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悩んでいるとは、行動していないことである

 わたしが以前の記事でも触れたように思うが、学生時代に大学の恩師に言われたことがある。
「君は悩むために悩んでいる」
 当時は、そうですか?という感じでピンとこなかったのを覚えている。しかし、自分と向き合うようになった今となっては、とても的を得たご意見だったと思う。
 わたしは、考えることは良いことだ、と思っていた。うーん、、と考える時間がとにかく長く、作業がなかなか進まない。プライドも高く、人にも相談しない。そして、若かったわたしは、考えることと、悩むことの違いもわかっていなかった。今のわたしが、当時のわたしを見たならば、泣き出すまで説教をするかもしれない。今のわたしは、考えることと、悩むことをわたしなりに明確に住み分けをし、とにかく悩まないようになった。今回の記事では、持論を語らせてもらいたい。念を押しておくが、あくまでわたしの意見。わたしに合った考え方ということ。参考くらいにしていただきたい。


~考えるということ~
 頭の中の情報を整理してやること。
 わたしが持っているイメージは、デスクの中の引き出しだ。整理する前の情報は、なんの思惑もなく、雑多に引き出しに入れた書類や文房具だ。その状態で、人から不意に頼まれ、お目当てのものをすぐ取り出すことは出来るだろうか。わたしは自信がない。なので、その中のもの、つまり情報の置き場所を決めて再配置する。これで情報をすぐ取り出すことが出来る。イメージが付くだろうか。イメージであれば、数字でもいいかもしれない。袋に1~10までの数字が入っているとする。では、3がどこにあるか、即座にわかるだろうか。おそらく袋の中を覗き込み、少し探さなければならないだろう。では、すぐに3を見つけ出すためにはどうすればいいか。数字を袋から出し(⇐一旦思い出す)、1~10を順番通り並べれば、誰がどう見ても3を即座に見つけることが出来る(⇐整理する、つまり考える)。なんとなくおわかりだろうか。

~悩むということ~
 自分で結論の出ないことを一人で解決策を見つけようとしている。
 考えているつもりでも、「でも」「だって」という単語が出てきている場合、思考が堂々巡りになっている可能性が高い。正直なところ、これ以上時間の無駄になっているものはないだろう。ここから抜け出すには、一旦考える、にシフトした方が良いだろう。整理し、人に相談できるようにする。そして、誰に相談するか決め、その人にアポを取り、後は未来の自分に託す。後はもう悩むのは放り出し、アホな動画でも見ながらのんびり過ごす。これでいい。悩んでいる、ということは今の自分には解決出来ない問題ということだからだ。


~後述~

 わたしたち精神障害で苦しんでいる方、苦しんできた方にとって、悩んでいる状態というのは腐るほどあるでしょう。悩まなくなれればどんなに楽だろう、、と考えたのは数えきれないです。
 皆さんはなぜ悩んでしまうのか、考えたことはあるでしょうか。
 不安があるから?
 わたしは、違う、という結論を出しています。
 わたしが思うに、悩む、という行為は結果を見据えすぎているからだと考えています。わたしたちは、目標を立て、そこに向かうにはどんな努力をすればいいのか、という思考をすることを教育されています。この大学に入るには?この企業に入るには?子供の頃からの刷り込みですね。悩むということは、目標が見えない、もしくは目標に対して今なにをすればいいのかわからないからだと考えています。今の行動が見えない。だから行動が出来ない。だから足を止めて思考の海に入る。
 この状況から抜け出すには、とにかく行動すること。目の前のことを、思いついたことをやればいい。行動すれば、自分がなにかを学び、自分が変わっていく。自分が変われば、見方、視野が広がり、他の選択肢が見えてくる。これを繰り返すことで、なにかの結果を手に出来るはずです。
 一番問題なのは、目標、やりたいことが見えないことです。もしかしたら、その方は自分を見失っているかもしれません。そういう時は、自分が本当はどうしたいのか、自分に問いかけてみてください。周囲の声や世間の風潮などは無視して、自分がどんな自分であれば好きになれるのかを聞いてみてください。周囲に合わせることは、自分を殺すのと同じです。必要になってくる場面もありますが、自分の主軸となるところまで合わせてしまっては、もはや自分の人生とは呼べません。宗教染みた話に聞こえるかもしれませんが、とても大事なことだと思います。

 とまあ、偉そうにお話ししましたが、わたしもまだまだです。小さいころからの習慣とはなかなか抜けないものです。日々精進。がんばろ。

ではまた
皆さんの行き先に明るい未来がありますように

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