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ミニ物語

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ミニ物語「シマウマ柄のヒョウ、ヒョウ柄のシマウマ」

ミニ物語「シマウマ柄のヒョウ、ヒョウ柄のシマウマ」

サバンナのとあるところに、シマウマ柄のヒョウがいました。
そのヒョウは、大変臆病もので、まさにシマウマのごとくきょろきょろしては周囲の警戒を怠りませんでした。
というもの、そのヒョウはシマウマ柄なので、シマウマと間違えられてよく肉食獣に狙われるからです。仲間のヒョウに近づくこともまた、できませんでした。

一方で、そのヒョウは食べ物には困りませんでした。シマウマ柄をしているため、シマウマの群れに簡

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ミニ物語「絶対に嘘をつく男」

ミニ物語「絶対に嘘をつく男」

絶対に嘘をつく男

あるところに絶対に嘘をつく男がいた。

ある賢人は、その人に向かってこう尋ねた。
「そなたが、絶対に嘘をつく男か?」

その人は答えた。
「いかにも、私が絶対に嘘をつく男である。」

――――――――――――――――――――――――――――――

矛盾の言葉遊び

その人が、絶対に嘘をつく男である場合、
「私が絶対に嘘をつく男である。」という台詞は嘘になるので
「私は絶対に嘘を

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ミニ物語「扇風機」

ミニ物語「扇風機」

扇風機ぼくは扇風機!
4人家族のおうちに住んでいる。
今年も夏がやってきた!今日も1日、頑張るぞ!

おっと、小学校からおちびが帰ってきたぞ。おちびは、インターホンを乱暴に鳴らした後、玄関にランドセルを無造作に脱ぎ捨て、どたどたと大きな足音を立ててこちらにやってきた。おかえり!
「あわわわわわわわわわーーーーーーーーーーーー」
彼は顔をぼくに近づけた後、大きな声を出して、そのビブラートを楽しむ。

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ミニ物語「金持ちお嬢の猫」

ミニ物語「金持ちお嬢の猫」

金持ちお嬢の猫

私は金持ちお嬢である。
大きな屋敷に住んでおり、何人かの召使いがいる。
そして、通称「お嬢様学校」と呼ばれる小学校に通っている。

習い事といえば、ピアノと塾、水泳、英会話に体操、習字、もろもろである。しかし、習い事が多すぎて、友達と遊べない。
習い事は、なにか大切なものを私から奪っていってる気がする。

そんな私の楽しみは、お家の3匹の高貴な猫ちゃんと戯れることである。
習い事

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ミニ物語「落とし物しりとり」

ミニ物語「落とし物しりとり」

この道を通るとき、いつも物が落ちている。

一昨日通ったときは、タオルが落ちていた。
昨日通ったときは、ルーズリーフが落ちていた。
今日通ったときは、封筒が落ちていた。

・・・

明日通るときは、きっと、う〇〇でも落ちているのだろう。

ミニ物語「銅像」

ミニ物語「銅像」

銅像とある町の、とある広場に、その銅像は立っていた。
ある日の朝、その銅像の頭に一匹の小鳥が降りた。
「ちゅんちゅん。あなたはなぜこんなところでじーっと立っているのですか?」
その銅像は答えた。
「やい。わしはこの地を開拓しこの町を作ったお偉いさんなんだぞ。そなたのような乱暴者がわしの頭の上に乗るな!」
小鳥は、その銅像から飛び去っていった。

またある雨の日。一匹のカエルが銅像の手の上にのった。

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