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2分で読める子育てエッセイ 息子の行動編

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2023年12月の記事一覧

2分で読める子育てエッセイ№771『小3の息子、謎の言葉コレクション』

2分で読める子育てエッセイ№771『小3の息子、謎の言葉コレクション』

小3の息子が寝る時間の9時をかなり過ぎてから、いろいろと話しかけてくる。
「お母さん、起きてる?」
長くなるといけないのでワタクシ寝たふり。すると息子がこうつぶやいた。
「大きいおしりの反対ってなんだろう?」
ワタクシ目を閉じたまま心の中で息子に、こうツッコんだ。
「おしりに大きいってつける必要なくない? そもそもなんでおしりの反対が気になるのよ」
謎が謎を呼び始めてくると、さらに息子がこう続けた

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【2分も要らない140文字】つぶやきエッセイ№56「先に食べればよかった」

【2分も要らない140文字】つぶやきエッセイ№56「先に食べればよかった」

ダンナが出張の帰りに土産を買ってきた。
「生ドラ?」
と、小3の息子が不思議そうな顔をするのを見逃さなかった小6の娘とダンナ。
「猫型ロボットは入ってないよ」
と声を揃えていいかけたとき、息子がこうつぶやいた。
「訛ったドラ?」
一体どんな風に語るのかと、味よりそっちが気になった。
台無し。

2分で読める子育てエッセイ№773『お薬の甘いは』

2分で読める子育てエッセイ№773『お薬の甘いは』

ある日、ダンナが1箱6個入り1口で食べられるアイスを買ってきた。驚くことにその箱にはQRコードが付いていて、表に印刷しているゲームがスマホで楽しめるという。
「わ! 懐かしい! 昔よくやってた」
アイスとゲームで二度おいしい。一気に興味が湧いた。


それを買ってきたのは、小3の息子が流行り病にかかって休んだ日。学級閉鎖になるという事態になるほど流行っていた。
「5日間、朝晩必ず薬を飲んでね」

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2分で読める子育てエッセイ№775『お見通し』

2分で読める子育てエッセイ№775『お見通し』

ある休日のお昼ごはん。
「今日はカップラーメンにしよう」
と家事の手抜きをおおいに開き直っていたら家族も、もうその予定だったらしくそれぞれ買い置きしていたラーメンを楽しそうに選んでいた。
すると、ダンナと小3の息子がどちらにしようか、全く同じもの2つで悩んでいて息子がダンナにこう持ち掛けた。
「お父さん、少しずつ味見しない?」
一応、お互いにメインのラーメンを決めて食べ始めた。

するとしばらくし

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2分で読める子育てエッセイ№776『あくまでもゲームの記録!』

2分で読める子育てエッセイ№776『あくまでもゲームの記録!』

小3の息子とテレビゲームをすることに。過去のゲームの記録を見ていると、懐かしくていろんなことを思い出す。
「え? これは娘が1年生のときの記録?」
今は小6の娘もこれでよく遊んでいた覚えが。あれからもう5年? 
よくよく考えてみたら、そのゲーム機は息子が生まれる遥か前に発売されたものだと気がついた。
「ついこの間買った気がするんですけど。まだ新品同様なのに?」
知らん間に、結構な月日が流れていた。

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2分で読める子育てエッセイ№777『揚げたてジューシーを重視したら』

ある日の晩御飯、わが家の一番人気だと思われる鶏の唐揚げにした。小6の娘と小3の息子がよく食べるので多めに準備。
「いつもは2パックだけど、今日は3パック分用意しておくか」
余っても翌日の昼ご飯にすれば2度おいしい。

するとその香りに誘われて、娘が台所にひょこっと顔を出した。
「お母さん、なんかメッチャいいにおいするね~」
ちょうど揚がったので、
「揚げたてだよ~。お客さんラッキー」
と唐揚げを2

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2分で読める子育てエッセイ№780『小3の息子の説:サンタさんの活動時間』

2分で読める子育てエッセイ№780『小3の息子の説:サンタさんの活動時間』

冬休みに入り、小3の息子がワタクシにこう訊いた。
「お母さん、サンタさんが来るのはいつ?」
そうそう、それ確認しておかないと、だね。

「今日が23日だから、サンタさんが来るのは明日の夜中。プレゼントが届くのは25日の朝、目が覚めたときかな」
と言ったら、
「明日ね・・・」
と難しい顔をして息子はうなずいた。

息子の説によると、サンタさんの活動時間は夜9時40分から朝の5時まで。
「うそ~ん。9

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2分で読める子育てエッセイ№783『お互い様な気がしてきた』

2分で読める子育てエッセイ№783『お互い様な気がしてきた』

冬休み、小3の息子がてんこ盛りの宿題と格闘中。
宿題を1日1時間できれば上出来、午後からは遊ぶ時間でイイじゃーんとワタクシ思っていた。

ところが、そんな親の思惑どおりにはいかないのが世の理。
午前中、小6のお姉ちゃんの習い物の送り迎えをするため、息子をひとり留守番させるという隙ができた。
息子のメッチャいい顔での「いってらっしゃい」はもう嫌な予感しかない。帰ってみると、ゲームのコントローラーが転

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