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#13 : モノクロフィルムで撮る撮影後に分かる世界。

皆さんはモノクロフィルムで写真を撮った事ありますか?
普段見るものと違う世界が、後になってわかるこの不思議さを体験できますよ。


モノクロフィルムで撮る事は世界を生み出す事にあるのかもしれない。

モノクロフイルムって不思議な事に、デジタルで撮るモノクロ写真やカラーフィルムで撮る写真とも違うところにある。
デジタルで撮るとモノクロの結果も、画面やEVFを通して見ることができるし、カラーフィルムは結果は後だとしても、ファインダーを通してみた色と景色は、今自分が見た景色と同じとも言える。
ただモノクロフィルムで撮る写真は、結果は想像するしかない上に、その絵になるのは現像された後でしか見ることができない。
だから面白いのかなと最近思ってきた。


使用機材
Leica M3
Summarit 5cm f1.5
ILFORD XP-4



尾道最後の日のモノクローム

路上温度計に41℃と表示されていたこの日のお昼。
ギラギラと照りつける光を捉えているにもかかわらず、白と黒に置き換わると、熱その日の熱は想像するだけになるのが不思議。

裏道で

表通りは暑すぎて、影の多いビルの裏を歩く事にした。
ビルの裏はコンクリートのひび割れ、お店の裏から出る人、
影の強さが、裏通りをディープにするのだと気づく。


駅前広場

駅前は行き交う人の息遣いが見える。帰る人、訪れる人、待ち合わせる人、間に合わない人、学生、主婦、会社員、お年寄り。さまざまな人の行動が交錯する。


旅の終わり

旅の終わりにはあれも撮っておけばよかったとか、あそこ行っておけばよかったとか、ちょっと欲張りになる。
それでも間違いなく記憶には残るけれど、それはちゃんと撮った写真が存在するから前後の記憶も反復されて記憶に残り続けてると信じたい。


新幹線の中で

新幹線から見える人達や景色は、やっぱり在来線とは少し違う雰囲気を纏う。これは決して在来線の悪口なんかじゃなくて、在来線で見る景色って日常なんだけど、新幹線から見る景色はどことなく非日常を纏っている。それが新幹線や特急列車の醍醐味なんじゃないかなと思う。


モノクロームで撮るのもたまにはいいのかもね。


ではでは。

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