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2分で読める子育てエッセイ№783『お互い様な気がしてきた』

冬休み、小3の息子がてんこ盛りの宿題と格闘中。
宿題を1日1時間できれば上出来、午後からは遊ぶ時間でイイじゃーんとワタクシ思っていた。

ところが、そんな親の思惑どおりにはいかないのが世の理。
午前中、小6のお姉ちゃんの習い物の送り迎えをするため、息子をひとり留守番させるという隙ができた。
息子のメッチャいい顔での「いってらっしゃい」はもう嫌な予感しかない。帰ってみると、ゲームのコントローラーが転がる部屋で息子は1㎜しか進んでいない宿題を後ろに隠し
「難しかった」
などと言い訳する。困るのは自分なのにと思いつつ、登校日の前日になって「まだ宿題残ってる?」と巻き添えを食らうのはワタクシ。なにか手立てを考えねば。

「今回も一行日記は5・7・5なんだよ。難しいな」
と言っている息子の横で、ワタクシも今の気持ちを詠んでみた。
「宿題中 母が隣で 睨んでる」
結局、息子の隣を陣取り、競争をしようかとゲーム性を高めながらご機嫌をとり、時々間違えたところをサラリと指摘し、大げさに褒めながら宿題をするのが、今は一番効率がいいと思われる。

そういえば、出産でお世話になった産婦人科の先生がこう言っていた。
「自分が医者になれたのは全部母親のお陰。宿題とは別に、習い物の練習みっちり1時間ずーっと付き合ってくれたから」
それには「それが終わらないと遊びに行かせてもらえない」という余談つきだったけれど。

ワタクシの憧れの言葉は「息子に宿題やれって言ったことないですよ~」
一度でいいから言ってみたい。でも息子は息子でこう言えばいいのに思っているに違いない。
「うちのお母さん、宿題なんかしなくていいから、ゲームしてなさいっていうんだよね」

そんな訳あるか。
なんかお互い様な気がしてきた。
とほほ。



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