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エッセイ&お知らせ&日常の些事&写真の部屋

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日々思うこと、感じること、日常の些事、何気ない写真&美容&ファッション&お知らせ等占いとは関係のない事までゆるりと更新しています。
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#エッセイの部屋

易占道具との不思議なご縁

易占道具との不思議なご縁

私も一応、占い師、というか易者の端くれなので、イベントや研究会などの際には筮竹類を持ち歩いていますが、皆さま、私の易占道具を見ると、とても驚かれるのです。特に1尺5寸のとても長く大きな筮竹と、古めかしい筮筒をご覧になられた方から

「おじいさまか何方かも易者さんだったのですか?」

「年季が入って味わい深いですね!いつ頃から使っていらっしゃるの?」

と、訊ねられることも多く、矢張り私には分不相応

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四摂法

四摂法

私たち夫婦も結婚して早、18年経ちました。お互い再婚同士、しかも私は二人の幼い子供を連れての再婚でしたが、お陰様でそんな子供達も親元を離れ社会人となり、今は夫婦二人で穏やかに暮らしています。
そのような中、最初の結婚での失敗と、現在の夫婦円満さのどこに違いがあるのか、と、冷静に振り返ってみました。

最初の結婚は、23歳の頃から9年間結婚生活がありまして、離婚の原因は元夫の浮気やDVなどがありまし

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形直ければ影端し

形直ければ影端し

私は若い頃から腰痛持ちで、腰辺りの背骨が少し捻れて側弯気味です。

このところあまりにも腰痛が酷いので、整形外科でレントゲンを撮って貰いましたら案の定、若い頃よりも背骨が左に曲がっていました。

子供の頃から背骨が側弯気味だった私を心配する祖母は、私の姿勢の悪さをよく指摘し、背筋を伸ばし姿勢を正す事を四六時中注意されていました。昔から自律神経が弱かったのも、背骨の歪みが原因なのかもしれません。

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中庸

中庸

私が学んでいます易経では「中」、「中庸」を重んじます。

仏教でも、世の中の殆どの出来事というものは、「中道」で成り立っている、と、考えられているようです。

中庸も、中道も、極端に偏らない、程々、ということを意味します。

私はこれまでの人生で、南米、北米、ヨーロッパに住んでいたことがありますが、周りの外国人の友人たちから

「いつも曖昧な言い方をして、意見を主張しない。討論にならない。」

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閑古錐(かんこすい)

閑古錐(かんこすい)

若かりし頃の私は、若さ故怖いもの知らずで、刺々しく荒くれ者の、手に負えないチンピラ占い師でした。プロとしてデビューした頃は、まだ何も知らないという未熟さを知らず一人前ヅラし、怠け者のくせに根拠のない自信があり(師匠から才能がある、と、言われたひとことで有頂天@傲慢になってしまったのでしょう)、若いという勢いだけで占いの仕事をしていました。占い師として認められ、クライアントさんがついてくださりはじめ

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べき

べき

こうある「べき」、こうする「べき」という思考があります。

例えば社会人として、妻として、夫として、恋人として、友達として、女とは、男とは、職業人とは、こうあるべき、ですとか、こういう時はこうするべき、と、使いますね。

こういった「べき」思考って、大抵の場合、幼い頃から生育過程のようなものを経て、知らずに刷り込まれて来たものなのではと思うのです。意識して自らそう思うのではないような、信じて疑わな

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喜捨

喜捨

皆様、初詣へ行かれて賽銭箱にお賽銭を入れて来られたと思いますが、お賽銭につきまして、今回は祖母からの受け売りをお話させていただきますね。

お寺で賽銭箱にお金を入れる事を、仏教では「喜捨」というそうです。

「喜んで捨てる」と書きますが、これは、「どうかお守りください」「願いが叶いますように」「日々の暮らしに感謝します」「願いが叶いました、ありがとうございました」など、様々な思いを込めお賽銭を入れ

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自分の育て方が悪かったのではないか、と、悩む親御さんへ

自分の育て方が悪かったのではないか、と、悩む親御さんへ

一生懸命頑張って育ててきたのに、反抗的な態度を取る、愛情が伝わらない、それどころか憎しみを抱かれている、親を親とも思わず傍若無人な振る舞いを取る、犯罪で捕まる・・・ そんな時、一生懸命頑張って育ててきた親御さん程、ご自分を責め苦しみますし、世間は「親の育て方が悪いから」と、容赦なく攻撃してきます。

「親の育て方が悪い?」

誤解を恐れずに言うならば、私はそれは違うと思います。私も2児の母で、20

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逃げない、依存しない

逃げない、依存しない

人間って私を含め、弱いものですから、どうしても楽な方へ楽な方へと流されてしまいます。

易経で最も重んじられている、中庸、陰陽の法則、というものをよく、お話させていただいてますが、楽しいもの、気持ちの良いもの、快楽というものは同時に、辛いもの、苦しいものもセットされています。それは、失う事への不安です。

例えば私にとって、飲酒はその最たるものでした。

御存知の方も多いとは思いますが、2008年

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待つ事の大切さ

待つ事の大切さ

怠け者なくせに変なところにせっかちで、待つことが大の苦手というわがままでどうしようもない私ですが(汗)、これまでの人生を振り返ってみて、時を待たずに感情任せに動いて失敗した経験って数知れないなぁ・・・等とあらためて思ったりしています。それでも50歳になり、随分気が長くなり、犬じゃないけど、待て!ができるようになってきましたよ。(笑)

若かった頃は特に、「焦っちゃ駄目」「焦れば結局遅れることとなる

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35年物のスーツケース

35年物のスーツケース

私は物持ちが良い、といいますか、一度気に入ると愛着が湧き、長い事使い続けるのが好きです。

3年程前、ベルギーから帰国し、暫くは使わないだろう、と、クローゼットの中に入れておき、1年毎に出しては懐かしみ様々な思いを馳せる愛着を持つ品があります。それは、35年前、⇩祖母に買っていただいたスーツケースです。

スーツケースを引っ張る為の革紐がボロボロになり、ベルギーからの帰国途中、とうとう切れてしまい

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可愛げ

人間って大人になってくると、どうしても純真さや素直さが薄れ、プライドを守る為、意地ばかり強くなってしまって、「馬鹿にされたくない」「弱みを見せたくない」「格好悪いことはしたくない」と、つい構えたりしてしまうもので、わざわざ自分を上げるために人を見下してみたり批判したり威張ってみたりするものですが、してやったりと思っているのは本人だけで、周りはそういう態度をウンザリ冷ややかに見ているものですよね。

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