鬼レベルで難解だった繊細小学生の子育てが超絶楽になった理由
我が家には小3、小1のかわいい息子がおります。
兄弟で同じように育てていたつもりでしたが、これが大きな間違いでした!
長男はめちゃくちゃデリケートで繊細。
そんな長男の子育て法が本当に分からなくて、悩み果てた末に始めた子育ての勉強と研究。
学んだ今は、あの頃なんだったの と思うくらい超楽になった話を書きたいと思います。
今回は繊細、デリケート、不安強め系の子の育て方がハイパー楽になる考え方と接し方をテーマでいきます♡
兄弟でも性格がまったく違うということ
これみんなよく言いますよね?
「同じように育ててるのに兄弟で性格が全く違うの~」って。
一言に性格が違うと言っても、室内遊びが好き・外遊びが好きなど好み的なことで性格が違うパターンや、気質的な部分で性格が違うパターンもあります。
うちの場合は兄弟はとても仲良く、同じことで一緒に盛り上がれるような感じで、しいて言えばですが
「長男はデリケートで慎重派だな。」
「次男は勢い任せに猪突猛進だな。」
くらいには思ってましたが私は特別気にして接するようなこともなく、ずっと子どもたちには同じように声をかけ、同じような対応で褒めたり叱ったり普通に子育てをしてきていました。
しかし、子どもたちが大きくなってくるにつれて元々デリケートで慎重派な長男だけ、何事にも意欲的でなく 常に失敗を怖がり 全てにおいてみるみる自信を無くしていき、もうどうしようもないくらいにハイパーネガティブ志向に。
逆に次男は喜怒哀楽があり活発で好奇心旺盛で、失敗してもお構いなしに無視して突き進んでいくような誰もがイメージするような子どもらしい子どもになりました。
長男、次男と無意識のうちの接し方はあるにしても、こんなにも性格違うんだというのは我ながら正直驚きです。
このような性格の我が家の兄弟。
繊細でデリケートな兄さんの方の子育ては、正直私にとって未知すぎて理解できず鬼レベルの難解さでした。
逆に次男は多少荒っぽくても放っておいても元気に明るく逞しく育っていき、とっても単純明快で子育て楽だわ~という印象。
余談ですが、心理学の世界において長男は慎重でデリケートなタイプが多いという統計。
下の子は容量が言いとか世渡り上手なんて言われがちですが、実際それは本当でもあり個人の差はあるにしても、大人になってから精神的に病んでしまう率でいうと長子が圧倒的に病み率が高いということも実証されています。
兄弟同じように育てたと思ってはいても、親としては初の子育て。
実際には無言の圧や責任感も感じていての統計結果かもしれませんね。
なんかうちの子みんなと違う
デリケート長男は楽しそうなイベントを促しても99%拒否。
新しいことに挑戦なんか絶対したくないし、知らない環境にも絶対行きたくない。
無気力ではないものの、「たのしそう!」「やってみたい!」「いってみたい!」という感じの子供らしい雰囲気は全然なく「俺いいわ、パス、やらない」みたいな。
小学生低学年の子は大概の子が好奇心旺盛でキラキラした瞳で元気ハツラツなイメージという固定概念があった私は、小3にして思春期中高校生みたいな反応をしてくる息子を全然受け入れられませんでした。
同級生と遊んでいても、学校のシチュエーションの中でも うちの子だけなんか違う。
なんで?どうして?どうしたらみんなみたいに子供らしくなるの?とそればっかり考えてました。
自分から習い事やりたいなんて口が裂けても言ってくることはありません。
本人の意思が大事とは言えど、本人の意志だけを尊重してたらゲームしかやらなくなってしまうと恐れ、半ば強制的に習い事や色んなことに挑戦させたり首突っ込ませてみたりと本当に色々やりました。
でもなんかどこに属してもうちの子は全然キラキラしてないんです。
毎回本当にやらされてる感で、私が見ても仕方なくやってる感が満載。
上達したい!とか、もっとこうなるために!みたいな向上心が完全に皆無で見てるとこっちがイライラしてしまうのです。
だって本人は好んでやりたいわけじゃないもんね。
しかし私は「楽しもうとしなきゃ楽しくないに決まってんじゃん!」と楽しむ努力をするように促していました。
そのうちに、息子はほんのちょっと注意しただけでも「母ちゃん俺の事嫌いなんだー」とヒステリックに大泣きしたり物にあたったり 壁を殴ったりするようにになってしまいました。
あんなに穏やかで優しい性格だったのに。。。
あれ?なんで?
