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【詩】

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心に浮かんだまま書き殴られたものたち。
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2022年10月の記事一覧

https://note.com/nao_vage/n/n7a8da38b1e24

私の兄貴分が書いてくれた嬉しい日記です。今日は飯食いに友人が来てくれます。野球もします。明後日はちゃんとお仕事できそうです。心温まる日々に、感謝感謝。

神無月

悴む朝の

美麗さよ

「星座」

「星座」

夜空に煌々と輝く星達

それらは単体ではひとつの星である

でも

それらを上手く繋ぎ合わせると

それは大昔の人々が連想したものを象徴する

星座という存在になる

私の「スキ」を繋ぎ合わせると

私というひとつの星座となる

それは煙草であり、上等な酒であり

美味い飯であり、趣味であり

そして大切なひとたち

私を象る星座

火曜日の夜から気にかけて

今日の夕方まで共に過ごしてくれた友人

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「朝焼けと掛布団」

「朝焼けと掛布団」

水曜の午後から、不調の為欠勤した。

木曜の夜、多少落ち着きはしたものの

働くのに必要なエネルギーは

足りていなかった

今朝

六時より前に目が覚め

居間のカーテンを開くと

紅色の空が出迎えた

無理矢理起こした友人と

居間に戻ったその瞬間

二人の前に太陽が顔を出した

「俺、ちょいと職場行ってくる」

自然と出た言葉だった

「おぅ、頑張れよ。俺はもう一眠りする」

友のやわらかな

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「瞼を濡らし、頬を伝うもの」

「瞼を濡らし、頬を伝うもの」

目覚めは六時

最近、瞼から頬にかけて

雫が流れることが増えた

心当たりは

ある時とない時がある

例えば火曜日の夕方

あの日は間違いなく何故か分かる

例えば木曜日の朝

窓越しに朝陽を浴びながら

温かい珈琲を啜って煙草を吹かす

これは何故だか分からない

例えば水曜日の朝九時過ぎ

この時は心から溢れたように

嗚咽混じりに流れ続けた

これも何故だかよく分かる

自分の感情が行方

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「オリオン」

「オリオン」

或る者は砂時計

或る者は蝶ネクタイ

又或る者は、黒胡椒の様だと言う

肌寒く、空気透き通る

夜空に輝く星達の羅列

古の船乗りは

星を頼りに舵を取ったという

現代

LEDが輝く街並

街外れまで行くと

煌めく星座がよく見える

その星座は古より

我らを導く標となる

どうか、古の星達よ

私の行く末まで

導いておくれ。

「友」

「友」

夕暮れに映る富士を眺めた

憂鬱に染まりきって

自暴自棄になった私を

友は助けてくれた

「もう、死のうとするなよ」

-善処する-

そう返すことしかできない

それが今の私

助けを求め

それに手を差し伸べてくれた

親愛なる友よ

私から私の意思で

離れることは無いと誓おう

ありがとう。

今晩も、明日も、

上手く闘っていかねばならぬ。

借りた力は大切に使う

義理人情を重んじ

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「漆黒」

「漆黒」

黒い腕 闇から忍び 手を招く

乱れる呼吸

死は間近

思考を整理

己の失態

自覚有

無力な私

無用の瓦落多

何故生きねばならぬ

もう終わりたい

あと何度

この思いをすれば良い?

一生付き合って行けるのか

それが無理と感じたなら

ひとつXYZを飲めばいい

今日はもう

意識を闇に逃がそう

そうでもしないと

気が狂ってしまうから

「北風」

「北風」

北風の強い日だった

寝不足の私

強い北風は

寝不足の私の脳を

何とか活動状態にしてくれた

車窓から吹き込む強い北風は

寝不足の私の脳を

運転に集中させてくれた

強い北風が吹く中

学生時代によく行ったコンビニで煙草を買う

学生時代の私を知るおばさんが

「昔よく来てたわよね」と話しかけてくれた

私は勿論その人を覚えていた

髪色が変わっても、眼鏡を付けていなくても

名札の苗字

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「兆夢」

「兆夢」

薬を忘れて、浅い浅い睡眠だった。

形容出来ない、心の中の哀愁。

眠り慣れない布団で、四度目の目覚めで朝を迎えた。

三度、夢を見た。

一度目は、苦手意識を持ってしまった先生からの話。

「貴方は教師なんかじゃない。」

二度目は、青い鳥の元で仲良くしてくれた人が現れた。

緑色の吹き出しのやり取りを見せてくれた。

-あいつ覚えてる?
--覚えてるよ!どうしたの?
-noteで生きてるよ!

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「故郷」

「故郷」

故郷の街並

異郷の故郷

鳴る踏切の警報

響く列車の走る音

哀愁のディーゼル

遠くで燃える工業地帯の炎

薄灯のアパート

爆音の単車

唸る冷蔵庫

離別

再会

「西陽」

「西陽」

電気の壊れた部屋で

私は独り蹲る

瞼を袖で覆ってみる

廻転する世界の感覚

流れる激声

ぼろ雑巾の様な心を少しでも

強くしようと推しに囲まれて

肉体を鍛えてみた

肉体は僅かに磨かれたが

心はますますぼろぼろになった気がした

紙煙草を燃やす

頬を伝う生暖かい雫

洗濯物を干し終える頃には

西に傾いた太陽は姿を消すだろう

御月様の登場まで

私の意識も一緒に隠してしまおうか

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「波」と「岩」

「波」と「岩」

親愛なる後輩からの言葉を拝借し
ふと思い浮んだものである。

或る者は、波に打たれる岩である。

また或る者は、岩を打つ波である。

波は、一々打ち付けた岩を覚えてはいない。

岩は、一々打たれた波を覚えてはいない。

波は、何時か岩を削る。

岩は、何時か波によって削り落ちる。

岩は、削り落とした波の事を永劫忘れないだろう。

波は、削り落とした岩の事を永劫思い出さないだろう。

此れは、世界

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「扁平の魚」

「扁平の魚」

医者を訪れる時、いつも見る扁平の魚

私は、その魚の名前を知らない。

何時も眠ってしまうので

じっくり眺めるのは久々である。

扁平の魚は水中草に付く何かを食み

一頻り終えると水面の泡を食む

小粒の泡を食み終えると

また水中草にいる何かを食み

そして水面の大粒の泡を躱し

小粒の泡を沢山食む

今まで私は

水槽の壁にへばりつく

扁平の魚しか知らなかった

この扁平の魚の生き様を知っ

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