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結局人の本質は、変えられる

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どんな入学者も、社会で活躍できるよう育成してきた専門学校現場で錬磨してきた信念「人の可能性をあきらめない」クラスマネジメント9年、職場のマネジメント7年の中で社会人の卵も、大人も… もっと読む
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#ビジネス

社員の言動を変えられるリーダーのスピーチとは

社員の言動を変えられるリーダーのスピーチとは

スピーチは苦手でも良いのか人前で話すことが苦手。そういうリーダーも珍しくありません。

なぜならリーダーシップとは、士気を高めるスピーチができること以外でも発揮できるからです。

でも新入社員の入社式、キャリア採用の初出社日、新しいメンバーが部門に着任した日。

そんなときにリーダーがどう話すかによって社員の後々の言動に影響を与えられる、そんな効果があるのは事実です。

本題に入る前にまずはなぜ、

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組織づくりに信念はあるか

組織づくりに信念はあるか

組織は何の為につくるのか

組織編制について引き出しを増やす、そのためにはマネジメントの定義から確認する必要があります。

マネジメントはよく、「経営資源(ヒト・モノ・カネなど)を投じて組織の目的を達成すること」と定義されます。この「マネジメント」をする上で、マネジャーは5つの機能を果たしています。

【5つの機能】
⑴計画  目標を設定し、段取りを組む
⑵組織化 経営資源を効果的に編成する 

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チャンスの与え方に信念はあるか

チャンスの与え方に信念はあるか

あなたには、業務の割り振りの仕方、仕事の与え方に信念はありますか。そう質問されてピンとこなかった人は、そもそも仕事の与え方には次のような型があるので一緒に確認しましょう。

一、適材適所型
二、意欲重視型
三、開発重視型

組織の業務の割り振りは、大きくこの三つに分けられます。それぞれ特徴を整理していきます。

一、適材適所型

 これは文字通り、部下の得意な仕事や適性に応じて最適な仕事を割り振る

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勝たせられるリーダーになれ

勝たせられるリーダーになれ

これからのマネジャーに求められる力は何か

「マネジャーを育成する研修」の受講者に選ばれた年度に、僕は役員と面談する機会があり、「これからのマネジャーに求められる力」は何か聞いてみたところ、役員は次の3点を挙げました。

1、働きやすい環境を作り、エンゲージメントを高め、良いチームを作る力
2、部門の営業利益を増加し、部門目標を達成できるリーダーシップを発揮する力
3、この1、2の両方を兼ね備えた

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「我」を通したいなら、覚悟を決めろ

「我」を通したいなら、覚悟を決めろ

「素直」の定義を持っておくと良い

唐突ですが、あなたにとって「素直」という言葉の定義は何ですか。

新入社員の教育係を担うようになった若手社員を見ていると、この素直という言葉の前提を誤って使用している場面に遭遇します。次のような文脈です。

「今年の新入社員は言っても響かないんですよ。やはり素直って大切ですよね」

この教育係にとって、素直とは「先輩から言われることは疑問を挟まずにとりあえずイエ

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ノームを選択する

ノームを選択する

皆さんはノームという言葉を聞いたことがありますか?うーん、濃い霧、ですかね。いや、その濃霧じゃないです。あぁあの強い光を放つことがある、いや、ビームじゃないです。

