朝焼彩茜色

詩作歴30年くらい。 言葉で何ができるのかよりも言葉を生む。 言葉を連ねて行きたいよう…

朝焼彩茜色

詩作歴30年くらい。 言葉で何ができるのかよりも言葉を生む。 言葉を連ねて行きたいようです。 空の豊かさや風の声を受け取ることに幸せを感じる。 好きな音楽、澤野弘之、椎名豪、Samuel Kim 、Diego Mitre 何者かになろうとせずに自然体で生きるのが目標

記事一覧

詩【地球椅子】

何もないと、何でもあるを合掌する。 劣等感と優越感にお辞儀をして、 両腕で抱き寄せる。 「おめでとう。それらで一つです」と。 肉体を手に入れて乗りこなして、 酸素…

3

詩【野生曲線の淵で】

雪山で負傷した仲間を置いてゆくことを 受け入れる神視点。 野生と厳格を屠った自然の中に溶け込めるはずの 人間の心を「所詮、前頭葉」と弾き飛ばす威力は、 時に、美し…

2

詩【憩いへの着地】

あなたの持っている優しさと、 わたしの持っている優しさを合わせて、   憩いへの着地   鳳凰が空から降りて来る。 女性性のほどけた色を翼に、     解放感いっ…

朝焼彩茜色
10日前
3

詩【貴方を讃えて例えたい】

雨で濯われた空は、 碧を表現するのに精一杯だ。 貴方を讃えて例えたい。 そんな想いは蜘蛛の糸のように繋がり、 一日の風吐息に寄り掛かる。   感情という星の粒が、…

朝焼彩茜色
11日前
5

詩【劣等缶の記憶】

事あるごとに劣等缶の中でいじけることがあった。 缶の切り口で流血して体を折りたたんで入るのだ。 宇宙から見れば滑稽かもしれない、その仕草を、 私は好んでやってい…

朝焼彩茜色
13日前
2

即興詩【臓器の温もり】

私は臓器と対話する。 子宮から心臓へ向かって思いを馳せる。 今までずっと動き続けてくれてありがとうと、    労い、労り、健全なる誓いを立てる。 臓器に依存する…

朝焼彩茜色
2週間前
3

【詩】【老いの瞳の幼さ】

こんな世の中だから。 どんな世の中でも。 だからこそと思える。 そう軽やかに、 そして豊かに感じられるものやことを、 体中の細胞全てを陽にあてて、 胸にあてるように、…

朝焼彩茜色
3週間前
1

即興詩【風の肌】

風が地球の物質に当たって、何か云っている。  色彩を胸に抱いて、伝えてくる。   ひゅーひゅーの中のヒューヒュー。 響きの質を粉々にする「見えない」 心臓から滴…

朝焼彩茜色
3週間前
1

即興詩【皮肉を詠っていた】

自身への皮肉しか出てこない。  言葉にキセルを咥えさせて 執着と契と大昔のカルマと、 一周二週廻って巡って  私は心臓の言葉を探し出す。 いい大人と魂の齢と、 …

朝焼彩茜色
3週間前

即興詩【問い空】

どのように放ったか。 どう循環するのか。 自分の声を聴く。 自分の本音を聴く。 自分に問うことのひとときを紐解き自分に応える という愛を放つ。 細胞のような雲に…

朝焼彩茜色
1か月前

【風の父】インナーチャイルド癒し

久々の晴れ。 太陽の恵み。 風が低い声を出していた。畏敬と厳粛と愛情と、 何と云っているのか分からなかった。 風は男性性。 父親を想った。 風の低いその声は、 …

朝焼彩茜色
1か月前
1

詩【天の麓の形】

貴様が苦しんでいても 貴様の問題 だから ああ 尊き様 天の麓に戦ぐ風となって 形を届けている 仰げ仰げ  天の麓を仰げ 尊き様となって 天を仰げ 貴様の有り様を …

朝焼彩茜色
2か月前
1

【精一杯の佇み】

大まかに「変化」という術のようなものに 限りなく果てしなく「抵抗」している そんな私は川で溺れたかのように 息ができずに顔を洗うのも恐怖を感じている この世があの世…

朝焼彩茜色
9か月前
3

【アダルトチルドレンを想う】

多分今まで、色々やってみたかったけれど しんどすぎて、できなかったんだろうな。 涙がでる。 アダルトチルドレンだという自覚がある人は、 どれくらい居るのだろうか。 …

