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マキコさんのミャンマーだより

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2014年よりヤンゴン在住。現地でIT企業をやっている夫、現地のローカル幼稚園に通う3歳の息子と3人で暮らしています。日々移り変わるミャンマーについて、私が感じた事をアレコレ綴り… もっと読む
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ゼイの愉しみ、癒しの時間

ゼイの愉しみ、癒しの時間

我が家の3歳男子が、幼稚園の後に行きたがる場所があります。

それは、近所にある市場です。ミャンマー語ではゼイと言います。

一番近くにある市場は、「ニャーゼイ(夜の市場)」と言って、夕方の4時くらいから開く市場です。

市場と言っても、屋根はなくて、道の一角に夕方になると屋台が出るのです。

鶏肉、豚肉、魚介類、野菜や果物、ちょっとした加工食品、お花、乾物などのお店が並びます。

何が面白いのか

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変化を恐れていたのは私

変化を恐れていたのは私

新しい家に引っ越した直後、3歳の息子の幼稚園はすぐに転校せず、しばらく前の家の近所の幼稚園にそのまま通うことにしました。

家と幼稚園が一気に変わると、負担が大きいかもしれないと思った事と、新しい家の近くにどんな幼稚園があるか私が全く把握していなかったためです。

元の幼稚園も、近所をウロウロして見つけましたし、ヤンゴンでは幼稚園に入るのにウエイティングになることはほとんどないので、「また近所をウ

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尊い事を頑張ってきた昨日までの自分へ

ミャンマーで、日本人女性が営んでいる会社のメイドサービスをお試しでお願いしました。

月4回、週に1回、3時間のお掃除と家事代行のサービスです。月額150USDなので、1回あたり50USD。日本の家事代行に比べると少し安いですが、月に200USDでフルタイムのメイドさんが雇えてしまうミャンマーにおいては、150USDで月4回のサービスというのは、決して安くはないお値段だと、私は思います。

まして

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WELCOMEの気持ちを世界遺産に

WELCOMEの気持ちを世界遺産に

先日訪れたバガン、素晴らしかったです。

世界三大仏教遺跡のひとつですが、世界遺産には認定されていません。

認定されなかったその理由は、ゴルフ場などのリゾートを作ってしまったこと、遺跡の修復に現代的な材料を使ってしまったこと、保存状態がよくないこと、などがあげられるそうです。

たしかに、なぜかパゴダの遺跡の床に「WELCOME」っていうタイルが使ってあったりするんです。

このパゴダ、囚われた

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ミャンマー・ヤンゴン、愚連隊の家探しの記録_番外編vol.5

ミャンマー・ヤンゴン、愚連隊の家探しの記録_番外編vol.5

これは、愚連隊の我々が、ちょっとマシな住居を探すまでの真実の記録である。(現在進行形)

ミャンマー・ヤンゴン、愚連隊の家探しの記録_番外編vol.1

ミャンマー・ヤンゴン、愚連隊の家探しの記録_番外編vol.2

ミャンマー・ヤンゴン、愚連隊の家探しの記録_番外編vol.3

ミャンマー・ヤンゴン、愚連隊の家探しの記録_番外編vol.4

の続きです。

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さて、愚連隊の新しい家にルーム

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ミャンマー・ヤンゴン、愚連隊の家探しの記録_番外編vol.4

ミャンマー・ヤンゴン、愚連隊の家探しの記録_番外編vol.4

これは、愚連隊の我々が、ちょっとマシな住居を探すまでの真実の記録である。(現在進行形)

ミャンマー・ヤンゴン、愚連隊の家探しの記録_番外編vol.1

ミャンマー・ヤンゴン、愚連隊の家探しの記録_番外編vol.2

ミャンマー・ヤンゴン、愚連隊の家探しの記録_番外編vol.3

の続きです。

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新しい家に入居して、3週間ほどがたちました。

エアコンから水漏れ、キッチンから水漏れ、玄関の

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ビルマの日々によせて

ビルマの日々によせて

ジョージオーウェルをご存知でしょうか。

「1984」「動物農場」などが代表作のイギリス人作家です。

わたくし、お恥ずかしながら、ミャンマーに来てから彼のことを知りました。

1922年〜英国植民地下のミャンマー(当時はビルマ)で5年間警察官として勤務していたという経歴を持つ作家で、その時の事を元に書いた、「ビルマの日々」「像を撃つ」などの作品もまた有名です。

しかしながら、帝国主義を振りかざ

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今、どこかの国にいて、その国が大嫌いになっているあなたへ

今、どこかの国にいて、その国が大嫌いになっているあなたへ

ミャンマーに来て、そろそろ4年目。

今、この国が好きか?と言われたら、なんと答えるか。

答えは、「まあまあ好き。嫌いなところもあるけど、面白い国だよ」だろうか。

ある国と親密になる時、私は一定の流れというか、サイクルを体験している。

ミャンマー以前に少し親密になった国は、ベトナム。

その次にとっても親密になった国はミャンマー。

国は変わっても、心は、なんとなく同じ軌道を辿っている。

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武田鉄矢の言葉が、こんなにも突き刺さる国で

武田鉄矢の言葉が、こんなにも突き刺さる国で

"暮れなずむ町の光と影の中"

"去りゆくあなたへ"

"贈る言葉"

みなさんご存知の名曲、3年B組金八先生の主題歌。海援隊の「贈る言葉」

先日、若い方に話したら知らなかったので念のためにYouTubeも。

本当に名曲です。

作詞は武田鉄矢。

天才です。言葉の魔術師です。(としか言えない私の語彙の貧困さ…)

日本に住んでいた時だって、良い歌だなと思っていました。

卒業シーズンにぴった

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ミャンマー、幼稚園ママの苦悩

ミャンマー、幼稚園ママの苦悩

私は、息子が生後6ヶ月の時にミャンマーに来たため、日本で保活を経験していません。

息子が1歳になる時には、ミャンマー人のベビーシッターを1人雇って、2歳になった時にはローカルの幼稚園に通わせる、という二本立てで保育はまかなってきました。

保育園落ちた日本死ね、という気持ちも。

保育園に送っていく戦争のような朝も。

次々と病気をもらってくる苦労も。

保育園で熱を出して、お迎え要請の電話がか

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多様性とは、言語だけではない

多様性とは、言語だけではない

3歳になる息子は、2歳になった時から、近所のローカルの幼稚園に通っています。

一軒家を改造した小さな幼稚園です。

日本人は、息子だけ。

あとはミャンマー人とタイ人のハーフの子が1人いるだけで、他は先生も生徒も全員ミャンマー人。

人に話すと結構驚かれます。ミャンマー人と日本人のご夫婦を親に持つ子ならともかく、両親ともに日本人で、ローカルの幼稚園に行っている子供はなかなか少ないようです。

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