ノームとは 暗黙の規範と呼ばれるもので、教育業界では集団をマネジメントする上でとても大切な考え方になります。

ノームを理解いただく上でひとつ例を出しますね。専門学校は「社会人育成の場」であるため、入学時のオリエンテーションでは毎日学

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あなたはどれだけ「言葉」をもっているか

あなたはどれだけ「言葉」をもっているか

結果を出している人には共通点があります。それは一つひとつの言葉にその人ならではの「定義」を持っているということです。

例えば、「失敗」の定義。広辞苑では失敗は成功の反対とされています。しかし、今となっては多くの人が失敗は「何もしないこと」と説くようになりました。

そのため失敗の定義を「何もしないこと」とする人は、挑戦の機会を大切にします。このように、定義を持っていると自分が選択する言動に影響を

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気を付けたい個性を持つ部下ベスト3

気を付けたい個性を持つ部下ベスト3

「どんな部下にも関心と愛情を持って向き合う」それは僕の揺るぎない信念ですが、今回はマネジメントをする中で、対応に気をつけたい個性を持つ部下をご紹介します。

1、悲劇のヒロインタイプ

360度評価のフィードバック面談において、相手の良い点や、伸びしろを伝えた後に、部下から最近の悩みを打ち明けられることがあります。

人は質問されたことには答えを探す性質を持っているので、僕は「何か不安や不満はある

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「はず・べき論」を主張する人への接し方

「はず・べき論」を主張する人への接し方

“「はず・べき論」は、恥ずべき論”

本章のテーマに入る前に、人が社会で感じるストレスの真因から考察していきます。退職してしまう人の主な理由は「人間関係」で、これは今も昔も変わりません。

人間関係でストレスを感じるとは、少し曖昧な表現なので言い換えます。人間関係でストレスを感じるのは、大枠でまとめると「価値観が違うから」です。

そして、価値観の8割は好き、嫌いが占めていると言われます。

学生

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心根を変えるには、心を動かせ

心根を変えるには、心を動かせ

‟筆取る道と碁(ご)打つこととぞ、あやしう『魂』のほど見ゆるを、深き労なく見ゆるおれ者も、さるべきにて、書き打つたぐひも出来れど”

(『源氏物語 』第四章 光る源氏の物語 光る源氏世界の黎明)

「書を書くこと、碁を打つことは、一見練習を重ねた人ではなくても、持って生まれた才能でしっかりと行うことができる」

これは、三つ子の魂百までという格言の語源になったと言われる文章です。この言葉通り、人の

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口は災いの元、耳は疑いの元

口は災いの元、耳は疑いの元

“チームの一体化の足かせとなるのは流言飛語”

百聞は一見に如かず。誰もが一度は聞いたことがある格言ですが、人が集まってコミュニティを形成する上では、信念として持ち合わせていないと徹底が難しいです。

それほど、人は聞いただけであるはずの情報、すなわち噂に影響を受けやすいのです。

マネジャーとして噂にどう対峙するか、どんな信念を必要とするか、重要性は分かっているけど、無意識に流されてしまうことを

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会議はスポーツにおけるハーフタイム

会議はスポーツにおけるハーフタイム

“初めに方針を伝え、会議で方向性を揃える”

会議のあり方に信念が無かったことで、自分のマネジメントに納得がいかなかった年度がありました。

世間で「働き方改革」が叫ばれ出した頃、まだ今ほど働き方改革に対する議論が習熟する前に、真っ先に時間の削減対象と見なされたのは「会議」でした。もしかしたら今でもその風潮はあるかもしれません。

会議の進行方法は会社によって様々です。意思決定、情報共有、提案など

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たった一文字で変わる伝え方の力

たった一文字で変わる伝え方の力

“伝える言葉を選ぶときに、一文字の違いまでこだわっているか”

マネジャーになると、人に発信する機会が多くなります。身近な例を多数挙げられるほど、伝え方一つで部下のやる気は良くも悪くも変わります。

僕は幸いなことに、新卒で入社後専門学校現場で担任としてクラスのマネジメントをしていました。なぜ、幸いと表現したのでしょうか。

それは職場の上司、部下の関係と違い、担任と生徒は利害関係を超越するものだ

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期待を言語化できているか

期待を言語化できているか

“全員に役割がある適材適所を機能させるためには”

人に期待されている役割を伝えられた時と、そうでない時、どちらが力を発揮できるでしょうか。

この記事を書く上で、自分が期待されている役割を人に具体的に伝えられたエピソードは何があったか考えてみました。

真っ先に浮かんだのは、中学時代のバスケットボール部での試合風景。

「相手チームの7番にマンツーマンで張り付いて、パスの出どころを遅らせ

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