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思想家の休日

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2023年2月の記事一覧

想念

想念

俗悪な獣たちが巣食う星、堅持する罪により、意味が捻じ曲がり、倫理観なんてものは、安易に破棄され、結末も、何か憎くなり、機械的な明日に支配され、苛む思いの端々には、縋る餓鬼や、懐疑的な虫や、独裁的な価値などが氾濫し、確かさなどは足枷に変わり、世界に制限を生み、運命が肥大化し、悲哀に満ちた君の表情を刷新して、境目なく誰かを愛して、あらがうほどに、現れる怒りに支配され、芝居ばかりを続ける惰性な君たちの加

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ちぐはぐの春

ちぐはぐの春

太陽からは、バターのような香りがして、心が私怨で煮えたぎるのを、昇華させるほどの甘い香り、恋焦がれた恋人たちは、世界の狭間で、代償ばかりを求めて、もっと愛が欲しい、と、嘯く連中に左右されずに、誰かが決めたことが産まれたときから大嫌いだったから、たったひとりでいつも、創作ばかりを続けてきた数十年であり、出会ったりよりも、別れてばかりの世界の中で、発色やら発症やらが、今にからまり、関わるほどに重くなる

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体液

体液

この盛大な終わりのための彩り、整合性もなく、動き回る人々の完結、あらゆる悲劇を産卵するシャケやマス、慢性的な窮屈さにより怠惰になった人々が縫い合わせる狂気に平伏すアイドル、憧憬に瀕する幼稚な企み、規制されるだけの幼稚な人混み、揺籃で眠る猫の恒常性、倫理観も死滅して、本質的な人間の狂気に比するような過ちも冷たく、つたない結末に有する価値などは、所詮は、今に誤りを生むだけで、本質的な喜びに至ることも出

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空腹

空腹

ファシストたちが嘔吐することにより、生まれた地、誰もが堕落するために、流されたガスにより、定めもなく彷徨う大人たちの終礼、理論的な者すら居らず、ただ、暴力的に改ざんされる過ちも、正解だなんだの、と、迫る連中により磔にされた人々、深淵から現れる気配から複製される真実、無様な日々ではあるが、あらがえば、あらがうほどに増していく勇気と力、あらゆる方法の外に旅立ち、惰性で結ばれた恋人たちの憎しみのようなも

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退屈の堆積

退屈の堆積

新しい世紀末により駆逐されたケモノたち、絢爛豪華なウィルスが降る最中、殺菌された過去や、くたびれた暮らしや、さわやかな胡散臭さや、さえぎる値や、あらがうほどに食い込む意味、葬られた此処や、狡猾な意図、さわやかな傷跡や、屠られた恋、たどたどしい顛末や、あてがわれた罪、補充されるだけの優しさや、最たる意味もないから、病む必要もない、と、喜ぶ君たちの轍を追いかける秘密警察、殺伐とした観念から、デジタルな

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愚行

愚行

太宰治とマッシヴアタックの子、比喩を続ける鳥の嘴のケロイド、現前で消費されたものが、過去に消え去るまでの速度により、錯乱する彼女たちの余罪、捌かれた意味の中で、真実を探そうと模索する君たちの爪痕、贖うほどにめり込む爪、冷たい地面やら、積年の思いやら、際限ない憎しみの初々しさ、批判的な奴らの定期的な保身により、醜く歪んだ空間で、がんじがらめになって、肝心なことは、すぐさま忘れてしまって、全くの空白に

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祝福

祝福

頭の中では、絶え間なく物質の花が咲いて、錯乱しているフルーツやルーツ、あらゆる分岐点に法的な裁きを加える鹿の子、大自然で遭難した思い出たち、あらゆる証拠をたらい回しにされ、ゆくゆくは、ぬくもりある世界を出迎えて、訂正や、停止線や、体たらくな日常生活や、上昇気流や、ゆくゆくは、愛のある何某とか、退廃的な余韻やら、インモラルな情動、傲岸不遜な私や、猥雑で軽薄なムーブやら、有効利用やら、蓄積される今に用

