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KALATH
2023年1月14日 23:36
「ババア」 そう呼んでいたのは、高校1〜2年生のころだ。深い意図はない。徐々に母を拒絶するようになり、干渉を避けるために用いた言葉だ。 もう気づいていた――暴言には抑止力があるのだと。 同時に、申し訳なさも感じていた。吐き捨てた暴言の数だけ、後悔があった。しかし、反省している自分を見せると、母はぼくの「バリア」を破る。そう怖れ、赤裸々な姿は見せなかった。 心と言葉を連動させると、
2023年8月30日 11:56
三十余年の人生を反芻(すう)するーー。紆余(うよ)曲折な生き方をしている・いたように思える。踏み込もう。学生時代 非行少年ではなかった。ただ、周りに不良が多かった。特に中学生のころだ。 具体的には? ーー剣道部の木刀が全て盗まれる。先輩や同級生がそれらを持って、他校に乗り込む、といった具合に、過激な非行を目の当たりにするのがつねだった。 ぼく自身はどこかシラけた目で眺めていた。
2023年7月22日 20:12
いつか迎える「死」を、ぼくは前向きに受け入れるだろう。今は「生」に感謝をしていない。 --厳密には、出来ていない、する余裕がないのかもしれない。死に向き合う時だろう、「命」のありがたみが分かるのは。 今ある生ーー。自分は惰性で生きていると思っている。楽観的でもなく、悲観的でもない「惰性」だ。 ただただ、今を生きる。 時間を意識せず、雑音に囲まれることもなく、目前のことをこなしてい
2023年8月14日 13:18
トー横キッズたちトー横はTOHOシネマズ付近にある。シネマズの横にあることから、この名前がついたとされる(Wikipedia)。ここにたむろする少年少女が話題となった(っている)。 このエリアで取る奇行などが注目を浴びるきっかけになった。その話題性からか、トー横に居座る若者は「トー横キッズ」と呼ばれる。今ではトー横キッズの呼称は定着し、浸透している。 一面だけを見ると、いかにも若者が
2023年9月10日 19:28
【記憶】 小学4〜5年生の時の話だ。 竹やぶのような山に、叔父がぼくを連れていった。秋田県に住む、叔父の家からすぐそこのところ。目的は告げなかった。黙って山を上りきった。 炭となった車が一台、場違いな空気を放ちながら、佇(たたず)んでいた。 無神論者だが霊的なものを感じた。無言の圧力を受け、耳鳴りがしそうだった記憶がある。言葉にしがたい違和感。 少し経って「昨日ここで、車のなか
2023年9月11日 20:23
【衝撃】 テレビ越しに映る世界貿易センタービル(WTC)に飛行機が突っ込む。煙を放ちながら、もう一台がWTCを破壊する。つづけてWTCが倒れてゆく。混乱状態にある人びと、助けを求める人びと。 一瞬で。道路が灰に覆われるニューヨークの姿が、まじまじと映されていた。ーー22年前の今日、2001年9月11日の出来ごとだ。 非現実的な光景を目の当たりに想像力は無力だ。 当時ぼくは12歳だった。
2023年9月13日 18:13
【AIの悪用】 AI(人工知能)が犯罪に悪用される恐れが高まりつつある。 「ディープフェイクボイス」ーー。AIによって生成される他人の声のことだ。知人や親族の「なりすまし声」を犯罪者が活用できるのでは、と懸念されている。 生成AIなど、精度の高い技術が企業の生産性を高めるなど、技術発展の恩恵は大きいだろう。生成AIによって議事録が作成される。 また、蓄積されたデータを用いて、文章を生