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「ナチス」について

こんにちは、Nollです。
思った以上に投稿していない期間が空いてしまって「あちゃー」となってしまいました。このnoteでちょっとやってみようかなと思っていることや書きたいことをどういう順番にやっていこうか考えをまとめるのにこれまた時間が掛かってしまいました。すみません、まとめるのがものすごく下手なのです。

さて、私の近況はこのくらいに置いておいて、今回は「ナチス」について書いていこうと思います。最近、ナチス政権下の食事についての動画を視聴してとても面白かったので、自分でもナチスについて読んでみたいなとなりました。ちなみに拝見させていただいた動画は

「お前達の貴重な時間を一秒でも多く奪ってやる。どうも解説役の霊夢と。」
「召しませ、来来。聞き役の魔理沙だせ。」

というフレーズが印象的な

こちらです。他にも日本の各時代や他の国の多彩な食歴史の解説があって、とても見ごたえがありました。

恥ずかしながら、この動画を見るまではナチス=大量虐殺という印象が強すぎてあまり政策のほうに関しては勉強していませんでした。それ自体は実際に遭って許されぬ非道ではありましたが、それだけではなかったという点もびっくりでした。ナチスの政策の幅広さや内容の充実の多さには目を見張ってしまいました。当時のナチ党の支持者は結構いらしたそうです。そして、ヒトラーという人物が意外な一面を持っていたことにも驚きました。ヒトラーの簡単な略歴についてはこの記事の後の方にて書いていこうと思います。全部書くとわりと膨大な量になるので、個人的に印象に残った何個かを抜粋する形にしていきます。

食生活
こちらの動画でも言われていますが、ヒトラーはお酒も煙草もしない野菜中心の質素な食事をするとされいてました。法にもなっていました。たんぱく源はお肉よりも魚や豆からの摂取を推奨するようにされていました。詳しいメニューなどはこちらの動画に全振りして割愛させていただきます。もしも、日本でもそのような法になったとしたら、どうでしょう。うまくいかないと思いますか。私は、そこそこうまくなんならおいしく取り入れられるのじゃないかなと思います。すでに、精進料理という野菜や大豆と穀物のみからという食文化があるからです。たんぱく質多めというと木綿豆腐かなという予想をします。
どうやって知ったのか分かりませんが、ヒトラーは日本の「豆腐」というものを知っていたようで、お気に入りだったともされています。ちょっと検索してみらドイツにも豆腐はあったみたいなのですが、日本のようににがりに沈めてあるというより四角い固形に乾燥させていたものぽいという印象でした。多分、ヒトラーが好んだのは日本版のほうとは思いますが、あまり詳しくは探せませんでした。健康志向で内面から健やかに保つような政策だったのは凄いなとは思います。アメリカでもお酒禁止の「禁酒法」があってもうまくいかなかったケースを思うとヒトラーの政策はかなり大胆だなとさえ思います。ちなみに、アメリカの禁酒法は現行されていた間、見えないところでお酒が醸造され高値で取引されるのを助長してしまったそうです。
他にもガンの撲滅キャンペーンというのを開催し、煙草とアルコールの禁止を呼びかけるようにされたようです。お酒(リンゴ酒)の代わりにリンゴジュースを飲むことを国民に呼びかけていました。内面からの健常を目的にしたのが伝わります。そして、リンゴはドイツの特産物だった点もあり、地産地消を計算に入れていたともされています。
今は少なくなってきたと言われるようですが、煙草やお酒がないというのはどう思われるでしょう。それはそれでどういうものなのか、気になります。
余談になりますが、郊外に労働者向けの住宅を建設して戸建てで300坪(「テニスのシングルスコート1.5面分」に相当)の家庭菜園ができる庭つきで、食の自給率を上向きにさせることや自給自足に力をいれていたとされています。数に直すと約990㎡だそうです。数字に弱いのでまるでピンときませんが、農業をより身近に自分たちでつくった作物を自分たちで使おうという方向性はとてもいいなと感じます。

労働環境と納税
この項目はちょっとまとめて書きます。読んだときは気前が良すぎて驚きでした。箇条書きにすると、

勤務時間は一日8時間
休日の日数増
およそ18歳以上から6か月以上勤務で最低6連休の有給で休みの前に有給額は前払い

彩図社「ナチスの陰謀」

当時のステータスとして家族で過ごすことや、一般大衆車を乗れるようにすることが国民の豊かさの基準のようでした。一日の労働時間は今と似たところがありますが、そのお休みの取り方は中々大胆な方針ではないでしょうか。その有給の払いも給料日まで待たなくてよいというのは、日本では見ないあり方と思います。
ドイツの失業者が一時560万人、約600万人ありました。ドイツとオーストリアを結ぶ高速道路の建設に失業者たちが参加し、もちろん賃金もしっかりと支払われました。開設したこの高速道路は無料で、出稼ぎに出てもあっという間に戻ってこられるのもあり、ドイツの失業者が270万人、約半分の300万人まで解消されました。

