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「“ADHD”について」/ 先延ばし癖

前回の話はこちら▼

④先延ばし癖

やるべきことを後回しにしてしまう“先延ばし癖”
これによって、あらゆる場面で悩まされてきた。



まず、学生時代(中学・高校・大学)は、
テスト勉強が間に合わず、一夜漬けで本番に挑んだり
宿題課題レポートなども、手をつけるのがギリギリになり、終わらないまま提出するか、遅れ提出か、がほとんどだった。
もちろん、夏休みの宿題とかも、8月末になって急いでやり始めるタイプ。結局終わらず、最終日に死に物狂いでやっていた。

いつからこんなに“先延ばし癖”がついたのか思い出せない。小学校低学年くらいまではまだできていたような気もする。



例えば中学で、問題集の提出があった時。
頭の良い友達は、提出に間に合わなかったら、「答えを写す。写したのがバレないように、あえて所々間違えているフリをする」みたいな感じだった。
しかし私は、自分の中で、それをするのが絶対に許せなかった。
その結果、終わらないまま提出するか、遅れ提出するか、しかなかった。
間に合わなかったページは、先生から見ても確実に分かるように、全部×にして、赤で答えを書いたり。
こんな感じなので、その教科の評価はもちろん低くなる。

私の考え方としては、
「ズルをして高い評価を得ても何も嬉しくない。
終わらないまま提出して、そのせいで成績が低くなっても卒業できなくても、留年することになっても、ズルをして高い評価を得るのに比べたら何十倍もマシ。」
こんな感じである。



また、入社した会社で、研修の日報レポートの提出があった時。
「数年後、ちゃんと会社に貢献できるようにするために、今は教わったこと全てを完璧にインプットしないと!」という考えになる。
モチベーションが高い仕事であればあるほど、
「とりあえず教わったことを簡潔に書き出す。とりあえずその日中に提出する。」というのは、自分の中では絶対に許せない。
「教わったこと、自分が感じたこと、新しい発見、など隅々まで漏れなく書き出す。自分の記憶に定着させ、数年後に仕事をする上で生かせるようにする。」を、目的としてしまう。
その結果、レポートを提出するのが、研修の3.4日後とかになってしまう。

新卒で入社した会社を1ヶ月半で辞めさせられたのも、原因の一つとして「レポートの提出が遅かった」のもあった。
しかし、それに関しては、今でも一切後悔はしていない。



私は、無駄に“完璧主義”みたいなところがある。
「やるからには完璧にやらなきゃ!」という考え方になり、自分で自分のハードルを上げすぎてしまう。
精神的にも時間的にも、“ちゃんとできる時”がくるまでなかなか手をつけられず、後回しにしまくってしまい、
結果的に、最後まで終わらず、中途半端な状態で提出するか、遅れ提出するか、しかなくなる。
“完璧主義”なせいで、“完璧どころか、終わりすらしない”という最悪な状態になる。

また、完璧主義とは言っても、“自分の中での完璧”“自己満足”を目指しているだけで、他の人から見た“完璧”なんて、はなから目指してはいない。



①完璧な状態で提出
②完璧ではないが一応終わらせて提出
③終わらないまま提出
④間に合わず、遅れ提出
⑤提出できずに終わる

の5パターンがあるとすれば、どう考えても、下に行くにつれて最悪になるのに
①を目指しすぎるがあまり、②になるのが絶対に許せなくて
結果、③④⑤のどれかになる。
①を目指さなければ②で済んだのに、①を目指したせいで②にすら到達しない。
こんなに皮肉なことがあるだろうか。



課題や仕事以外でも、
例えば人に勧められた曲を聴いたり、映画を見たり、アニメを見たり、とかもなかなかできない。
「ちゃんと集中して聴ける(見れる)時が来たら見よう」「勧めてくれた相手にしっかりした感想を送れるようにしよう」と思うと、結局いつまで経っても手がつけられなくなってしまう。



また、期限があるものですらギリギリになるのに、期限がないものや、「いつかやろう」と思っているものは、本当に一生手がつけられない。
例えば、「いつかちゃんとした絵本を作りたい」と小学生くらいから思っているのに、10年以上経った今でも実現できない。
「数ヶ月後に展示に作品を出すから、そのために作品を作ろう」とか、「来月ライブに出るから、それまでにベースを練習しよう」とか、そういう期限や目的があれば、まだなんとかなる。
しかし、それがなければ、何十年経っても、永遠に手をつけることができない。





◯対策
①「やることリスト」を作る
やろうとしていることを「やることリスト」にすべて書き出し、常に更新していく。
期限があるもの、期限はないが今月中にはやりたいこと、などすべて書き出し、
余裕がある時は、その「やること」を、その日から2週間後くらいまでにすべて細かく割り振っていく。
それをすることで、「流石にそろそろ手をつけないとやばい!」という気持ちを起こさせたり、「今日しかこれをできる日はない!」と焦らせたりできる。

「やることリスト」に書いたもののうち、半分しか終わらなかったとしても、
「やることリスト」を作っていなければ一切手をつけられなかったのだから、半分終わっているだけ全然マシだ。
終わらなかったものは、また翌日のタスクに割り振り直し、リストを常に更新し続けていく



②予定を詰め込む
私は、暇な日よりも、むしろ予定が詰まっている時の方が、「やるべきこと」に手をつけることができる。
丸一日暇な日だと、結局寝てしまったり、スマホをいじってしまったりで先延ばしにしてしまう。
逆に忙しすぎる日だと、合間を縫ってやらないと間に合わないので、手をつけることができる。

例えば大学4年生の頃、大学の授業や卒業制作もあり、夜にはアルバイトがあり、全然時間がない中で就活をしないといけなかった。
そこで、大学からバイト先に向かう電車の中でESを書いたり、卒業制作に関する文章を書いたりしていた。

こんな感じで、自分がキャパオーバーになりすぎない範囲内で予定を詰めまくることは、私にとってものすごく重要なのはことだと感じる。


③できるものから手をつける
優先順位が1番高いものではなくても良いので、とにかく、モチベーションがあるものから先に手をつけてみる

やるべきことが沢山あるのに、何もできなかったら日はものすごく病む。
しかし、「1番やるべきことはできていないが、2番目、3番目にやるべきことは終わった!」とかなら、まだ自分のメンタルは保たれる

例えば、中学や高校のテスト勉強なら、「1番やらなければいけない苦手教科の勉強は手をつけられなかったけど、好きな教科のテスト勉強はできたから、何もしないよりはまだマシか!」とか。
大学の課題提出なら、「1番やらければいけない、明後日までの提出物は手をつけられなかったけど、再来週までの提出物は終わったから、何もやらないよりはまだマシか!」とか。

本来なら、優先順位を決めて、順にこなしていくに越したことはないが
「何もしないよりはマシだったな」と思えるように、一応、なにかしらのことはする。

「やるべきことを終わらせる」も大事だが、「自分のメンタルを保つ」ことも、も同じくらい大切だと思う。

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