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「会社に必要とされる」広報の探求

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ITベンチャーで広報立ち上げを経験してきた筆者が、事業会社の広報について見てきたり思ったり知ってほしいことを書いていきます。
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#コミュニケーション

広報での「伝える」について細分化して考える

広報での「伝える」について細分化して考える

広報とは「伝える仕事」「コミュニケーションの仕事」と言われる。「伝える」という一言であってもいくつもの要素が含まれており、それを見つめることでさらにレベルの高い業務に向き合っていけるように思う。
今回はそのことを分解して書きたくなったので、言語化してみる。

「伝える」を分解する「伝える」と一言で言うも、何かのメッセージを放ち、相手が受け取ってくれてはじめて成立する概念である。
もちろん、メッセー

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「こうしたらいいのに」コメントをちょっと言いたくなる理由の考察

「こうしたらいいのに」コメントをちょっと言いたくなる理由の考察

今日も今日とて月末最終日。あと1時間半でこの記事を書く。

このnoteアカウントで、毎月記事を書き始めて5年近く。ネタ切れに苦しみ、出がらしのようになっても結局、毎月の執筆はやめられないでいる。というのも、小さいことでも言語化は続けていかないといけないと思っているから。
ただし「ノウハウ」っぽい記事までに仕立てるには企画を考える頭も、余裕も、時間も足りない。その時がいつか来るのを待ちながら、小さ

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「間をつなげる」スキルと広報の関係性

「間をつなげる」スキルと広報の関係性

幅広くなりすぎてしまった仕事の棚卸しをしながら、取材対応・ブログ編集などの現場仕事をしつつ、広報強化に向けた新しい施策のサポートを行う日々。

いろいろな人の間に立って対応をしていて、今月気づいたのは、「間に立ってつなげる」ことの大切さと難しさ。
間をつなげる・間を埋めることはまさにコミュニケーションといえる。「広報はコミュニケーションの職種」と言われるゆえんで、しっかり考えてみれば、当然と言えば

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欲しい時に「ある」ことの大切さ

欲しい時に「ある」ことの大切さ

全社行事としてとても重要に捉えている社員総会が終わり、「総会が終わったら!」と後回しにしていたことに追われて、気がついたら1年の半分が間もなく終わる、、
総会の前から、こんなに後回しにしてもできないんじゃないかって薄々気づいていたけど、まあ本当にその通りで溜めすぎていた…絶賛、ちょっとずつ、タスク切り崩し中。。

なのでもう、noteのネタは何も思いつかず。あと2時間ではろくなものは書けない。

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目の前を飛び交う、強い情報の扱い方

目の前を飛び交う、強い情報の扱い方

5月も必死に駆け抜けた。明日からもう6月なんて信じられない。。
最近はブログ記事だったりプレゼン資料だったり、社内外向けコンテンツをせっせと作っては伝え、作っては伝えを繰り返している。また、大きいところだけが残っている(小さいところは潰し終わっている)人事系業務の最適化にも関わり始めた。

プレゼンは別に上手ではないが、毎週変わる約5分のスピーチ内容を絶えず作り始めてまもなく1年、さすがに作り慣れ

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SNSアカウントは街に建てた「おうち」

SNSアカウントは街に建てた「おうち」

4月はありがたいことに情報発信や社内コミュニケーションのご相談をいただいたり、SNSからご連絡いただき初めましての方とお話したりでき、忙しくも有意義に過ごすことができた。
自分のやれることを増やそうとする中で、ひとつ新しくやりたかったことでもあったので、お声がけいただけたことに感謝。

前に書いているが、私は基本的に引っ込み思案で「自分に時間を使ってもらうなんて」「私が役立てることなんてないだろう

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ターゲットの「解像度」を上げるために

ターゲットの「解像度」を上げるために

最近はどちらかというと、マーケティングに近い仕事を増やしていて、試行錯誤の日々だ。新しいことをやるのは大変だが、わかること、やれることが増えるのは、強くなっている感覚があって嬉しい。

現在勤務先では、全社挙げたマーケティング活動に力を入れている。私もこれまでマーケティング勉強会やマーケターの方との交流をしてきたものの、学びを実践する場がなかった。広報や人事よりはスキルはまだまだだが、やれることは

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広報とは縁深い、「お墨付き」の概念

広報とは縁深い、「お墨付き」の概念

最近、『人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている』(通称 #ふろむだ本 )という本を読んだ。内容に大変共感するだけでなく、今まで意識しなかったことも書いてあって、私にはとても良い本だった。

内容を端的に申し上げると、例えば「東京大学を出た」「本がランキング1位を取った」「ブログのPV数が100万越え」などの立派な内容は、その人やその人のやったことを評価するにあたり上方修正を加え

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