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STEM Girls Festaを視聴してみた

土曜日。ベーグル屋まで歩いていったらなんとお休みだった。
あまりのショックだったが、予定通り13:00から題の通りのイベントを視聴した。


なんとなくTwitterのタイムラインのおすすめに出てきたので申し込みをしてみた。
いくつかのセッションがある中で、私が視聴していたコーナーは200~300人が視聴していた。

YouTubeLIVE配信を視聴する手軽さもあるのか、想像以上に話題になっているのかなとも感じた。


淡々と身次回文章を書き連ねてしまったが、いくつか考えたことをメモがてらまとめておく。(全セッションに対してコメントをしているわけではないです。)



最強Z世代TALK!  SDGs時代の理系選択

最強Z世代である東大王・河野ゆかりさんや、最先端STEM女子・山本愛優美さんが登壇されていたイベント。200人以上が視聴していたようだ。

私は申し訳ないことにお二方のことを全くと言っていいほど知らなかった。
そして驚いたのが、「STEM女子」という言葉がそんなにも浸透しているのか!?ということだった。

リケジョという言い回しはもう古いのだろうか?
STEMとは理系科目のアルファベットの並びみたいなもので、
S=Science  T=Technology  E=Engineering  M=Mathematics
である。最近はこれにA=Arts を追加した「STEAM教育」なんていうワードも耳にする。

STEAM女子に関する論文を読んだこともあるが、日本が理系人材を求めているのに対し、特に女子が少ないというのは事実である。
ただこのセッションは「理系を選ぶメリット・デメリット」とか、「理系だからこそ良かったこと」みたいな、あまり本質的でない質問が多かったように感じる…..。

けれど、
"好きなことや やりたいことが見つからない"という人に対して、「ハードルを下げよう」というアドバイスは素敵だと思った。
そんな大層なことでなくても良い、些細なちょっとしたことでも良い、ついついやってしまうことでも良い……みんなから一般的に「すごい」と評価されることでなくても良い….というのは、その通りだろ思う。

もちろん好きなことを仕事にできる(する)のか?は、また別問題なわけだが。

このイベントは中高生女子向けに開催されているので、実際に起業したりTVに出たりしている いわゆる"スゴイ人"の話をこんなに手軽に聴けるというのはオンライン様様だ。

ただ河野さん(医学部)はやりたいことがたまたま理系だったわけだし、山本さんは元々文系の方だったわけで….というあたりが、「最初から理系が良くて!理系分野で活躍したくて!」という感じではないので、少し自分の想定(イベント前の内容イメージ)とは差があった、というところだろうか。




学びにも個性を  ~自分の可能性を広げる3つの視点~

神山まるごと高専の松坂さんのセッション。2022年夏(つまり今年の夏)に第一期生を募集予定のこの高専について全く知らないという方は、ググってください🙇‍♀️

このセッションは正直後半しか聞けなかったのでアレなのだけれど、ここでも「好きなことや夢中になれることを見つけられないんだけど、どうしたら良い?」の質問が出てきていて、やりたいことが見つからない人が多いんだな〜とも思ってしまった。
松坂さんの回答は「それは確かに難しい、自分も見つけられていない。でも、一生好きで居続けられることを見つけなくても良いんじゃないか?」という趣旨のものだったと受け取っている。
今好きなものを大事にしても良い、好きなことは変わっても良い….という思いだったのだろうか。

この高専では起業家講師というような方々の話を聴けるらしい。起業家の方々が起業や自分の人生や中高生へのアドバイスについて語るビデオを見たけれど、確かにこのような方々が身近にいて、学びをくれるというのはありがたい環境だろうな.…と感じられた。

起業したかった、社長になりたかったというより、
「起業しざるを得なかった」「どうしても解決したい課題があった」「欲しいものがないなら、自分で作れば良いと思った」
という思いで起業をされた方々の声を数秒でも聞けたことが良い学びになった。

残念だったのは松坂さんの話にあんまり熱意というか思いを感じられなかったことかな.....。話し方の問題かもしれないけれど。
高専の考え方・目指すものには共感できるんだけれどね….!




