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ローマ人の物語(著:塩野七生)【驚愕!読書紹介は一日で出来る! 一方、ローマは・・・】

塩野七生の長編歴史もの。
ローマ帝国の話を、
紀元前700年ごろの建国から、
紀元476年の西ローマ帝国の滅亡までを描写した、
歴史本。
異様に長い。文庫本では全43巻。

長らく手を出しがたかったけど、
まあ第2巻ハンニバル戦記くらいまで読めればいいか、と思って、
読んでみたら私はぜんぶ読めました。

まあでも異様に長いので強くはオススメしません。
気がついたらぜんぶ読んじゃった系の人が向いています。

塩野七生先生は、
マキャベリズムの話から、
政治とは、善政とは、という話に持っていくスタイルなので、
まあ三国志や銀英伝みたいなスタイルの本です。
実話というだけで。
(いやまあ、三国史は実話でしょうけど)

この人はある程度、脚色してしまうので、
歴史家というより作家のカテゴリに属する人ですが、
だからこそライトに読めます。

一時の残虐さは百万の優しさよりも結果として民を幸福にするのだ!

という決めゼリフ・・・は出てきませんが、
これが塩野世界を解釈するための超重要キーワードなので、
紹介しておきます。

そんな感じで第一巻からして結構ライトに面白いので、
最初の方だけでも読んでみてはどうでしょうか?
早くもピュロスという英雄に侵攻されて苦戦するローマの姿が出てきます。
戦争では勝てなくても、政治力で逆転する。
それがローマスタイル。

第2巻では人類史上最大級の天才軍人の一人である、ハンニバルが来寇。
ピュロス戦を上回る大苦戦をします。
以降300年以上、これを上回る敗戦はしたことがないというレベルの完敗を3回もやってしまいます。
しかし戦争では勝てなくても、政治力で逆転する。
それがローマスタイル。

塩野世界では、やはり政治的決断や、戦略的判断の方が、たくさん出てきます。
いかにシステムを構築するか。
そこら辺のローマスタイルの優越性があるんですね。
もちろん普通に戦争も強いし、名将も出てきますが、それに依存しないシステム。
バックグラウンドの強さが勃興期ローマの真骨頂です。

これは強国ですよ。

まあでも、このシリーズは異様に長いので、
前半部分だけの説明で止めておきます。
中盤の最盛期ぶりや
後半のダメダメ期も魅力的なんですけど。

そこらへんは読む人は読むので、紹介までする必要はないかなとか。
読書紹介だけでも短くしときますね。

***

↓ 塩野先生の他の本の紹介はこちら。

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