朝焼彩茜色
9か月前
5

【気品】

優しさは愛の色なのか。  初夏の漂い者が宙に浮いている。  西陽に縁のある私は、   沈んで逝く太陽を毎時見ている。  初夏を孕んだ女神と目が合う。 優しい空に大き…

朝焼彩茜色
11か月前
1

【言葉への感謝】

今日は比喩を休めて、 「幸せだな」 「美しいな」という言葉の存在に感謝する。 360度の立体と球体を負い続けて、 食いしばっていた、若さも幼さも 指先からほのかに揺れ…

朝焼彩茜色
11か月前
3
詩【地球椅子】

詩【地球椅子】

何もないと、何でもあるを合掌する。
劣等感と優越感にお辞儀をして、
両腕で抱き寄せる。

「おめでとう。それらで一つです」と。

肉体を手に入れて乗りこなして、
酸素吸ってるだけで、
「不満なんかあるものか」と足を組んだ眷属は云う。

ありのまま云々かんぬんを砂時計に混ぜて誤魔化しながら、

悩みほど贅沢なものはないと、
生き難さほどやりがいのある人生はないと、
皮肉から血が漏れ出す。

思考が彷

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詩【野生曲線の淵で】

詩【野生曲線の淵で】

雪山で負傷した仲間を置いてゆくことを
受け入れる神視点。

野生と厳格を屠った自然の中に溶け込めるはずの
人間の心を「所詮、前頭葉」と弾き飛ばす威力は、
時に、美しく思う。

オーロラの滝に打たれたような禊。

先人たちの野生の直感をまとった叡智。

先住民の大陸や大地に根を張った調和。

文明の基盤となる精神統一の囁きが、
美しくてならない。
風に色をつけた発色の世界が美しくてならない。

生き

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詩【憩いへの着地】

詩【憩いへの着地】

あなたの持っている優しさと、
わたしの持っている優しさを合わせて、

  憩いへの着地
  鳳凰が空から降りて来る。

女性性のほどけた色を翼に、
    解放感いっぱいに、
       水の惑星に、
その音色をふるわせ着地する。

今までの軌跡を辿り、新しい今をひらめきのまま、漸進を輝かせる。
踏み鳴らして来た分の奇跡を。

わたしの育んだ優しさと、
世界が育んだ優しさを信じて。

詩【貴方を讃えて例えたい】

詩【貴方を讃えて例えたい】

雨で濯われた空は、
碧を表現するのに精一杯だ。

貴方を讃えて例えたい。

そんな想いは蜘蛛の糸のように繋がり、
一日の風吐息に寄り掛かる。

  感情という星の粒が、
  泣いた後に笑顔を魅せる。

 貴女の心を映している空は、
 貴女の美しさでいっぱいだ。
 貴女の心を映している空は、
 貴女の色でいっぱいだ。

貴女の心を映している空に、温もりの線を描いて、
一日を綴る。

※曲はイメージ

詩【劣等缶の記憶】

詩【劣等缶の記憶】

事あるごとに劣等缶の中でいじけることがあった。

缶の切り口で流血して体を折りたたんで入るのだ。

宇宙から見れば滑稽かもしれない、その仕草を、

私は好んでやっているのだ。

どうだ。こんないじけ方格好いいだろう。

誰もやらないことに優越感を味わうのさ。ウヒッ。

劣等缶から仰ぐ、愛する縹色の空を瞳に落とすと、

劣等缶の中が血と涙でいっぱいさ。

劣等缶はどこから転がってきたのだろうか。

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即興詩【臓器の温もり】

即興詩【臓器の温もり】

私は臓器と対話する。

子宮から心臓へ向かって思いを馳せる。

今までずっと動き続けてくれてありがとうと、

   労い、労り、健全なる誓いを立てる。

臓器に依存するかのような栄養のやり方、

ストレスと向き合わない体への八つ当たり。

   それでも臓器は働き続ける。

細胞一つ一つに色をつけて見てみたい。

きっと宝石となんら変わりない。

パッションピンクの血液の川を背景に天の川を重ね

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【詩】【老いの瞳の幼さ】

【詩】【老いの瞳の幼さ】

こんな世の中だから。
どんな世の中でも。
だからこそと思える。
そう軽やかに、
そして豊かに感じられるものやことを、
体中の細胞全てを陽にあてて、
胸にあてるように、
そっと二人だけの秘密をしまうように、