本当になんでこうゆう反応になるのかが分からなかったんです。
私は長男を同級生と同じような普通の子になることを目指してとりあえずスタートラインに立たせようと必死にあれこれしてましたが、何を言ってもやっても、私がやればやるほど逆効果でした。
勉強も運動も人並みにできればと、家庭学習や運動なども一応やってきたので人並みにはできるにしても飛び出ることはありません。
そしてどれもが本人が好んでやりたがっている訳ではないので、いくら頑張っても所詮はこなしているだけ。
仕方なくやっていることは意欲的に自分の意志でやりたくてやってる子になんか勝てるわけありません。
これは逆に「こんなに嫌なのに、こんなに頑張ってるのに、俺はどうせダメなんだ。頑張っても意味ない」という体験にしかなっておらず、劣等感を膨らましているだけだったと気づいたころには時すでに遅し。
母ちゃん俺の事好き?と毎日何十回も確認してくるし、ことあるごとに母ちゃんに嫌われたーと泣く息子。
頻繁に言ってくる息子に最初は「当たり前じゃん!大好きにだよー!」と笑顔で対応していても、回数が重なれば「またそんなこと言ってんの?嫌いなわけないでしょ!何回聞いてくんの!」とイライラしてしまう最悪ループ。
俺なんかいなくなればいい、母ちゃんそう思ってるでしょ?とか超悲しいことも言うようになり、「どうせ」と「オレなんか」が口癖なのかなくらいに頻発してくるようになりました。
もう私はお手上げ状態になり、私自信も情緒不安定で泣くし怒るし親子で最悪です。
子どもに涙を見せちゃいけないと思いながらも、ちょっとのことで涙が溢れてしまうくらい私も精神的に張りつめていました。
なんでなの?
意味が分からない。
どうしてそうなるのか本当に分からない。
もう!ゴールも見えない!ヒントもない!
子育てが分からない!!
私の人生において1番悩んでいた時期だったかもしれません。
普通の子ってどんな子?
息子の様子がなんか普通とは違うと思っていた頃。
私はとにかく普通の子を目指していました。
当時の私の価値観の中での普通の子とは、
学校が楽しみ。多少の面倒さはもちろんあるけど楽しい。
友達と遊ぶことが1番優先にしたい事。
習い事やってみたい!と自分の意志で言いだす。
好奇心旺盛で知りたい、やってみたいがたくさんある。
ドキドキするものの行事は楽しみ。
お祭りやイベント(楽しそうな要素があるところ)があればいくらでも行ってみたい。
でした。
これ、今思えば子どもはこうゆう生き物という本当に勝手な私の思い込みだったと深く反省していますが、当時は全然私が間違っているなんて思わず、長男はなんで楽しめないんだろうという目線でしか息子を見ていませんでした。
でもでも!
この感覚って私だけじゃないと思います。
もちろん当時の息子の気持ちをわかってあげられる親もいると思います。(ちなみに旦那は私より息子の気持ちを理解できる派でした)
大勢のママ友からも沢山意見をいただきましたが、私が長男のことで悩んでいると相談しても
長男君クールだもんね
大人っぽいよね
優しいんだよ
そのうち自分からやりたいって言いだすんじゃない?
無理やりにでもやらせた方が先が開けるかもよ!
そんなアドバイスはたくさん貰いました。
しかし、
そうゆう子もいるんだよ。
きっと人一倍繊細で疲れちゃうんだよ。
のような息子に寄り添った系のアドバイスはママ友経由では今までありませんでした。
(周りが私に気を使ってたからなのかもしれませんが、私に長男を尊重してあげなよというメッセージは届きませんでした)
どのお母さん達も子供のイメージという固定概念があり、長男が変わってるという視点でしたし、私自身もそう思い込んでいました。
当時の私も然りですが、お母さん達は少なくとも今まで生きてきた分だけの知識と経験から凝り固まった考えやイメージが定着してしまっているんですよね。
上手いこと良いアドバイスを貰って「確かに!」と思ったからと言って今日明日で変えられるものではありません。
人間の思考はそんな簡単で単純なものではありませんし、前頭葉ってゆう脳みそをコントロールするところがそうはさせてくれません。
脳みそは現状維持が好きなのです。
だからその時の閃きや思いつきだけではなんとかなる問題でもなく、やはり毎日のちょっとした意識改革と積み重ねが必要になってきます。
これが24時間休みなしの子育てでは感情の起伏もあるし、なかなか難しいですよね。
でもダイエットと同じで、毎日の努力で積み重ねゆっくり思考をほぐしながら塗り替えてアップデートしていくしかないんです。
子育ても 考え方ガラっとかえるのも 固定概念とっぱらうのも ダイエットも全部 ひたすら根気!ってことですね。
母親って大変。笑
メッセージは受け取る側によって変わる
子育てを本気で学ぶようになってから 初めて気づいたことがあります。
メッセージは同じように伝えてても受け取る側の性格によって変わるし、
相手への響き方も受け取り方も全く違うと。
次男はめちゃくちゃ単純でした。
私の声掛けは全てそのままダイレクトに受け取るので、褒めれば喜ぶし叱ればごめんなさいで済むタイプ。
次男タイプは世間一般的なタイプであり、ネット情報や育児本など大衆向けの情報でも腑に落ちることもよくありました。
公的な教育や学校、習い事なども含め支援級や専門家のような特別な施設を除き、大概の大人はこの世間一般的な普通の接し方をします。
しかし、同じ兄弟でも長男はこのタイプではありませんでした。
私の声の掛け方やこれまでの子育て方法は次男には問題なかったのですが、長男への接し方はこれは全間違いだったのです。
だから同じように子育てしてても全然うまくいかなかったのかと
子育てや個々の特性を専門的に学んだことで気づけたのでした。
個々の気質に添った対応のベストを探す
個々に気質があることに気づき、兄弟で接し方を意識的に変えていきました。
そうすると、長男も自分らしさを取り戻し今では優しくて穏やかな息子にすっかり戻りました!
