ましまざ

蒲田オッタンタで不定期に「土佐鶴ラウンジ」というイベントを開催しています。

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記事一覧

JUNK FILM by TOEIを楽しく観る方法vol:09 「徳川セックス禁止令 色情大名」

「人が人を愛する自由はどんな権力者でも奪う事はできない」という命題でシナリオを書け!とシナリオ教室で課題を出されたとして、「江戸時代のお殿様が領民にセックス禁止…

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3年前
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JUNK FILM by TOEIを楽しく観る方法vol:08 「悲しい色やねん」

どんな文化にも「賞味期限」というものがあります。70年代ボンクラ達の心を熱くさせ女性とか賢そうな人からは敬遠された東映実録路線の映画の数々。しかし、時代は流れ日本…

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3年前
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JUNK FILM by TOEIを楽しく観る方法vol:07 「大奥浮世風呂」

時代劇を観てると「ホントに昔の人はこんなに折り目正しかったのかよ?」という疑問が湧いてくることはないですか?戦国大名とかもいかにも厳めしい政治家ぶった感じではな…

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3年前
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JUNK FILM by TOEIを楽しく観る方法vol:06「悲しきヒットマン」

1989 監督:一倉治雄 原作:山之内幸夫(元山口組顧問弁護士) 一倉監督の事は存じ上げてなかったのですが、なかなかタイトにまとまってる名作!JUNK FILMと当の東映に…

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3年前
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「薄氷の殺人」

2014 監督・脚本:ディアオ・イーナン 畏友、ムーニーマンの記事で気になったこの映画。見事に寒そうな大陸の風景が広がっています。冒頭、落ちぶれた警官のアル中的な仕…

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3年前
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JUNK FILM by TOEIを楽しく観る方法vol:05「実録・私設銀座警察」

昔、浅草のすえた匂い(って具体的にどんな匂いでしょう?)のする映画館で観た「実録私設銀座警察」。今ではHD画質で自宅で観れるのであります!以前のフィルムボロボロバ…

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3年前
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豪華!柳町監督二本立て(2)「さらば愛しき大地」

前回の記事はコチラ 「ゴッド・スピード・ユー!」のなんとも言えない魅力にやられて、柳町監督の劇映画も観てしまいました。「さらば愛しき大地」!1982年の映画です。 …

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3年前
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豪華!柳町監督二本立て(1)「ゴッド・スピード・ユー!BLACK EMPEROR」

1976、柳町光男監督のモノクロのドキュメンタリーです。素材はまだ登場し始めたと思しき暴走族の青少年たちです。 映像は16mmかな?ザラザラとした感じですが、暴走シーン…

ましまざ
3年前
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JUNK FILM by TOEIを楽しく観る方法vol:04「処女監禁」

これまた簡潔明瞭かつヒドいタイトル・・・。関本郁夫監督1977。 あの東映も小予算丸出しの映画をゲリラ的に出してきたな、という第一印象。モテるのかモテないのか、どっ…

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3年前
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JUNK FILM by TOEIを楽しく観る方法vol:03「徳川女刑罰史」(ネタバレあり)

AVの世界など、昔では考えられないような美人やアイドルのような人がシレッとデビューしていたりVRなどハードの進化もあって、ヤクザの兄さんが売ってた怪しいブルーフィル…

ましまざ
3年前
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JUNK FILM by TOEIを楽しく観る方法vol:02「暴動島根刑務所」

暴動映画(そんなジャンルはないけども)の教科書とも言える傑作です! 1975年中島貞夫監督。何といっても動物的な生命力を発散しまくっている松方さんが素晴らしい。犬同…

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3年前
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JUNK FILM by TOEIを楽しく観る方法vol:01「舶来仁義 カポネの舎弟」

語尾に特徴的な単語をクドいくらいに付け加えるという方法が昔からありますね。 「サイボーグ009」を筆頭に中国人役が出てきたかと思えば「~アル」と必ず喋っていました…