生きて行きたい。

今この瞬間を細かく刻んで、
昼下がりの心地よい空から振りまいたら、
どんなに美しいだろうか。

その煌めきを窓から眺めていられる。
頬杖をつきながら。
至福を吹きかける老い

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即興詩【風の肌】

即興詩【風の肌】

風が地球の物質に当たって、何か云っている。
 色彩を胸に抱いて、伝えてくる。

  ひゅーひゅーの中のヒューヒュー。

響きの質を粉々にする「見えない」

心臓から滴る音色を、声を、翳してくる。

私と風がぶつかって、浸かる。時空を飛んで。

風の肌の温もりに名前と命を唇に浮かべて
吹きかける呼吸。

  ひゅーひゅーの言語を探して。
   ヒューヒューの扉を叩いて。

風の肌の香りは、百群の香り

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即興詩【皮肉を詠っていた】

即興詩【皮肉を詠っていた】

自身への皮肉しか出てこない。

 言葉にキセルを咥えさせて

執着と契と大昔のカルマと、

一周二週廻って巡って

 私は心臓の言葉を探し出す。

いい大人と魂の齢と、
  肌に弾く水滴と、

鈍い音の轟くDJが気を利かせて項から入ってくる

一周二週廻って巡って、

変化しない心地よさを気取る。

自身の皮肉しか持っていない。
皮を剥いで生身を表現してみたい。

 そこで皮肉を詠っていたのだ。

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即興詩【問い空】

即興詩【問い空】

どのように放ったか。

どう循環するのか。

自分の声を聴く。

自分の本音を聴く。

自分に問うことのひとときを紐解き自分に応える
という愛を放つ。

細胞のような雲に生々しい生命を感じる。

生きることの素朴が何よりも豊かだと風が云う。

太陽はどのように輝いて放ったか。

自分はどのように放ったのか。

【風の父】インナーチャイルド癒し

【風の父】インナーチャイルド癒し

久々の晴れ。

太陽の恵み。

風が低い声を出していた。畏敬と厳粛と愛情と、

何と云っているのか分からなかった。

風は男性性。

父親を想った。

風の低いその声は、

父親の温もりを求めている。

そう思った。

そういう私へのメッセージだった。

詩【天の麓の形】

詩【天の麓の形】

貴様が苦しんでいても
貴様の問題

だから ああ 尊き様
天の麓に戦ぐ風となって 形を届けている

仰げ仰げ  天の麓を仰げ
尊き様となって 天を仰げ

貴様の有り様を
貴様の有るが様を その在り様を
 在るを突き抜けて 天の麓を超えてゆけ

貴様が苦しんでいても
貴様の問題

天の麓を撫でる風となって
形を届けている

【精一杯の佇み】

【精一杯の佇み】

大まかに「変化」という術のようなものに
限りなく果てしなく「抵抗」している
そんな私は川で溺れたかのように
息ができずに顔を洗うのも恐怖を感じている
この世があの世であの世がこの世
暫くの間 弱気な自分を受け止めてくれと
暫くの間 生きるのが苦しいなと足掻く私を
精一杯 佇んで見せている
感情 悲しみの感情
深い緑色の畏敬豊かな川の色の感情
古から流れ落ちる勢いと揺らぎ「抵抗」という術
身を守る動

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【アダルトチルドレンを想う】

【アダルトチルドレンを想う】

多分今まで、色々やってみたかったけれど
しんどすぎて、できなかったんだろうな。
涙がでる。

アダルトチルドレンだという自覚がある人は、
どれくらい居るのだろうか。

安心できる土台があったら、
笑って、羽撃けただろうか。しなやかな翼で。

色々チャレンジしたかったけれど
しんどすぎて、できなかったんだろうな。
涙がでる。

それでも、私の血の色は鮮やかで
私を愛してくれる。意志を持って。魂と細胞

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【気品】

【気品】

優しさは愛の色なのか。
 初夏の漂い者が宙に浮いている。
 西陽に縁のある私は、
  沈んで逝く太陽を毎時見ている。
 初夏を孕んだ女神と目が合う。
優しい空に大きな瞳、二つ。
 愛の色をしていた。
 気品に満ちていた。

【言葉への感謝】

【言葉への感謝】

今日は比喩を休めて、
「幸せだな」
「美しいな」という言葉の存在に感謝する。

360度の立体と球体を負い続けて、
食いしばっていた、若さも幼さも
指先からほのかに揺れる、柔らかな草木色の風の側で休ませよう。

目に見えないものをとにかく表現したかった。
自分への労い。

「ああ、幸せだな」
「ああ、美しいな」その言葉が有り難く、尊い。

貴女の空がただ美しい。