ネガティブ発言もほとんどなくなりました。
子供達の気質に気づけたらもう勝ち確です!
それに合った対応をすればいいだけです!
つまり、同じように育ててれば後天的なところには影響は出るかもしれませんが、先天的な気質についてはどうすることもできないってことですね。
人間はこの持って生まれた気質がベースで、その上に環境や思考概念などが乗っかって性格が形成されいくので、個々の気質が違うと後天的な影響が同じだったとしても同じ考えや性格にはならないということ。
その上でこれだけは言いたい。
子供の気質に気づけたら、めちゃくちゃ子育てが楽になりました!
ちなみに、気質についての育児本とか大量に出版されてて私はかなりの数の本を読みましたが、どれも万人向けなのであまり役に立ちません!
気質は全部で5つ!とか9つ!とか分け方や種類も本によってまばらだったりするので、あくまで参考程度にしておくのが良いと思います。
そもそも気質が混合している場合もあるし、そんな単純に分けれるものじゃないと思います。
なので、育児本はあくまで参考程度に。
怖いのが、育児本を読んでうちの子はこのタイプだ!と親が思い込んでしまうと、本来と違ったというときに大変です。
子育てにおいて、思い込みは禁物すぎるのでそこだけは気をつけた方が良いと思います!
(過去の私が完全に育児本マニアで本読むだけで出来た気になって思い込み星人からの大失敗続きでした)
子育てに本気で悩んでて改善したい場合は、高額ですが専門家の診断や子育てのパーソナルトレーナーとかを受けるってゆう選択肢は私の経験上個人的に大アリだと思います!(決して斡旋してるわけではありません。笑)
あくまで悩んで行き詰っていて現状をどうにか打破したいと考えているのならおススメします。
もはや違う生き物という考え
私は長男の性格が私とリンクする部分がなさすぎて、全く理解してあげられませんでした。
長男は超繊細で不安が強く、石橋を割れるんじゃないか?ってくらい叩きまくって進む子です。
私は正直超大雑把で、穴だらけのつり橋をスキップして渡っていくような勢いだけで生きてきたタイプなので、本当になんで息子がこうなるのかが理解不能でしたし、いつも誰に似たのか?と思うほどで育て方が分かりませんでした。
私は自分の子供だからという謎の思い込みもあったので、子供の価値観はそっちのけで子供の考え方や言動を全く受け入れず、逆になんでそうなるの?と自分と全く違う動きをする子供にイライラしては怒りをぶつけていました。
いろんな性格があって当たり前なのに、長男のデリケート気質に対して私は、 悪気もなく「どんだけデリケートなのよ。繊細過ぎるでしょ。」とギャグのようにツッコんでいました。
子どもの本当の気持ちには目を向けず、自分の物差しだけで子どもを図っていました。
そんな私には長男の言動は疑問でしかなく、母親である自分と真逆すぎて全く受け入れることができなかった。
というか受け入れようともせず、息子の繊細な性格を完全否定していました。
今となればなんでそんな風にしか思えなかったんだったんだろうと自問自答ですが、当時の私は自分がこれまで生きてきた環境で、明るさと勢いと気合いと根性だけが取り柄のこの性格でうまくやってきた節があったから、自分の性格や生き方に自信があったんだと思います。
親は誰しも子供の幸せを願っていてのこと。
子どものために、良かれと思って。
みんなそうだと思います。
私は親のレールにも乗らないし普通のルートにも行かない!と我が道を進んできた人生のくせに、「私の選んだこのルート 楽しいし大成功だったからこのルートで行きなよ!」と違った意味でレールに乗せようとしていたかもしれません。
パッと見では、してる風で 全然子どもを尊重してあげれてなかったんですね。
しっかり子育てを学んでからだと、本当に当時自分の思考回路が謎です。
でも長年の凝り固まった考えはビックリするくらいガチガチで、私の考え方が間違ってるかもなんて微塵にも思わなかったです。
