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つれづれなる日々のこと

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2018年10月の記事一覧

町の全部がお祭りに染まること

町の全部がお祭りに染まること

「海外の風習を取り込んで、大騒ぎしているけど。もっと日本の風習とかも大事にすればいいのにね」

夫がめずらしくニュースを見て、意見している。何かと思えば、週末に渋谷の街で起きた暴動ともよべそうなハロウィンの騒ぎについて。

「みんな、なにか発散したいんだよね」「都会は息がつまりやすいし、息をつめていないとって思ってるから、いざ騒ぐぞ! となると騒ぎ方がわからないんじゃない?」

ハロウィンで仮装し

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それではまた、七年後に。

それではまた、七年後に。

仕事で気がかりになっていたことが、ひとつ終わってホッとしている。それは保健所の衛生検査。

飲食店ではお店を続けていくにあたり、営業許可が必要となっている。私が務めているカフェは2011年12月にオープンして、それからほそぼそとお店を続けている。はっきりいってあまり繁盛してはいないのだけれど。

ほそぼそとはいえ、「営業を続けるのであれば、営業許可書の更新が必要です」といった通知のハガキが10月の

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慣れるって、こわい。

慣れるって、こわい。

いつだってあると思っているもの。ないほうがラクだと思ってしまうもの。
そのどちらもが、その人にとっては「当たり前」になっているのだろうけれど、第三者からみるとギョッとすることもある。

最近、父が入れ歯を作った。

父はもうずいぶんと前、たぶん十年ちかく前から歯槽膿漏で歯が抜けたり、ぐらぐらしていた。
さっさと歯医者に行けばいいのに、と父以外の家族の誰もが思っていたし、たぶん父自身も不便だし、歯医

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巻き込まれた予定でも、たのしめる余裕がほしい。

巻き込まれた予定でも、たのしめる余裕がほしい。

11月の上旬はなんだか予定がぱらぱらと入ってるなあ……。
そんなふうに感じていたが、10月月の終わりも何やら忙しくなってきた。

といっても、わたしの「忙しい」は平日に一度、仕事が終わってから、または少し早めに上がらせてもらって予定があり、土日のどちらかに予定が入っている。病院に行ってお薬をもらってこなくちゃいけない。その程度なのだけれど。

また、10月末が締め切りになっているものが多い。仕事で

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プロフィール 2018年10月22日現在。

間詰 ちひろ (まづめ ちひろ)

1981年大阪府うまれ

間詰ちひろ、というのは筆名。

ノートに書き始めたきっかけはテソーミのマーコさんこと日笠雅水さんに力強くすすめていただいたから。

吉本ばななさん(よしもとばななさん時代も、もちろん)の小説が好きだと言ったところ「今日からnoteに書きなさい! ばななさんと同じ媒体に掲載できるって考えてみて? 素晴らしいじゃない」とおっしゃられた。本名

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そうか、きみは夏もいたのか。

そうか、きみは夏もいたのか。

九月の終わりのこと。

それまでは猛暑だ酷暑だと、うんざりするほど暑い毎日が続いていたのに。

ある日突然ひゅっと冷たい風が吹いて、いつのまにか秋が知らん顔をしてすぐそばにいる。

ずっと暑い日が続いていたせいか、すこし油断していたのだろう。長袖だけれど、ぺらぺらに薄い生地の服を着て出かけてしまった。

日中になれば気温も上がってくるだろうと思っていたのだけれど、まったく暖かくなる気配はない。一日

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そういう時間も、ときには必要。

そういう時間も、ときには必要。

やりたいことがたくさんあって、行きたいイベントもたくさんあって。でも、どうしても体が動かないし、ふとんの中でもぞもぞしてしまう。

週末はまさにそういう気分だった。

先週のお休みに実家に帰っていたこともあり、思いのほか体が疲れていたのもあった。また、思いがけない細々とした問題、とも言えないほどのことや心配の種があって、落ち着かない気持ちもあった。単なる心配性のせいで、不安になっているだけだろうと