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3年前
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働き方だいぶ改革してみたの巻(2)

前回からの続き。で、色んな仕事が転がってるだろうと思しきサービスに登録。「そろそろ、5Gだなんだって言ってるし、動画広告の市場は右肩上がりで拡大中だし」・・・なん…

ましまざ
4年前
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働き方だいぶ改革してみたの巻(1)

「終身雇用?一生一つの会社にコツコツ勤めれば極楽浄土に行ける?そんな生き方はもう通用しないんじゃないの?」って記事、巷に満ち溢れていますよね? そしてトヨタの社…

ましまざ
4年前
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土佐鶴ラウンジvol.11

明日、3.21こんなご時世ですが蒲田オッタンタで土佐鶴ラウンジ開催します。 大阪のライブハウスで多数の感染者が出たり、椎名林檎さんがライブをやって、なんもやってない…

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4年前
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一目でわかることは絶対的な正義ではないのかもしれない、の巻

少し前に取り上げた「マメシバ一郎とフーテンの芝二郎」に出ていた女優さんが、絶妙の演技で気になっていました。南沢奈央さん。 彼女がなんと、諸星大二郎の「栞と紙魚子…

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4年前
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JUNK FILM by TOEIを楽しく観る方法vol:09 「徳川セックス禁止令 色情大名」

JUNK FILM by TOEIを楽しく観る方法vol:09 「徳川セックス禁止令 色情大名」

「人が人を愛する自由はどんな権力者でも奪う事はできない」という命題でシナリオを書け!とシナリオ教室で課題を出されたとして、「江戸時代のお殿様が領民にセックス禁止令を出す」のはどうでしょう?!と提出したらどうなるのでしょう・・・。きっと0点を頂戴することでしょう。

しかし、そんなシナリオで100点満点の面白さを実現したのがこの「徳川セックス禁止令 色情大名」なのです。1972、鈴木則文監督。なんと

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JUNK FILM by TOEIを楽しく観る方法vol:08 「悲しい色やねん」

JUNK FILM by TOEIを楽しく観る方法vol:08 「悲しい色やねん」

どんな文化にも「賞味期限」というものがあります。70年代ボンクラ達の心を熱くさせ女性とか賢そうな人からは敬遠された東映実録路線の映画の数々。しかし、時代は流れ日本経済もその陰画ともいうべきヤクザ経済も拡大の一途を辿ります。「貧乏臭さ」に徹底した拒否感を持ち始めた金ぴかの80年代。もう貧乏臭いアパートで働かせているスケの帰りをボンヤリ待ってるチンピラの姿なんて、時代から取り残されてしまったようになっ

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JUNK FILM by TOEIを楽しく観る方法vol:07 「大奥浮世風呂」

JUNK FILM by TOEIを楽しく観る方法vol:07 「大奥浮世風呂」

時代劇を観てると「ホントに昔の人はこんなに折り目正しかったのかよ?」という疑問が湧いてくることはないですか?戦国大名とかもいかにも厳めしい政治家ぶった感じではなく、実態はもっと下品にガツガツして・・・ん?下品にガツガツしてるといえば何といっても当時の東映の俳優達!

というわけで、そういう体質の東映が時代劇を撮ったら傑作が出来てしまった、というのが今回の「大奥浮世風呂」関本郁夫監督、1972年の作

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JUNK FILM by TOEIを楽しく観る方法vol:06「悲しきヒットマン」

JUNK FILM by TOEIを楽しく観る方法vol:06「悲しきヒットマン」

1989 監督:一倉治雄 原作:山之内幸夫(元山口組顧問弁護士)

一倉監督の事は存じ上げてなかったのですが、なかなかタイトにまとまってる名作!JUNK FILMと当の東映にヒドイ呼称でまとめられてますが、特に期待もせずに観てみるとこんな名作を発見できる喜びが・・・。主演の三浦友和さんの作品はあまり観た事がなかったのですが、百恵ちゃん引退の責を負わされたり?ロス疑惑のあの人に名前が似てたり?なにか