さらに周りからは「あなたの子なら明るくて社交的で育てやすそうよね!」「あなたみたいな性格で子育てしてれば子どもは絶対大丈夫だよ!」などと私のキャラから勝手に連想したポジティブイメージで声をかけられる。
これまた更に私の根拠のない自信に繋がってしまい、子供にバンバン価値観を押し付け、子供が思うように育たないから子供の性格をどんどん否定して、デリケートちゃんの性格も気質もガン無視で無理矢理にでもこっちの世界へ引きもうと必死でした。
その上、私なら子育てうまくいく!と自他共に思い込んでしまっていたから、全くうまくいかない子育てにプライドも崩れ必要以上に落ち込み、最終的にあんなにあった自分に対する根拠なき自信は木っ端微塵に。
息子は意味のわからない行動がエスカレートし、私は何も正解がわからなくなり彷徨い続ける超辛い日々でした。
プロ心理士からの痛恨の一言
この頃、私はプロの家族療法系の心理カウンセリングを受けていたのですが、私の心底にあるのは子供に邪魔されているという感情と心理士に言われたのは、本当にドキッとしたしショックでした。
もちろんそんなつもりもないし、思ったこともありません。
子どもたちは大好きで本当に大切な存在です。
しかし、当時の私から無意識に出る言葉や、態度の根底にあるのは、私の人生が子供によって邪魔されていると思ってしまっているとのこと。
めっちゃ闇深い。
恐ろしすぎますよね。
あのまま子どもたちが中学生、高校生と大きくなって大人になっていったとしたらと考えると、本当に恐ろしいです。
このとき私は、このままでは本当にヤバイ!大問題すぎる!と思い、心理学的な認知の歪みや心の入れ替えなどを本気で勉強し、今に至ります。
親子だから同じ考え方にならなきゃいけないなんてことはない。
いくら親子だって同じ人間の枠を超えて、もう違う生き物なんだなと思うようになると相手のことも本当に尊重できるようになりました。
これは子供も旦那に対しても違う生き物だと思うと本当に相手を尊重した上で話も聞いてあげれるし、ほどよい距離感も保てます。
そしてオスとメスでまた考え方も違う。
だから私とは全然違う考え方なんだなと思うと、なんでそうなるの?という思いがなくなり、そんな風に思えるんだ!面白い考え方!なるほどね!と子供のことも旦那のことも全部飲み込めるようになりました。
以前の私は子どもはおろか、旦那にも「なんでそうなるの?」「どうしてわかってくれないの?」「こんなに〇〇なのに」と自分の価値観と感情が主体の考え方でした。
だから相手の言動にいちいちイライラしてしまうし、毎日夫婦間でケンカも絶えないし、子育てもうまくいかない。
しかし違う生き物だもんねと考えるようになってから、以前のようには全然思いません。
逆になぜ私の物差しや価値観で相手の気持ちを決めつけたり否定したりしているんだろうと思えるようになると、夫婦関係も子育ても本当に楽になりました。
こうやって改めて書いてみると
私めちゃくちゃ嫌な妻で母ちゃんでした。笑
ごめんね、息子たち&旦那。
でも今は違うよ!!笑
いつでもどこからでもやり直しはきく!
これは子どもたちに伝えられた大事なメッセージじゃないかなと思います。
家族でもほどよい距離感って大切。
家族だからって関係ない。
尊重なくして人付き合いはうまくいかないと心に刻んだのでした。
今回はここまで
繊細な子の捉え方のクセやママの声掛け、考え方を例をあげながら具体的にまとめました。
約14000文字でボリュームたっぷりになっていますのでよかったらコチラも読んでみてください。
親子でどん底まで落ちて這い上がった紆余曲折のストーリー。
本やネットの情報では得られない、経験あってこその役立ち情報をリアルタイム子育て母ちゃん兼専門家の視点も交えつつ悩める子育てにダイレクトに響くような記事をいっぱい書いていきたいと思っています。
フォロー、スキは私のやる気に直結するのでよかったらお願いします♡
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