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「“ADHD”について」/ 遅刻癖②

前回の話はこちら▼

前回に引き続き、ADHDの特性の1つである「遅刻が多い」について、私自身の経験を元に説明していきたい。



・バイト
①コンビニ
高校から約5年間続けた、コンビニエンスストアでのアルバイト。
本来であれば出勤時間の10分前までに着き、5分前までに着替え終わり、タイムカードを押しているのが理想だった。
他の人はみんなできていたが、私はその「10分前」「5分前」に間に合うことはほとんどなく、出勤時間に2.3分遅れてしまうこともあった。酷い時は、10分以上遅刻(電話で連絡)ということもあった。

最初の方は注意されていた気もするが、私がいつもギリギリになってしまうので、店長やマネージャーに諦められたのか、途中からもう何も言われることはなくなった。


②居酒屋
大学時代に約3年間働いていた、居酒屋のホールスタッフ。
奇跡的に間に合う日もあったが、基本的にいつもギリギリか、2〜5分遅れか、といった感じだった。

その居酒屋では、お店のタイムカードを通す時計が少しずつズレていってしまい、最終的には5分進んだまま使っている、という状況だった。
それをわかっている他のバイトの人は、「お店の時計は5分進んでいるから10分前までには着こう」という感じで10〜15分前に着いていたのに、
私は、着いて着替えてタイムカードを通せるのが、「普通の時計で出勤時間ちょうど」くらいになってしまっていた。
「正しい時計ではギリギリ間に合ってはいるが、タイムカード上では5分遅刻」という感じになってしまっていた。

居酒屋の方でも、コンビニと同じく、私がいくら言っても間に合わないと分かり、店長からは諦められ(半分ネタにされ)ていた。
店長にADHDだと伝えたことはなかったが、「音痴や方向音痴の人と同じで、自分でどうにかしようとしてもできないんだと思うよ」と言ってくれたことがあり、まさにその通りだと感じた。


③焼肉屋
大学時代に約2年半働いていた焼肉屋のホールスタッフ。(シフトを自由に書き込める形式で、居酒屋よりも入っている頻度は少なめだった。)

そのお店では、「連絡せずに遅刻した場合、その月の時給が数十円下がる」という形式をとっていたため、一応「なにがなんでも間に合わなくては!!!」という気持ちではいた。
しかし、結局いつもギリギリで、遅刻になる1分前にやっとタイムカードを通せている感じだった。
(「59分までに通せばOK、0分になったら遅刻」の場合、通すのはいつも59分)

事前に連絡をするのが気まずかったり、ギリギリすぎて、連絡をしている時間のせいで遅れてしまう、ということもあったので、基本的には連絡せずに全力疾走で向かっていたが、
諦めて事前に遅刻の連絡をした日も何度かあった。


④就職先の入社前バイト
就職先(新卒で入った会社ではなく、2年目に入った会社)で行っていた、入社前のアルバイト
他の人はみんな10分前には着いているのに、私は1.2分前くらいギリギリになってしまっていた。

入社前に合計12回くらい入った中で、
余裕があったのは2回くらい、
超ギリギリだったのが9回くらい、
遅刻してしまったのが1回
といった割合だった。

どのアルバイトでも、明らかに遅刻してしまう場合は一応連絡はしていたが、
それにしても遅刻してしまう回数は多すぎるし、間に合っている日も、1.2分前などの超ギリギリになってしまっていた。





・就職活動
就活の面接でも、2年間の就活の中で、合計4回、大幅な遅刻をしてしまった。

①会場を勘違いして50分遅刻
就活のエージェントさんに紹介していただいた会社の面接だった。
エージェントさんからのメールの下の欄に書いてあった住所を、面接を受ける企業の住所だと勘違いしてしまった。(実際には就活エージェントの会社の住所だった)
当日その場所に着いてから間違っていると気がつき、そこから正しい住所に向かい、50分遅刻となってしまった。

急いで企業に遅刻の連絡をし、時間をズラして受けさせてもらえることにはなった。
しかし、面接官が1〜2人かと思っていたら5人くらいいたので、私は5人もの人を50分も待たせてしまったのか…… と思うと、さらに罪悪感が増した。
また、その日1日で、面接だけではなく筆記試験などもあり、かなり長丁場となった。全体的に後倒しになったことで、その日の夜に入っていたバイトにも遅刻をしてしまった。