次に納税はこうだったようです。

低所得者からは税をとらない
源泉徴収を導入
減らした分は大企業など且つ儲かっているところから配当を制限して、法人税を引き上げて徴収
貯金推奨(満期になるまで出せないが、税がかからない)

彩図社「ナチスの陰謀」

とれないところからは取らない、逆に多すぎるところからそれを調整する。シンプルだけど実用的な方法だとは思います。儲かっているとこからしたら、「ちょっとちょっと何してくれてる」という暴動を予想をしましたが、そういう文面が見当たらなかったことや、それのせいで経営が傾いたという記録は今のところ見当たらなかったので、そこの調整も怠らなかったと見えます。ヒトラーは天下りや大企業が嫌いだったようなので、労働の格差をなくすという思想がそのまま浮き出たような政策にも思います。

育成ケア
最後に一番興味深かったこちらの内容です。何が凄いって妊婦や母親のケア、その家庭の保護プログラムです。出生率上げろと声を上げているだけではなく、その分国はこういうことを法に定めますよとしているのです。
まず、「4人産めば借金の返済が不要」ということです。
お金のない夫婦が貸付するとき、ある程度まとまった資金を無利子、その返済金は誕生する子ども1人につき1/4減額されたそうです。なので、4人誕生した場合その借金はなしになりました。まとまった資金が無利子というのも凄いですが、それが減額されてチャラになっていくというシステムも凄いと思います。また、出産してからも貧しい家庭ではミルクやおむつ、食料も支給ありでした。これだけでも相当なケアではないでしょうか。でも、これだけじゃなかったです。食料不足などが原因で発達が間に合っていない子どもは田舎に預けて栄養と元気を補給させるプログラムも組み込まれ、医療面も診断に出したり、栄養補助の支給も無料でした。子どもの育成に国がめちゃくちゃ目を向けていたのが素晴らしいです。
また、母親だけの保護センターというのもありました。子育てでノイローゼになってしまうのを防ぐのに作られた施設でした。一旦、母親が子育てを離れリフレッシュするための施設だったそうです。母親同士の憩いの場を法によって設けたのです。なので、子どもを入れてはいけないのは鉄則でした。留守の間は身内であったり、なければ国家の支援機関が面倒を見る手はずを整えてくれるというのです。画期的なアイデアに思われます。日本にもあったとしたら、子育てでノイローゼに追い込まれる人減らないかなと思いました。とはいえ、最も根本的な部分が改善されないとこれは難しいかもという気がします。
母子保護はあるけど、母保護のセンターは中々見たことがないと思います。母子擁護センターを国家機関が運営していたとのことなので、もうなにそれかっこよすぎんと真顔になってしまうほどの好待遇でびっくりです。
教育に造詣が深い人からしたら、こういうのはどういう風に映るのでしょうか。

まだまだ、よかった項目もありますが、ちょっと過激ではと思うような項目もありました。ただ、これだけのことを発足させたヒトラーってどんな人物だったのか気になったので別の本を読んでみました。なんといっていいか、もう生きている間はひたすら暗い、重いの連続でした。ナチスの本よりこっちにものすごく時間を費やしました。
ヒトラー人物像を言うなれば、「人が嫌い、職が嫌い、結婚が嫌い」な上に「友なし、恋人なし、職学歴なしの自他ともに認める自殺願望者」です。御存じの方もいると思いますが、ヒトラーは自殺で自身の人生に幕を降ろしています。周りからも驚かれることなくあいつならやるでしょうよくらいにあっけカランとされていました。
彼の父親は貧乏人からのし上がって成功したらしいのですが、自身はずっと成功者とは言えなかったようです。本を読む癖があったようなのですが、その読み方、自分のわかってる部分だけを抜き出しながら読んでいたのです。料理でいうなれば、切る、焼くのを知っていて、本に書かれた「切る、焼く」と書かれた行為が必要でほかにどういうようにというのは全部無視、以上。というくらいです。
ヒトラーに思いを寄せた女性が2名いたのですが、一方は自殺し、もう一方は自殺未遂に終わりましたが、ヒトラーに想いを寄せる事をやめて第二の人生を歩むことにしたそうでした。
なんで、こんなに暗くて殺伐としているのにナチスのいい面のような政策ができたのか。それはお読みになれば、見えてくると思います。

これまでの記事に比べたらだいぶ大容量になってしまいましたが、いかかでしたでしょうか。最後に参考にさせていただいた資料を書いております。もし気になるようでしたら、ぜひご一読してみてください。

ここまで読んでいただき、ありがとうございます。

参考文献

このセバスチャン・ハフナーは帯の通り、同時代のジャーナリストなので、その時代のリアリティーにも触れられます。

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