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醜いケダモノ

醜いケダモノ

見えにくい希望を掴もうと慌てる人々、有用な事実にくるまる否定的な心音、無形の君が築く良心、機械的な快適さに捩れる身体、ぼんやりとしたニヒリズムに捕まってしまって、末端まで黒くなってしまったと、のたうち回る君を尻目に、複雑化した世紀から飛び出して、対等なものすらなく、そこですり替えられたりするものが加速し、解決すらできずに、ただ与えられた苦しみを重ね合わせ、確かな毒などに変えるだけの憂鬱の雪、猥雑な

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未知

未知

地球の内臓に噛み付く龍、荘厳な夜の閃きや、回転する座標、東から生まれた光のような赤子、淡白な彼女たちの低空飛行、悲観している暇もないから、モグラのように土を掘って生活して、日々を腹這いしながら過ごして、怠惰なままに描く夢、ただただ、平穏な隙間から現れる確かな愛、街路樹にぶら下がる、はしたない過去、漂う意識は、散漫なままに、君を貸し借りしながら、窮屈で、忌々しい現実を超越しては、厭世観なんかに騙され

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混淆

混淆

悔悟を引き連れて歩く野良犬、凍え死んだ野良猫、バルコニーには、無惨に転がる家電の山、落雷が呼び起こす定めや、幾らかの可能性と、平伏すだけの、深い闇や、野花が踊る深夜、モザイクだらけの仕組みが加速し、足枷がジャラジャラと鳴る神秘的な苦悩、化膿した心や、腐敗した足、シナプスが排斥する理由や、悠遠に潜む君、偏りを生み出すのは、自らが弱い故に、誤った思想を鵜呑みにし、さらに過激になった思想は、自らが弱いが

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てくてく歩くテクノ

てくてく歩くテクノ

屈辱を食べる地下室の豚たち、統制されるための理念やら科学やらが、脳内を麻痺させるほどの試み、老化するだけの、退嬰的な結末を引き延ばすための、コマーシャルが延々と流れて、垂れ流されている記憶やらが、今を混乱させ、様々な思惑が、意思を引き裂き、歪なジレンマが生み出すまどろみや、毎日粛清されていく人々、バジュラを手にして、世界の再生を図るための、破壊を肯定するような連中の薄明、乱立する自然が漁る憂鬱の仮

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退避

ゾウが太陽を吐き出し、この世界は出来たのだ、と、自然発火したトナカイが騙る原理、醜い魂と日照りや、燃えかすやメタファー、たぎる幸福の錘、進化論を無視して、世代間の監視下から逃れ、連帯感を生み出し騙す社会的な苦悩からの逸脱、世界の声も乏しくなって、もう直ぐ迫るカタストロフや、もうすでに、終わりかけているのだよ、と、騙る先々では、終末論的な災いにより、頭が取れた人形やら、凝視する憎しみやら、政治を飛び

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上昇気流

上昇気流

生活音だけが響き、空腹を拡散するだけの部屋で、複雑な進路や、悪魔めいた信仰心などを、なぞる指先の光、改ざんされた過ちも粛清され、クシャミをする鳥たちや、約束を突き破る角や、躍動する真理などなどを、補足するための、よく喋るうるさい口や、供犠により運ばれていく少女のまどろみ、幼稚な会社から流れてくるステレオタイプな鼓動、詰られる今に現れた隙間からこぼれ出る物語り、退廃的な焦燥感に寄りかかるニセモノの価

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旋律

どこにも、もう祈りは届かない一番暗い部屋、弊害や貨幣や、転がる硬貨、なけなしの金や、はしたない意識にかかる靄、混沌に擦り寄る便利な宗教の糞、場違いな君の鉱石、落ちない泥、化学兵器で汚れた部屋、蓄音機から現れる魑魅魍魎や、大量摂取で潰れた花、あらがうほどに引き摺り込まれるバビロン、からまる蔓や蔦、看板には誰かの律儀な返り血、理不尽な衝動の洞穴、退屈な肖像と分裂していくほどに増していくリビドー、すり減

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