企業TALK!  
ーGoogle のエンジニアのお仕事って何してる?  
ーキャリアトーク

Googleでエンジニアとして働く女性の方の講演。なんとGoogleには新卒から数えて5回も応募したらしい。この気持ちの強さ、すごい。

そして驚いたのが、高校の時「この成績じゃ理系は厳しい」と先生に言われて文系に進み、教育・心理系の大学・学部に進学した
→でも、「そんなにプログラミングが好きなら、情報〜〜(忘れました)を学べば良い」という大学の担任の先生のアドバイスで 2年生から情報学系の学部に編入した、ということ。

遅めの(?)理転というわけである。
先生の一言の大きさってスゴイなって思ってしまった。もちろんご本人の決断力もすごいわけだけれど。
1人1人のことをきちんと理解し、将来を真剣に一緒に考えてくれる大人の存在って大事だね。幼い頃ほど周囲の大人の考えの影響を受けるだろうし。

他は単純に「Googleのエンジニアが何をしているのか?」という話が純粋に面白かった。この方の仕事内容やキャリアの話、視野を広げるという意味で就活中に聞きたかったな〜〜〜。

「ロールモデルは自分に『こんな可能性もある』と気付かせてくれる存在」という言葉も印象に残った。




落合陽一の未来TALK!

落合さんに現役の中高生が質問するコーナー。
ここでも「好きなことが見つからないけどどうすれば?」の質問が出ていた。本当にやりたいことがない人は多いんだな…..、と私はただただ感じていた。
・ずっとやりたいことをやってられる人が強い
・実はもうやりたいことはあるんじゃない?誰かに抑制されているだけで(ずっとゲームしてたら親に怒られちゃった、とか)
・自分が好きなものを組み合わせれば働き続けられる(お金になる)こともあるのでは?
というような落合さんらしい回答が耳に残っている。





企業TALK!
ーメルカリ×LINE エンジニアのお仕事ってなんだろう?
ー キャリアトーク

女性エンジニア2人のトークセッション。
お茶女卒で社会人3年目、LINEの平賀さんと、メルカリでQAエンジニアリングマネージャーをされている西川さん。西川さんは高校の時は文系で、大学で理転したそう。
エンジニアの種類(◯◯エンジニア)や具体的な仕事内容をうかがえるのは面白かったし、そもそもこの2社自体に魅力があるんだよな〜。

就活で学生が逆質問として聞きそうな内容が多かったなぁとは感じるが、笑。
エンジニアは大変なのではないか、というイメージが保護者にもあるらしい。残業多いとか。。。
パソコン1台あればどこでも働ける、好きな時間で働ける…..という福利厚生は特にワーママにとっては大事なのかもしれない。
「女性はいつか子供を持つもの」という固定観念に基づいた質問がちょっとあって引っかかったけれど。。。

STEM系のイベントは保護者の方向けにやるのも大事なのかもしれない。固定観念ってなかなか変わらないからなぁ。。。




南場智子×山田進太郎 トークセッション
『好きなことをやろう!やりたいことに突き進むチカラとは』

DeNAの南場さんとメルカリの山田さんの豪華ラストセッション。
南場さんは何から何まで父親の反対がとんでもなくあったのに、今日本の女性の代表くらいの勢いで活躍されているのすごいよな….。
やっぱり当時は起業も反対されたんだな....。やりたいことをやらせてもらえることのありがたさを感じてるって、なかなか言えないセリフすぎる。
親との考え方のギャップって、生きてる時代が違うんだからなかなか埋められなさそう、そういう意味でどうしても親ガチャという言葉があると思っている。

・現実は変わらない。だから自分が変わるしかない。自分がまず立ち向かわなければ、周りの人はついてこない。
・うまくいかないときに、他者に嫌な態度を取らない。(うまくいっているときは、ノリノリで相手に接することができるけれど…)
・若い頃に本当にリスペクトできるプロに出会って、教わりたかった。(今の時代はプロの講義などが動画とかで簡単に聴けちゃうよね….)
→一流の人に触れられる機会を子供に提供したい


「父以外に怖い人がいなかった」とおっしゃっていた南場さんの気持ち、共感できたなぁ。1番の敵だったかもしれない、父親が。それでも私はやりたいことをやってきた方なんだけれど….。




結局大事なのはコミュニケーションなのかぁ

最後に思ったことを1つ。結局必要な能力はコミュニケーション、誰かと対話する力….だと答えた方が3人も居たことが「やっぱりそうなんだぁ」という感じだった。

コミュニケーションってそんなに理系関係ないんだよなぁと個人的には思っている。
理系の方が論理的思考力がある→論理的に話せる→コミュ力が高い、というような理論があるけれども
高校に実習に行ったときに、理系科目の先生が「数学や理科でいう論理的思考力って、世の中で評価される論理的思考力と同じなのか?」というようなことをおっしゃっていた。

理系人材が欲しいという企業さんは多いけれど、"理系の方が論理的思考力が優れている"っていう根拠は何なんだろうね?、と思ったりした。