即興詩【臓器の温もり】
私は臓器と対話する。
子宮から心臓へ向かって思いを馳せる。
今までずっと動き続けてくれてありがとうと、
労い、労り、健全なる誓いを立てる。
臓器に依存するかのような栄養のやり方、
ストレスと向き合わない体への八つ当たり。
それでも臓器は働き続ける。
細胞一つ一つに色をつけて見てみたい。
きっと宝石となんら変わりない。
パッションピンクの血液の川を背景に天の川を重ね
宇宙となんら変わらない脈打ちを、とくとくと。
心音の柔さと鼓動の酷さの波打ち際に打ち上げられ
私は臓器の声を聴く。
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