②会場を勘違いして15分遅刻
同じ最寄駅に全く同じ名前の会社があり、そちらと勘違いし、15分遅刻してしまった。

本来であれば、その企業からのメールで住所を確認することができたのだが、それを見逃してしまったのが問題だった。
Googleマップで、駅名と会社名で検索をしたことで、出てきた別の会社に行ってしまった。
駅の反対側だったため、結果的に15分遅刻してしまった。
面接は普通に受けさせてもらったが、面接官だけでなく、もう1人受けていた就活生も待たせてしまうことになり、本当に申し訳なかった。


③財布を家に忘れ、約15分遅刻
家を出て、最寄駅に着いてから財布を家に忘れたことに気がついた。
財布の中に交通系ICが入っているため、家に戻るしかなく、約15分遅刻となってしまった。
泣きそうになりながら遅刻の連絡をし、面接は普通に受けさせてもらえた。


④寝坊で約1時間遅刻
前日に薬を飲み忘れてしまい、朝起きれず、寝坊で1時間ほど遅れてしまった。
面接ではなく、選考には関係のないと言われていた現場見学だったが、
おそらく、現場見学後に送るメールに遅刻の謝罪文を入れ忘れたことがきっかけで、選考には落ちてしまった。


いずれも面接自体は受けさせてもらえたが、流石に遅刻がここまで多くなってしまうのは問題だし、どうにかしなくてはいけないなと思った。



・仕事
①新卒で入った会社(1ヶ月半で辞めさせられた)
1ヶ月半の間、奇跡的に一度も遅刻はせずに済んだが、毎回ギリギリになってしまってはいた。

②2社目の会社(今から2週間前に入社したばかり)
まだ遅刻はしていないが、到着するのが同期の中でも1番最後、ということが多くなってしまっている。



・友達との約束
友達との約束では、
①時間をちゃんと守る友達の場合
いつも間に合う子だから今日は絶対間に合うように行かなきゃ!と思いながら、5分前に着く予定で準備をし、結局5〜10分遅刻になって相手を待たせてしまう。

②時間にルーズな友達の場合
いつもゆっくり来る子だからゆっくりで良いか、と思って準備をし、10〜15分遅刻くらいになってしまうが、相手が20〜30分遅刻くらいになって結果的にちょうどよくなる、ということが多い。(すごくありがたい。)

友達との予定に、自分が5〜10分遅れてしまうのは、罪悪感と申し訳なさと気まずさで、泣きたくなるし死にたくなるが、
相手が自分よりも1時間遅れてくるのは、特に何とも思わない。むしろ時間できてラッキー❣️くらいの気持ちだ。
私は、相手の遅刻を3時間までなら許すので、相手も、私の遅刻を20分までなら許してほしい。とずっと思い続けている。

また、友達との予定は、学校や会社と違って朝イチから集まることは少ないので、対策がしやすい。
昼過ぎや夕方〜の予定の場合、1時間前に着く予定で準備することもできる。早く着いて、その辺のお店見たりお金下ろしたりメイク直したりしたいな〜〜という感じだ。

集合時間の1時間前に着く予定で準備した日は、結果的に集合時間の5分前に着くことができる。
2時間前に着く予定で準備した日は、結果的に1時間前に着くことができる。
なので普段は、1〜2時間前に着く予定で準備することが多い。

とりあえず、起きて着替えて持ち物用意したらすぐ家を出る!もはやメイクとかも駅のトイレでやる!
くらいの気持ちで行くと、遅刻せずに済む。



・1人で行く場所
1人で行く場所について。

予約している場所(美容院・病院・カラオケなど)では、5分遅れくらいになってしまうか、30分以上遅れることになり、電話してキャンセルし、予約し直すことが多い。

時間が決まっているライブフェスでは、ギリギリに着き、あまり前の方で見ることができなくなるか、
間に合わず、目当てのアーティストが途中からしか見れなくなってしまうこともあった。

1人で見たい展示がある場合は、「ゆっくり3時間くらいまわりたいな〜」と思っていても結局早く家を出ることができず、1時間くらいで急いで見るしかなくなったりする
買い物とかも、お店が閉まる直前に滑り込み、10分とかで急いで買うことになってしまう。

丸一日暇な日は「カフェかファミレスに行き、1人で作業する日にしよう!」と思い、前日から計画しているが、
8時に起き、10時にカフェにつき、そこから夕方まで作業する予定でいても
結局、起きるのが13時か14時になり、準備が終わって家を出れるのが17時とかになってしまう。
7時間も無駄にしてしまう。

1人で出かける日は、誰にも迷惑をかけないからこそ、大幅に遅刻してしまったり
圧倒的に時間を無駄にしてしまい、丸一日何もできなかった自分に病んで泣いていたら休日が終わってしまう、といったことも頻繁にある。

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