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紬(つむぎ)
2023年10月21日 16:56
笑顔の裏には多くの涙が隠れている。その事実に、どのくらいの人が気付けるのだろうか。笑っていれば基本的に悪いことは起きない。それに気付いてからというもの、笑うクセがついてしまったのかもしれない。人の心を読み解くことが得意な方だった。その能力は基本的には吉と出るが、それは時に、胸が傷むものだった。見えたくない思いと感情と気付きたくない表情。物語っているその心情が私に伝わっ
2023年9月17日 01:00
(2023.8.8 の書き置き)夏 頭の中、記憶の中、心の中が波打っている。「夏が嫌いになりそう。」「私、夏生まれなのに。」少し汗ばんだ額に、眩しそうな瞳をしていた彼女が言った。少し斜めから入る太陽の光が、彼女の瞳を飴色にさせていた。夏は騒がしい。街の人々は、颯爽として歩いている。夏イベントが多い。何故、こんなにも気温が高く、ただでさえ外に出たくないのにイベント
2023年4月22日 09:32
「息を吸う、そして吐く。」目的地は確実に存在していた。それに向かって足を進めていた、つもりだったのかもしれない。いつからか足取りが重くなって、行き先であるはずのゴールが輝きを失った。「はあ、、、」ため息をつけば何かが消化される気がした。だから息を吐いた。身体の中に溜まっている空気が全て抜け出るように、肺の奥底から思いっきり吐き出した。そうすれば空っぽになれる気がして
2023年3月22日 23:02
常々思うんだが、常日頃から不安を抱えて生きている気がしている。不安を生んでしまう要因は、至るところに転がっていて、この世へと溢れ出してしまっている。私の頭の回転は、止まることを知らなかった。狂った時計の針のように、無造作に動き続けている。頭の片隅に黒いモジャモジャとした糸のような、そんなモノが絡まって常に停滞している。黒くてドロドロしていて、形を成していない。それは、ず