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「薄氷の殺人」

「薄氷の殺人」

2014 監督・脚本:ディアオ・イーナン

畏友、ムーニーマンの記事で気になったこの映画。見事に寒そうな大陸の風景が広がっています。冒頭、落ちぶれた警官のアル中的な仕事風景のセクハラ100%な振る舞いで、どういう主人公なのかハッキリと理解できました。

それにしてもこの映画、正に掃き溜めに鶴状態なヒロインを除いては変なおっさんばかりが出てきます・・・。ヒロインの元夫は多少イケメンでしたが、ヒロイン

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JUNK FILM by TOEIを楽しく観る方法vol:05「実録・私設銀座警察」

JUNK FILM by TOEIを楽しく観る方法vol:05「実録・私設銀座警察」

昔、浅草のすえた匂い(って具体的にどんな匂いでしょう?)のする映画館で観た「実録私設銀座警察」。今ではHD画質で自宅で観れるのであります!以前のフィルムボロボロバージョンも雰囲気を盛り上げていましたが、改めてキレイな画質で観たら評価が一変!・・・なんてこともなく、暗黒方面に振り切れたそうとう濃厚な一本でした。。。1973/佐藤純彌監督。

舞台は終戦直後の銀座周辺。高画質で改めて観ると結構ロケセッ

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豪華!柳町監督二本立て(2)「さらば愛しき大地」

豪華!柳町監督二本立て(2)「さらば愛しき大地」

前回の記事はコチラ

「ゴッド・スピード・ユー!」のなんとも言えない魅力にやられて、柳町監督の劇映画も観てしまいました。「さらば愛しき大地」!1982年の映画です。

冒頭、「巨人の星」の星一徹が(・・・って観た事はないんですが)ちゃぶ台をひっくり返したようにグチャグチャになってる家を「暗い顔で」掃除する家族、一族。これ以上の乱行をしないように柱に縛り付けられた男は根津甚八!いかにこの男が短絡的で

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豪華!柳町監督二本立て(1)「ゴッド・スピード・ユー!BLACK EMPEROR」

豪華!柳町監督二本立て(1)「ゴッド・スピード・ユー!BLACK EMPEROR」

1976、柳町光男監督のモノクロのドキュメンタリーです。素材はまだ登場し始めたと思しき暴走族の青少年たちです。

映像は16mmかな?ザラザラとした感じですが、暴走シーンなどは複数のアングルで細かくカットを割っています。映像もリキが入ってますが、バイクの音が実にクリアに録音できている。低予算感も漂う感じ(失礼…)なのに、これは期待できる!ものすごい抗争シーンとかあるんじゃないか?と期待していました

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JUNK FILM by TOEIを楽しく観る方法vol:04「処女監禁」

JUNK FILM by TOEIを楽しく観る方法vol:04「処女監禁」

これまた簡潔明瞭かつヒドいタイトル・・・。関本郁夫監督1977。

あの東映も小予算丸出しの映画をゲリラ的に出してきたな、という第一印象。モテるのかモテないのか、どっちとも判断できる若いカメラマンのアンちゃんが、住み込みのフォトスタジオからある女の子を盗撮し始めて・・・。

現代からいえばありきたりな設定とは言えますが、あの!「時代劇の・・・」「任侠映画の・・・」「実録ヤクザ映画の・・・」「その裏

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JUNK FILM by TOEIを楽しく観る方法vol:03「徳川女刑罰史」(ネタバレあり)

JUNK FILM by TOEIを楽しく観る方法vol:03「徳川女刑罰史」(ネタバレあり)

AVの世界など、昔では考えられないような美人やアイドルのような人がシレッとデビューしていたりVRなどハードの進化もあって、ヤクザの兄さんが売ってた怪しいブルーフィルムの時代からはものすごく進化をしています。

しかし、本作品はありとらゆるエロ情報が氾濫している~なんて書くとまるですべてのエロメディアをチェックしまくっているみたいでイヤですが、そんな現代の目から見ても十分「エゲツない!」とゲップが出

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JUNK FILM by TOEIを楽しく観る方法vol:02「暴動島根刑務所」

JUNK FILM by TOEIを楽しく観る方法vol:02「暴動島根刑務所」

暴動映画(そんなジャンルはないけども)の教科書とも言える傑作です!

