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なかどまりの人 ことばで出会う旅

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北津軽にある小さい町には日本海と田園に囲まれた美しい風景があります。この町の一番の魅力はこの美しい風景を支えるあたたかくてユニークな町民。遠い中泊町に簡単には来れないけど言葉を通…
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#中泊町

中里の憩いの場でコーヒーを飲んでゆったり「カフェ&バル田家」佐藤るり子さん

中里の憩いの場でコーヒーを飲んでゆったり「カフェ&バル田家」佐藤るり子さん

中里の憩いの場でコーヒーを飲んでゆったり「カフェ&バル田家」佐藤るり子さん

中里駅を降りて派立通りをまっすぐ10分程歩き、郵便局を左に曲がり、その先の坂を少し上がったところに田家はあります。

「田家」・代表の佐藤るり子さんは、長年東京で教員として勤めた後、生まれ育った地元中里にUターンし、カフェ&バル田家を始めました。今回のインタビューでは店主の佐藤るり子さんにお話を伺いました。

介護をし

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「わ車さ例えれば、バックのギアねえんず。」米農家 長利謙二さん

「わ車さ例えれば、バックのギアねえんず。」米農家 長利謙二さん

中泊町の中里地区の特産品はお米で、秋になると町中が黄金色の稲で埋め尽くされています。

今日は下豊岡という場所で米農家を営む長利謙二さんにお話を聞きました。

ほれぼれするような字生まれ育った場所だべ。下豊岡。生まれてからずーっと58年間。

家の前に川が流れている鳥谷川っていうのがあるの。その沿線に村がずーっと連なっているの。川の両側に道路がある場所。

今はちっちゃい川だけど昔はずっと大きかっ

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こころを満たしてくれる治療院 小野治療院こころ to からだ 院長小野永一さん

こころを満たしてくれる治療院 小野治療院こころ to からだ 院長小野永一さん

青森市にある小野治療院こころ to からだの院長小野永一さんは毎週木曜日中泊店で施術を行っています。

小野さんはカイロプラクティックと選択理論心理士の資格を持ち、心も体も健康にする治療を行っています。

今回は治療家としてだけではなく八戸や五所川原でセミナーを行い講師としても活躍される小野永一さんにインタビューしました。

(小野治療院についての情報は記事の一番下に記載しています。)

心のあり

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町の歌って踊って喋れる女王 加藤則子さん

町の歌って踊って喋れる女王 加藤則子さん

加藤則子さんは「なにもささ」保存会、中泊町陸上協議会、宮越家ボランティアガイド、地元の演歌歌手など多岐にわたって活躍されています。

そんな活動的な加藤さんは地元の人に「歌って踊って喋れる女王」というあだ名までつけられているそうです。

今回は津軽中里駅の中にある駅ナカ賑わい空間にて加藤則子さんにインタビューしました。

水のきれいな所——加藤さんは中里生まれ中里育ちですか。

宮越家の近くの尾別

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小泊でのちょっと贅沢すぎる暮らし  小泊漁協で働く伊藤竜太さん

小泊でのちょっと贅沢すぎる暮らし  小泊漁協で働く伊藤竜太さん

中泊町は内陸の中里地区と海沿いの小泊地区に分かれています。中里から車で運転すること約三十分、日本海に面した小泊地区があります。

今回のインタビューは小泊漁協で製氷業とマツカワガレイの養殖を行っている伊藤竜太さんに、小泊での暮らしについてインタビューさせていただきました。

良いですよ、小泊の海は。
――伊藤さんの生まれ育った場所について教えてください。

私の生まれ育った場所は、 青森県中泊町の

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酒飲んでバカ話できる居酒屋 「くつろぎダイニング哲。」店主 中畑哲也さん

酒飲んでバカ話できる居酒屋 「くつろぎダイニング哲。」店主 中畑哲也さん

津軽中里駅を降りてまっすぐ歩くと十字路にぶつかる。そこを左に曲がったすぐのところに居酒屋「くつろぎダイニング哲。」はあります。

お店を開いて今年で14年目の「くつろぎダイニング哲。」には地元の人だけではなく、名物のメバル膳やトマト海鮮ラーメンを求めて町外からも多くの人が訪れています。

今回は「くつろぎダイニング哲。」の店主である中畑哲也さんをインタビューしました。

あの時良かったな――中畑さ

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「なんもねぇ町」にも誇れるものを 宮越寛さん

「なんもねぇ町」にも誇れるものを 宮越寛さん

中里から車で10分ほど離れた場所には小川三知のステンドグラスが残る離れ「詩夢庵」があります。

大正9年宮越家9代当主正治がイハ夫人33歳の誕生のために建立したと伝えられます。大正浪漫あふれる空間は夫妻が詩歌を詠む場所として「詩夢庵」と命名されました。

今回は12代目宮越家当主であり、宮越商店を営む宮越寛さんにインタビューさせていただきました。

こっちの人は対等なんですよ
――宮越寛さんの生い

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「ありがたいね」が口癖の福助女将 小野美智子さん

「ありがたいね」が口癖の福助女将 小野美智子さん

津軽中里駅から歩いて約5分

駅から派立通りを歩いて左の小道にまがったところにある落ち着いた雰囲気の建物が福助旅館です。

「なかどまりの人たち」第2回目は旅館福助の食堂で女将の小野美智子さんにインタビューをしました。

(旅館の情報は記事の最後に記載しています)

―― 女将さんはいつから中里に住んでいますか。
私は「旅館福助」の娘だからずっと中里に住んでいる。わたしでもう三代目だ、長いね。

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「泥くさい」津軽を伝承する 金多豆蔵劇三代目座長 木村巌

「泥くさい」津軽を伝承する 金多豆蔵劇三代目座長 木村巌

津軽鉄道の最終目的地 津軽中里駅のなかには金多豆蔵(きんたまめじょ)人形劇のシアターがあります。

「金多豆蔵」は 1907年(明治 40 年)に創作されて以来、100 年以上に渡って伝承されてきた人形劇で多くの地元の人に愛されてきました。

首筒式という日本唯一の方法で一人で二体の人形を演じています。

金多豆蔵の名前には人は「豆」まめしく健康で働けばお「金」が「多」く入り「蔵」が建つという意味

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