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nanakinanashino
2021年3月29日 22:01
手を振って、またね。手を振って、さよなら。バイバイの後に続く言葉は何かな。別ればかりが積み重なって、忘れてしまった記憶。あたりまえの風景があたりまえではなくなってしまった。手を振って、またね。また今度。あたりまえのまた今度。
2021年3月22日 00:09
この心は繋がり繋がりの証ゴミ箱のように私は生きてきた誰かの溢れそうな想いを拾って泣いて喚いた想うほど繋がりは繋がるあなたのは四六時中心が痛み鬱ぐ喉が詰まる叫び倒すこともできないのでしょうそれでも毎日は来る私はいつもの様代わり泣く決めたのならばそら
2021年3月3日 04:38
ふあんはひかりにおちるかげ。かげはひかりのいちぶ。めざめをまつものたちよ。ときにしばられることなくあれ。やみなんやみなん。めぶきのときは。いまいまだもちてここにあれ。くるえるがままにときはきた。はぐるまはうごく。ここそこにあらんさちひろめ、はらえきよめ。
2021年3月3日 00:09
ついたいけん。ひとはわかれるのになぜであうのか。おわりはくるのになぜともにいようなんておもうのか。たすけをもとめてる。こころはちりぢりにはじけ、またであいちをながす。このいたみをおぼえているか。そうといかけられる。ことばをうしなう。あのひもまたくりかえし。
2021年2月28日 23:38
こののろいはとけるものなのかなとおもう。いつのまにかふかくふかくねづいたこのしみのようにおちないのろいは。とけだすようにあふれでてはようかいしていく。そのときをまっていたかのようにとまらずとどまらずあみのめをくぐるかのようにこぼれだしわたしをしらしめる。こののろいは。
2021年2月24日 22:52
いちにちいちにちをあるいてる。すぎてくまわりのけしきがとおのいて、わたしをとおりすぎてく。きょうも、おわれた。あしたになる。いちにちいちにちがとおくて。いちにちいちにちがおそい。このいたみとむきあう。いきをする。くうきにあえぐ。かこはいま。いまはかこ。
2021年3月7日 05:46
からまりあういとあるべきかたちへとゆすぐはしなんゆれうごくこころたもとゆれひきとどめひるがえるならばわかつたもとのそらははれいびつさはただされるあらたなたびじがはじまるふねうかべゆくすえにのぞむまなびしゅうかくしきょうじゅせよさけべこのよのきょうらくあますことなく
2021年3月15日 23:50
子供の喧騒鍵盤ハーモニカの音風のそよぐ音車の走る音陽の照る日向の明るさ階下の話し声日常の安らぎの世界私はそこにいてそこにはいなかったすべてが遠くて私じゃないものでできていてあなたがいない世界は壊れてなくならなかったいくら私が呪っても世界は変わらなかった
2021年1月14日 00:51
坂の上のいろは未だ鮮やかに血の色坂の上のきみは未だ愕然と朱に染まる震える手吹き出す赤固まる心臓凍える声囚われの白悲鳴と悲鳴沸き出す慟哭ブラックアウト背負うならばそらカラカラと墜ちゆく血に染まる空を見ていた地に伏す自分を観ていたきみのそら
2020年10月31日 15:35
肩に落ちた羽砂塵に削られ行く色赤い目の鬼枯れない涙と波と波の間の幸福沈まない月は欠ける月が見てる僕を見てる陽の光を見た日向を影が覆いくる宵闇の中 探る手には何も触れない月が見てる僕を見てるそれでも僕らは日向を探して歩く君の匂いのする方へ
2020年10月8日 21:31
艶やかに溢れるそれは色を撒き夏の夜の花火のように弾け咲く彼岸花かの色彩を揺らめかせ 揺蕩わせ褪せんとする散り逝くその刻まで葉も無きその詞迷いなく逝くだろうチリチリと火花散らし燃え揺る黄金の色その身の絶える時 ふわりゆらゆら確かにそれは放たれる
2020年9月30日 08:59
振り撒く言伝てに来よ見よと 虫が鳴くあれにこれにさざ波たつ心 不知火の言の葉声なき声眼なき涙還ろうや かの人のもとへと孵ろうや かの地から麓へと跳立つには早すぎて留まるには時もなしさわさわと虫は鳴くあの道を逝こうや 時 幽かに震えれども
2020年9月28日 20:20
しとしとと 雨は降り来る死と死とと 飴は降り来る足音を鳴らし影を落とし夏の終わり 秋風が運ぶ寒々しく粛々と帰らずの川 岸辺には船じくじくと 雨に熔けるじくじくと 飴は溶ける枯れた地を 炙るため渇れた喉を 潤すため黄金の光 向こう岸果て迄
2020年9月27日 19:59
花が咲くように 死は咲く掬い手のように摘む手のように花が裂くように 死は裂く救い手のように積む手のように見慣れた姿を眼の裏に見知らぬ顔を目の前に待つ手もあらば迎え手もあらば送ること去ること赦すこと揺られ子らよと 天からの導は続くみちては