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「牛乳石鹸🎶良い石鹸」昭和CM

「僕の昭和スケッチ」イラストエッセイ197枚目

<「牛乳石鹸良い石鹸」 © 2023 画/もりおゆう 水彩/ガッシュ 禁無断転載>

今日はちょっと変わったお話

先日「石鹸の歴史/僕らの生まれる前の昭和の暮らし」という記事をアップしました。⇩

沢山の方が読んでくださいました、有難うございます。
花王石鹸がいいなぁ、という記事でしたね。

実は、その中にちょっと、、、
『アレ・・・???』
と思うような❤️マークがあったのです。

それは、何と「牛乳石鹸」さんからの❤️だったのです。

世知辛い世の中です。
人を騙したり、蹴落としたりしてでも営利を追求するのが当たり前の社会だったりします。

ですから、競合会社の事を賛美している記事に❤️をつける企業にちょっと心暖まったりします。

もしかしたら、単に石鹸の話題の記事として❤️なさったのかも知れませんが、やっぱり僕としては、
「牛乳石鹸さん、ナイス!」と言いたいのです(笑)

ではそのナイスな牛乳石鹸について

牛乳石鹸は言うまでもなく「カウブランド (COW BRAND)」でその名を知られる一大ブランドです。

調べてみると、意外に勘違いされているのですが、、、
牛乳石鹸には牛乳そのものは入っていません。
入っているのは、ミルクバター(乳脂)で、何と無添加石鹸です。
*ミルクバター=新鮮な牛乳から作られているミルク成分.肌を保護する.

因みに昭和の牛乳石鹸の箱を開けると、内フラップ(上図/右下)にこんなメッセージが、、、

「ご使用後は必ず水気を拭い取ってください。
いつまでも固く溶け崩れ致しません」

何か昭和っぽくて、いいですね〜〜〜! 
箱を開けると、内側にこう言うメッセージが隠れているところ👏 👏 👏

牛乳石鹸、良い石鹸〜🎶

昭和生まれの私たちにとって牛乳石鹸といえば、やっぱり、この歌!
ピンクレディも歌ってましたね。
「シャワラ~ン🎶 髪生き生き!ツヤツヤ!」
(これは、固形石鹸ではなく、シャンプーとリンスのCM)

もう少し遡ると牛乳石鹸は昭和の大ヒットテレビ番組「シャボン玉ホリデー」のスポンサーでした。番組が一社提供*で制作された時代です。

「🎶シャボン玉、ルルルルルル、シャボン玉、ルルルルルル🎶」

番組はザ・ピーナッツが歌うこの歌から始まりました。
懐かしいですね、ご存知の方も多いのでは?


僕らは、現在当たり前のように毎日石鹸を使っています。

けれど、現在のような国産石鹸が生まれたのは明治の御代で、非常に高価なものでした。牛乳石鹸が生まれたのも明治時代です。大正の頃になるとようやく庶民の手の届く価格に下がってきますが、まだまだ巷には劣悪な品質のものも出回っていました。第二次世界大戦中は配給になり、そもそも石鹸を手に入れる事自体に庶民が困窮したと言います。私見ですが、お歳暮やお中元に石鹸を送るという習慣が戦後長く残ったのは手頃な価格帯と言うこともありますが、そんな理由もあったのではないでしょうか。

毎日何気なく使っている石鹸ですが、石鹸はいつも僕たちの傍にいて僕たちの衛生と健康を守ってくれました。
この数年に渡ってウイルスから僕らを守ってくれたのも石鹸です。

改めて、石鹸君に感謝。
そして、「牛乳石鹸🎶良い石鹸」👏 👏 


*牛乳石鹸の正式名称は「牛乳石鹸共進社」
noteにも「牛乳石鹸共進社/新規事業室」として参加しています.

*牛乳石鹸の代名詞とも言えるものが「赤箱」「青箱」だが、一番上の私のイラストではデザインの都合上「青箱」のみを描いた.
*僕は牛乳石鹸の回し者ではありません。念の為(笑)
*一社提供は、他にも「東芝日曜劇場」「ブラザー劇場」「ナショナルキッド」「鉄人28号」など. 昭和には多く見られた.

<©2023もりおゆう この絵と文章は著作権によって守られています>
(©2023 Yu Morio This picture and text are protected by copyright.)



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