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写真で綴る日々。

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毎日じゃ無いけれど、日常撮り溜めている写真を日記のように載せています。
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2021年8月の記事一覧

#16 : 西東京に残る田舎。

#16 : 西東京に残る田舎。

東京にも田舎は残っている。
そんなことに気づいた日だった。

所用で花小金井へ。
その時見たのは東京にもまだ残っている畑だった。
品川や新宿などの街を中心に働いているとなかなか見ないものだ。
田舎に帰れば飽きるほどみることができるが、東京で見るからこそかえって新鮮だった。

花小金井へ

花小金井駅周辺で見る田舎の片鱗。
閉じられたお店やぽつりとかけられた傘。人のいない世界の片鱗を感じた。
花小金

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#15 : 多摩川河口まで向かう道のり。

#15 : 多摩川河口まで向かう道のり。

多摩川は写真だけではなく、自転車に乗るときにも、お世話になっている。この川は東京の南側にありほぼ神奈川県との県境になっている川だ。
その河口は羽田と呼ばれてる土地で、そこから世界に飛び立つ羽田空港がある。

羽村から始まる50km多摩川のサイクリングロードは羽田が終点だ。鳥居があるところを終点と勝手に思っている。
最近は開発されつつあってか、もう少し先まで伸びるんじゃないかなという気はする。

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#14 : ある日の雨を撮る。

#14 : ある日の雨を撮る。

雨の日って少し鬱屈する。
だけど、写真を撮ると晴れてる日とはまた違う表情を見せてくれる。持ち出すカメラは軽い方がいい。
となるとGRIIになる。

歩いて見る雨の日の何気ない光景

モノクロにしてみると、水滴と雨の日の湿っぽさの質感が際立つような気がしている。
そして影と光がグラデーションで繋がるような写真になる。
出るのは億劫だけど、撮れるものは日中とは違う表情になる。そこが良いのかもしれない。

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#13 : モノクロフィルムで撮る撮影後に分かる世界。

#13 : モノクロフィルムで撮る撮影後に分かる世界。

皆さんはモノクロフィルムで写真を撮った事ありますか?
普段見るものと違う世界が、後になってわかるこの不思議さを体験できますよ。

モノクロフィルムで撮る事は世界を生み出す事にあるのかもしれない。モノクロフイルムって不思議な事に、デジタルで撮るモノクロ写真やカラーフィルムで撮る写真とも違うところにある。
デジタルで撮るとモノクロの結果も、画面やEVFを通して見ることができるし、カラーフィルムは結果は

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#12 : 雨と傘の骨。
2回目のモデルナワクチンの副反応は思っていたより、辛いです。腰から太ももにかけてすごい違和感というか倦怠感。 早くコロナ明けで撮りにいける日々がきてほしい。

#11 : 光と青色を探して

#11 : 光と青色を探して

写真を撮る時にいつも思うこと。
写真ってなにかと考えた時、なにでその絵ができているのかを分解してみる。
ボディ? レンズ? センサー? フィルム? 構図?
全部必要なんだけど、それは一つのあるものを取りこんで写真にするための要素でしかない。いろんな素材があるけれど、最も本質的な一つって光なんじゃないかなと思っている。
そして光が色を構成している。

太陽の光はさまざまな光が入り混じって白く

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#10 : 1本のリバーサルフィルムと尾道

#10 : 1本のリバーサルフィルムと尾道

リバーサルフィルム。それは今や扱いに難しいフィルム。
けれどそれが写す景色はデジタルともネガフィルムとも違うように思う。
その一本のフォトセット。

Leica M3 × FUJIFILM PROVIA 100F

先輩からライカで撮るならリバーサルフィルムだろと言われて買ったもの。
でも日常とかを撮るにはもったいない気がして全然使っていなかったが、尾道に来たのを機に使ってみることにした。
ライカ

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#09 : GRIIで撮る白黒の世界。

#09 : GRIIで撮る白黒の世界。

白黒で撮ること、色が無いから分かりづらいと言う人もいるけれど、むしろ質感や影と光が際立つように思う。
人が見る世界と逸脱しているが故に新鮮だったりする。

都会の裏の喧騒

ごちゃごちゃした東京の裏の複雑さは、白黒にすることで際立つように思う。色が派手で目を引いても白黒にするとその意味を失う。真にごちゃごちゃだと言える。

複雑な路地裏で生きる人の営みが際立ってきた。

東京の片隅で、色を光に置き

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#08 : フィルムって生きている

#08 : フィルムって生きている

最近はフィルムカメラで撮るようにしている。
デジタルで撮らないというわけではなくて、あまりにも忙しない日常から、少し逃れられるように撮っている気はする。

日常的に持ち出すのはLeica M3。

60~70年前のカメラが捉える光景

デジタルだとメモリーカードの許す限り何枚も撮れるんだけど、フィルムはお金もかかるしそんなに多く撮れない。
じっくり構えて整理して撮る。調整もちょっとだけで刹那を撮る

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#07 : 新幹線の車窓から

#07 : 新幹線の車窓から

新幹線に乗ると一瞬で過ぎていく風景を窓から眺めることになる。降りることもないその土地がパノラマのように繋がって過ぎていく。
例年の8月かと思う、暑い暑い7月の終わりに、乗ると救われるような涼しさの車内。
荷物を棚において、お茶と暇潰しの道具をフックにかけて、スマートフォンを電源に繋いで、窓の桟にGRIIを置く。
新幹線は出発した。

姫路行き多摩川を越えると東京を出る旅が始まったと思う。
昼に出発

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