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大人と子どものすれ違いは言葉の思いやりが大切

よくわからんフタがあったんですよ。いきなり何の話しやねんって感じなのですが、妻がお風呂に入っていて娘と2人の時に


「これ何のフタかな?」


っと娘に言われまして。私は心当たりがなかったのでわからんわーって答えていたんですよ。程なくして娘も妻が入っているお風呂に入っていきました。しばらくすると大喧嘩しながら2人が戻って来ました。えらい揉めてる声が聞こえて来たので慌てて駆けつけた訳なんです。何だかヤバそうな雰囲気だったので間に入って2人の話しを順番に交互に聞きました。原因は先程私が娘に聞かれた透明のギザギザのフタだったようなんです。要は娘は妻に



「あのギザギザのフタ捨てていいの?」



っと聞いたそうなんです。すると妻が


「そんな事自分で考えなさい。」



っと娘に言ったそうなんです。それを聞いた娘も意地になって



「何でそんな言い方するの?」



っと言ったそうなんです。何回もしつこく娘が言って来るので妻がイライラして爆発と言う感じです。その前にも妻が娘に別の件で注意する事があって妻はそれを娘が引きずっていて言われていると感じていたようなのです。


2人の話しを聞いた後にそれぞれに話しをしていきました。まず、娘の良くなかった所は主語が抜けていた事です。そのフタが何かわからないから聞いているのにその一番伝えなくてはいけない所が抜けていた所だと思います。


このフタが大切なフタかいらないフタかがわからないから悩んでいる



と言うのが妻に伝わっていません。なので本来は


「これ何のフタかわからないんだけどママ知っている?捨ててしまって大丈夫かな?」



っと言えば良かった訳なんです。娘にはあなたが頭で理解出来ているからではなく、相手の立場になってあなたが言った言葉を聞いて理解出来るかをよく考えるように伝えました。


妻には自分で考えなさいと言う前に一言


「それは何のフタなの?」



「何で捨てて良いか迷っているの?」



っと配慮して聞いていれば良かったと伝えました。子どもだから言葉足らずの所もあるかもしれないと先回りして子どもの伝えたい事を補足するために一言聞けば良かったと伝えました。


相手にちゃんと伝わっているかな?


相手は上手に伝える事が出来ているかな?


そういう気持ちをお互いが持てば揉める事もなかった訳なんです。実は妻がお風呂入っている時に娘と話していたのは、妻の誕生日が近かったので娘に何かプレゼントしたい物があるかを聞いてどうするかをこっそり話し合っていた後だったんです。娘はその気持ちのまま風呂に入ったら大喧嘩になった訳なんです。娘がサプライズでプレゼントを用意したいという事なので妻には伝えませんでしたが、聞いたら妻はきっと後悔するやろうなと思った訳なんです。


色々な事が重なって少しずつすれ違ってこんな事になった訳なんですが、


大人と子どものこのようなすれ違いは沢山ある



っと私は仕事をしていて感じています(ここで挙げているのはどちらか片方が明らかに悪いケースを省いての話しです)。こればかりは本当難しくてそこまで細かく考えなくても良いケースがあったり、あえてすれ違った方が良いケースも中にはあります。しかし、時には色々な事が重なって今回の娘と妻のようなトラブルの大きさに発展する事もあります。もっと大きな事で言いますと修復出来ないぐらいの恨みなどに発展するケースもあります。親と子どもの関係のケースもあれば先生と子どものケースもあります。日々色々な場面でこのような大人と子どものすれ違いは繰り返されている訳なんですが、その中でも


分岐点となるすれ違い



っと言うのがあります。感覚で言いますと、


このすれ違いはお互いもしくは子どもの心に残るな



と感じるものがある訳なんです。それがコアとなってそこに色々なすれ違いが積み重なっていきます。そういうものは見極めて対処して解決した方が良いです。私は今回の娘と妻のケンカはそのコアになる可能性を秘めていると感じたんです。誕生日のサプライズを考えていて幸せな気持ちだったのに理不尽な扱いを受けたと感じている娘とサプライズなので知らない妻が色々と勘違いしながら怒ってしまう。このままではお互いの気持ちを知らないままずっと平行線で進んで行きます。娘はまだ子どもですので、少なからず母親のためにサプライズを考えていたと言う気持ちがあったと思うんです。そういう所が反転して憎悪や恨みや傷となって残っていく可能性があるのかと考えております。子どもたちは人を信じる気持ちはとても強いですのでこのコアになるようなすれ違いが一度だけでコアが形成される訳ではありません。同じような事が何度か繰り返された時にそれぞれが繋がってコアとなります。


あの時もそうだった、この時もこう言われた


そうやってコアになる部分が繋がって形成されていきます。長年子どもたちと沢山話しをしているとそのコアの部分が形成されていって憎悪や恨みに変化していく事を沢山見て来ています。なるべくそうならないように気になった出来事は解決していけるように動いています。心理学的にはトラウマという言葉がそれに近いかと思います。


理不尽や裏切りというのは憎悪を増幅させます。それが勘違いやすれ違いであるならば早期に解決するのが良いです。その時に大事なのは第三者が勘違いやすれ違いを間に入って紐解いていく事かと思います。



また長くなってしまいました。すいません!読んで頂きありがとうございました♪結局あの透明なギザギザのフタ何なんだったんでしょうか!

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