と、ときどき牛乳。

夢はお腹を満たしてくれるか毎年、夏休みになると感じる違和感。
学校や部活で会う、日に焼けた友人達。
口々に交わされる、夏の旅行のお土産話。

微かな違和感だった。高校までは、部活の存在が大きくて気がつかなかった。
大学生になり、自由な時間が増え、サークルの友人と旅行をするようになり、その正体に気がついた。
僕は生まれてこの方、「家族旅行」というものをしたことがない。
あまり人には言ってこなかったが

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2021年の振り返り「人生を懸けて駆け抜けた日々と、これから」

2021年の振り返り「人生を懸けて駆け抜けた日々と、これから」

みなさん、本年は大変お世話になりました。
この1年は、僕にとって、いろいろな意味で一生忘れられない1年になりました。
まず、振り返りの前に、ご報告があります。
実は、5月に祖父を亡くしています。
僕にとっては最後の祖父母でしたが、ここ数年は年に数回しか会うことが出来ておらず、コロナで別れに立ち会うことも叶わなかったため、つい先日まで実感が湧いていませんでした。
祖父の誕生日が1月2日であり、毎年恒

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自分の運命と向き合うということ

自分の運命と向き合うということ

27歳になりました。
昨年ありがたく注目していただいた投稿に倣って、今年も誕生日の今日、投稿しようと思います。

昨年のnoteはこちらです。

要約するとこんな内容でした。

貧困の中生きていくための実家の牛乳配達手伝いと、Earth Light Project(以降ELP)で夢を叶えるための時間を行き来している。
だからこそ「絶望の中での”夢”の価値」を知っている。夢は生きる希望で、社会の分断

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牛乳配達の会社の社長を継ぎます

牛乳配達の会社の社長を継ぎます

突然ですが、本日をもって、有限会社トウチク代表取締役社長に就任することとなりました。

何のことかさっぱり分からない人は、ぜひ昨年の誕生日に書いたnoteをご覧ください。
両親が経営してきた、僕がずっと継ぎたくなかった牛乳配達の会社です。
https://note.com/norihiko_2020/n/n6b5fc1e8acf9

先に言っておきますが、僕の人生のテーマは変わらず、ボランティアの

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オリパラ最大の学生団体「おりがみ」の代表を、今引退する理由

オリパラ最大の学生団体「おりがみ」の代表を、今引退する理由

2014年8月に立ち上げてから、7年務めた学生団体おりがみの「代表」を、本日をもって引退することとなりました。

そんなに長くやってきたのに、オリンピック・パラリンピックの本番直前に、何故引退するのか?
そう疑問に思う方も多いかもしれません。

その背景を、記したいと思います。

「『おり』ンピック・パラリンピックを、『が』くせい、『み』んなで」の掛け声から始まった学生団体おりがみ。

2014年

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「自由」を手にするために
〜ジャーナリスト堀潤とプロデューサー若新雄純の「自由」対談を聞いて思ったこと〜

「自由」を手にするために 〜ジャーナリスト堀潤とプロデューサー若新雄純の「自由」対談を聞いて思ったこと〜

はじめに僕は、貧困家庭に生まれた。
「不自由」への憤りから、必死に受験勉強した。
出会いに恵まれ、大学にまで進学した。

大学に進学すると、進路の選択肢は無限に広がった。
突如広がる未来の中から、どれを選べば良いのかもわからず、立ちすくんだ。

不自由への憤りから自由を手にしようともがいたが、不自由からどんなに逃走したところで、決して自由にはなれなかった。
乗り越えるべきは、「不安」だったのだ。

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