1975年中島貞夫監督。何といっても動物的な生命力を発散しまくっている松方さんが素晴らしい。犬同士が交尾しているのを観察してたら思い余って、隣の賀川雪絵さんに挑みかかる流れが・・・。

そして、同じ東映城のプリンスと称された北大路さんも松方さんに比べると若干理知的とはいえ、現代のレベルで考えると相当いっちゃってます。まー城が城な

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JUNK FILM by TOEIを楽しく観る方法vol:01「舶来仁義 カポネの舎弟」

JUNK FILM by TOEIを楽しく観る方法vol:01「舶来仁義 カポネの舎弟」

語尾に特徴的な単語をクドいくらいに付け加えるという方法が昔からありますね。

「サイボーグ009」を筆頭に中国人役が出てきたかと思えば「~アル」と必ず喋っていましたよね。今の作品ではさすがにやってないのかな?「キテレツ大百科」のコロ助とか「~ナリ」を付け加えることで、強烈にキャラクターを主張できるナリ、と。

「~アル」と同じような現象といえば、外国人が喋っている…しかし日本人の少年少女または学の

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働き方だいぶ改革してみたの巻(2)

働き方だいぶ改革してみたの巻(2)

前回からの続き。で、色んな仕事が転がってるだろうと思しきサービスに登録。「そろそろ、5Gだなんだって言ってるし、動画広告の市場は右肩上がりで拡大中だし」・・・なんてホント純度100%の「捕らぬ狸の」ってやつでした。現代に残った諺ってさすがに磨き抜かれてますよねー、ってそんな所に感心してる場合じゃない!

「既存の動画にテロップを入れていくだけの簡単なお仕事です」みたいな実際簡単で単調なんだろうなー

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働き方だいぶ改革してみたの巻(1)

働き方だいぶ改革してみたの巻(1)

「終身雇用?一生一つの会社にコツコツ勤めれば極楽浄土に行ける?そんな生き方はもう通用しないんじゃないの?」って記事、巷に満ち溢れていますよね?

そしてトヨタの社長も「いつまでもしがみついてんじゃねーよ!」という本心を丸出しにしている昨今・・・。

https://business.nikkei.com/atcl/gen/19/00002/051400346/

そりゃまあそうだよね、と言わざるを

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土佐鶴ラウンジvol.11

土佐鶴ラウンジvol.11

明日、3.21こんなご時世ですが蒲田オッタンタで土佐鶴ラウンジ開催します。

大阪のライブハウスで多数の感染者が出たり、椎名林檎さんがライブをやって、なんもやってないテリー伊藤に「やんない方がカッコよかった」とかって勝手なことを言われたり、音楽業界も混乱の極みであります・・・。

なんでも「観客同士が密着する」「大声を出したり、一緒に歌ったりする」という状態が長時間続くと感染の危険性が高まるらしい

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一目でわかることは絶対的な正義ではないのかもしれない、の巻

一目でわかることは絶対的な正義ではないのかもしれない、の巻

少し前に取り上げた「マメシバ一郎とフーテンの芝二郎」に出ていた女優さんが、絶妙の演技で気になっていました。南沢奈央さん。

彼女がなんと、諸星大二郎の「栞と紙魚子」シリーズに出ているというので、さっそく観てみた。またしても10年前のTVドラマの感想だよ!

原作の方ですが、「マッドメン」「西遊妖猿伝」などの長編、他にも素晴らしい短編はたくさんありますが、基本はシリアス路線の諸星先生。その独特な画風

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