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nanakinanashino
2022年11月9日 12:13
ほつほつと降り積もる幻想ここは夢の中触れることのない現実手を握り返す手夢から覚めてもほつほつと降り積もる温もりここは夢の中?なぞる輪郭と絡める手夢のような輝石微睡む微睡むいつの日か描いた夢雲間から差し込む光目も眩むような暖かな日差しに染まる
2021年7月2日 18:57
儘ならない衝動と悲哀ベルが鳴る時計の針が止まらない心臓の音 メトロノームで量るもうまもなく 予感がする足音が聴こえる耳を塞いでもハートは病まないダムが決壊するのも時間の問題震える手で掬い上げるものは。。目を瞑ればマジェンタとコバルト鍵は壊れたあとはただ
2021年7月7日 00:52
だだっぴろい平原たくさんの人たち聴こえてくるおしゃべりの声ぽつんと私 佇むひとりああ、なんだろうかな この気持ちは声をあげ手を伸ばし誰にともなく笑いかけ足元を見るいつから荒れ果てたのだろうこの足は生きられるはず枯れ木のように地からはえた脚この空
2021年7月7日 19:03
天の水が焦げるほどに祈ろう今この日この時すべての祈り手が愛を抱えて微睡むドウカオモイトドケ願いの先 糸紡ぎ願いの咲き 意図紡ぎ心穏やかな人も心忙しなき人も天を仰ぐこの時 この瞬間ひとつなぎ叶わぬ想いも叶うはずすべては天のもりの中その腕に揺れ
2021年7月29日 18:17
見えないのならこの目は抉れてる聴こえないのならこの耳は切り落とされてる触れられない人に触れようとする私をあなたは嘲るでしょうか人を信じられない私が人を信じようとするのをあなたは蹴落とすでしょうか飛べない鳥が囀ずる私の帰る場所はどこだ翼捥がれても檸檬の果実
2021年7月29日 01:44
それがどれ程の想いだったのかをあなたは知らない。それがどれ程の事だったのかをあなたは知らない。過去は今に。死の背は今も。焦げるような想いもあなたには届かない。焼き付くされるのはいつだってこの身で。阻むこの壁もいつかは開きあなたのもとへ逝く。千手岩菲の花
2021年5月26日 00:25
心の内 巻いた種が芽吹きますようにと祈る どうか どうか花開く日は来るだろうかと心もとないこの足を動かすいつか見た 満ちた月追いかけて 追いかけて届かないと不思議にいつか届くのだろうと疑念も持たず死に絶え断ち斬られてもなお種は種 芽吹く形をすでに知る
2021年5月24日 22:03
死をひと掬いして見守る清んでいるか 濁っているか死をひとすくいして見守るひとくち含む 無味無臭ありきたりな言葉で在り来たりな愛をこの世の天国と地獄あなたの顔想う心にこそ有ればこの身のこの御霊想う ここに在りて今は個々 ここは今ふたつとない
2021年3月22日 00:09
この心は繋がり繋がりの証ゴミ箱のように私は生きてきた誰かの溢れそうな想いを拾って泣いて喚いた想うほど繋がりは繋がるあなたのは四六時中心が痛み鬱ぐ喉が詰まる叫び倒すこともできないのでしょうそれでも毎日は来る私はいつもの様代わり泣く決めたのならばそら
2021年3月21日 15:06
あなたはいつもみてるすべて すべてを青い青どこまでもどこまでも青い青すべてさらってすべて飲み干してあらわれるように微笑むように残酷で誰にも触れない私がどうであろうとも興味もなく?ただ青く青く青く私の影も写し取って誰にも触れないのばしたこの手も はらわない届かない手紙も破かずにいて どうかそしていつか私もまるごと同じ場所までのみ込んで青い青
2020年11月3日 12:46
あなたに逢えてどれだけか、私が幸せを享受しているかあなたに出逢えたことどれだけか、神様にキスを贈りたいか雨が降るようなキスを降らすあなたに逢えてどれほどに、私が当たり前のように哀しいかあなたに出逢えたことどれほどに、私が神様を呪わしく想うかあなたは知らない
2020年10月31日 15:35
肩に落ちた羽砂塵に削られ行く色赤い目の鬼枯れない涙と波と波の間の幸福沈まない月は欠ける月が見てる僕を見てる陽の光を見た日向を影が覆いくる宵闇の中 探る手には何も触れない月が見てる僕を見てるそれでも僕らは日向を探して歩く君の匂いのする方へ
2020年10月8日 21:31
艶やかに溢れるそれは色を撒き夏の夜の花火のように弾け咲く彼岸花かの色彩を揺らめかせ 揺蕩わせ褪せんとする散り逝くその刻まで葉も無きその詞迷いなく逝くだろうチリチリと火花散らし燃え揺る黄金の色その身の絶える時 ふわりゆらゆら確かにそれは放たれる
2020年9月30日 08:59
振り撒く言伝てに来よ見よと 虫が鳴くあれにこれにさざ波たつ心 不知火の言の葉声なき声眼なき涙還ろうや かの人のもとへと孵ろうや かの地から麓へと跳立つには早すぎて留まるには時もなしさわさわと虫は鳴くあの道を逝こうや 時 幽かに震えれども