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短編小説『学校 カレシ』vol.3芸能科甘々カレシと放課後密会(?)
旧校舎の屋上へ続く階段。
普段は3階へ続く鍵が閉まっているが、金曜日だけは定期清掃のために朝早くから鍵が開いている。
しかし、奥へ続く鍵を持っているのは4階で授業を受ける芸能科だけ
扉の前に立ち、ノックを2回、間をあけて3回扉を打つ。
「はーい、お疲れ様」
扉が空いたと同時に力強い腕に引っ張られ、カレの腕の中へ
「え!チハヤ君!?みんなに見つかったらどうするの…」
「へーきへーき!そ
好きな人に「朝っぱらからカップラかよ」と言われ、ショックで痩せた私が得た人生の教訓
時は平成、おばあちゃんは
当時小学生(いつ?)だった私に
可愛い可愛いと言って沢山ご飯を食べさせてくれた。
フハハハ、ワタシ is 可愛い。
いっぱい褒めてくれるものだから、私は
"いっぱい食べる=肥える=可愛い=つまり私"
という非常にこじらせた方程式を完成させてしまった。
おばあちゃんはいつもかわいいなんて褒めてくれるから、自分の容姿に関して、何かしら思ったことは無かった。
短編小説 リボンが結べない君
「こうた〜、うまく結べないよ〜」
モモがそう言ったのは中学校に入学した日だった。
家が隣同士、いつも俺が世話をしていたせいで、
幼馴染みのモモはセーラー服のリボンを結ぶことさえ出来なくなってしまった。
はいはい貸しな!とぐちゃぐちゃのリボンを
結び直して、俺らは玄関を後にする。
幼馴染みとは不思議なもので、いつのまにか腐れ縁に近いものへと進化していった。
「「高校も一緒か…ここまできたか」