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「変な英語教師」の日常

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「変」というと語弊があると思うのですが、インパクトをとって「変」という言葉を使っています。子どもたちからも「先生って変」って言われます。これは「変わってる」って意味だと思います。…
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2020年12月の記事一覧

「教えたい」先生たち

「教えたい」先生たち

 先生という仕事をしてはいるが、私は「教えない」先生だ。
「教えたい」先生はとても多い。私もかつてはそうだったけれど。
でもご存知だろうか。人は「教える」ことが好き。実は子どもたちも「教えたい」。人に「教える」ってなんだか自分が偉くなったみたいで、賢くなったみたいで嬉しいこと。だからきっと大人も「教えたい」。でもここで私がご紹介するのは、そこを敢えて「教えてもらう」先生になること。子どもたちの「教

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「どうして?」と向き合う

「どうして?」と向き合う

 子どもたちと日々語らっていたら、「どうして?」と聞かれることが増えてくる。実はこれが私の目的。子どもたちはまだ「どうして?」をたくさん持っているはず。
 私自身、もう50年近く生きているけれど、まだまだ「どうして?」が止まらない。それも仲間から「ピーターパン」と呼ばれる由縁かも知れないが。大人になるとその「どうして」を発するのが難しくなる。それは、大人になるにつれてその「どうして?」に向き合いに

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強くて弱い人、弱くて強い人

強くて弱い人、弱くて強い人

 ずっとその人のことが気になっていた。子どもの担任の先生。
新任で入られて、研修にクラス運営にと慌ただしく頑張っておられたけど、顔色が悪い。表情がない。子どもの親、というよりは一人の人間として気になった。何度かお会いした後、何かの折に伺った。

 「先生、しんどくないですか。」

 その先生は笑顔とも言えない笑顔を作って「はい、全然大丈夫です」と言ったが、その笑顔がかなりの真顔で怖かった。あぁ、も

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