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甘ったるいアメリカ土産は、ちょっぴりさみしい味がする。

甘ったるいアメリカ土産は、ちょっぴりさみしい味がする。

「ひさしぶりぃ。元気にやってるう?」
一年ぶりくらいだろうか? カフェの近くに住んでいるマダムが来店された。

七十代で、杖をついて歩いていらっしゃるのたがら、もうおばあちゃんとお呼びしても良いのかもしれない。だけれど、独特なおしゃれをして、お出かけ好きな彼女は、おばあちゃんというよりは敬意を表してマダムと呼びたいのだ。

「わたしはさぁ、もう大変だったのよぉ。ひざを痛めたら今度は股関節でしょ?

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カメラのもちぐされをやめたいけれど。

カメラのもちぐされをやめたいけれど。

友人のお父さんは、写真撮影を生きがいにしている。撮影のために、遠くまで出かける「撮影旅行」を計画しては、いそいそと出かけているらしい。

わたしの父は超インドア派。新聞に載っているクロスワードとか数字のパズルを、カレンダーや、チラシの裏側の白い面に写し書きをして繰り返し楽しむタイプだ。

そんな父の元で育っているせいか、わたしも超インドア派である。天気のいい日でも、まぶしいからという理由でカーテン

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銀木犀のかおりを、わたしはもう思い出せない。

銀木犀のかおりを、わたしはもう思い出せない。

三連休で久しぶりに大阪の実家に帰省した。六月、大阪で地震が起きた直後に父の見舞いで帰省した以来だ。

家に帰り着くまでの道中、電車やバスの外に広がる屋根の上には、まだあちらこちらにブルーシートが被せられていた。地震と、なつのあいだ毎週のように日本にやってきた台風の影響は思いのほか大きい。

わたしの実家でも、ベランダの屋根がべりべりと剥がれ、木の枠組がむきだしになったままだったし、屋根瓦が何枚か落

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この夏はお世話になりました。

この夏はお世話になりました。

今年の夏は本当に暑かった。

普段わたしは、エアコンの効いた場所でパソコンに向かっているか、カフェのキッチンでぐらぐら沸いた湯のそばにいるという両極端な職場環境にいる。

真夏だからといって、湯を沸かさずにはいられないし、もともとキッチンの風通しは悪い。もわりとした熱気のたまり場になっている。冬場ならまだ良いけれど、夏は暑くてかなわない。冷え性のわたしですら、汗が吹き出してくる。

今年の夏はとく

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ホッピー、飲んだことありますか?

BOOK SHORTSにて開催中の「HOPPY HAPPY AWARD」、7月期優秀作品に、間詰の書いた小説が選出されました。

お時間があるときに読んでいただけるとうれしいです!

この作品を書くために、ホッピーを買って飲んでみました。

ホッピーって、みなさん飲んだことありますか? 関西圏ではあまり見かけたことがなかったような……? 

わたしはホッピー初体験だったのですが、めっちゃおいしい。

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電車の中でのすごしかた。

電車の中でのすごしかた。

毎日往復、二時間くらい電車に乗っていると、それはそれはいろんな人を見かける。

朝は、毎日同じ電車に乗って出かけるため、似たような出勤通学メンバーが多い。なんなら「あ、あの人髪切ったんだなー」とか「え! もう今日からコート着るの? あなた先週まで半そでだったのに」とか。話しかけることはないけれど、ほぼ毎日顔を合わせるためか知り合いのような感覚すらある。

しかし、帰りの電車はこうはいかない。
帰宅

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フリーズされると、もうどうしようもない。

フリーズされると、もうどうしようもない。

「帰ります」
月曜日の夜、帰宅していますよと夫にLINEした。

夫はシフト勤務のため、自宅にいないことが多い。朝は家にいるけれど、わたしが仕事から帰るとネコだけがお腹を空かせて待っていることが多い。またその逆で朝はいなかったけれど、夜勤明けで帰ってきていることもある。

月曜日は夜勤明けで、台風の影響があり、電車の遅延などで時間を取られたらしいが昼過ぎには帰宅していた。

「夕飯は一緒に食べられ

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