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辛いこと

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いつかこれを読む私がきっと、これを書いた私を救ってくれるから
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#日記

何が辛いかについての考察

何が辛いかについての考察

私の職場は他の部署と比べると恵まれた環境だと思う。基本的に定時で帰れるし、理不尽に怒るようなお局もいない。そこまで忙しい日も多くないので、教育もそれなりに手厚く行われていると思う。他の部署の人からみたらゆとりと言われそうなこの環境に身を置きながら、私は今の仕事を辛いと思っている。

特に怖い人と思う人はいないし、定時で帰ってプライベートな時間もちゃんとある。経験年数を重ねてそれなりに任される仕事が

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休日の絶望

休日の絶望

午前10時。

お腹がすいた。だが動くのは億劫だ。

昨日はほとんど1日何もせずに眠りに耽っていた。朝早くから時計を気にして身支度を整え、寒空の下出勤する必要のない休日は、朝からそれだけで幸せだった。休みの日になると、とりあえず飽きるまで眠るのが日課で、それだけで1日が終わることもしばしばある。しかし、そんな休みも2日目となると、流石にもうこれ以上眠ることは難しく、寝すぎたせいで身体は寧ろ怠くさえ

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わたしは押入れの奥の置物

わたしは押入れの奥の置物

生きていれば辛いことはある

トーストが真っ黒に焦げた
洗濯機の裏に洗濯バサミが落ちていった
しょうもない失敗で昨日も人に迷惑をかけた

そんな小さな不幸が部屋の隅の埃のように
知らぬ間にゆっくりと心の溝に積もっていく

いつの間にか拭い取れないくらいにこびりついて
埃まみれになった心は
押入れの奥で忘れ去られた置物のように
いつしか自分を用無しの役立たずだと
思うようになってゆく

ここに存在す

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うまくやろうとしなくていいわよ。うまくいかない人の気持ちがわかる人になってあげてね。零れてきた涙を拭きながら、私もそういう人になりたいと思った。

柿8年コース

柿8年コース

なんだか、わたしだけ遅れているような気がする。まわりの流れのはやさについていけない。自分だけがカメで、他のみんなはうさぎに見える。

どれだけ力を振り絞っても のろまな足はのろのろ動く。はずかしい、くやしい、情けない、消えてしまいたい。

こんな負けレースなんて今すぐ辞めて、カメらしいのんびりとした生活がしたい。だけど諦めるにはまだ早いかもしれないと、諦める前にもう少し先に行ってみようと歩みを進め

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