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つれづれなる日々のこと

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2018年6月の記事一覧

忘れられないことと、雨上がりの傘について。

忘れられないことと、雨上がりの傘について。

なぜひとは、忘れ物をするのだろう。
「あの夏に忘れた、たからものを探しにいこう」みたいな話じゃない。もっと生活感のある、傘やら、カバンやらのことである。

最近、勤め先のカフェでひんぱんに忘れ物がある。お客さまが会計を済ませ、店を出た直後。テーブルを片付けようとすると、荷物を入れておくように設置したかごの中には、折りたたみの日傘が入っている。

慌ててその日傘をつかみ、「忘れ物したお客さまを追いか

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たっぷり、たぷたぷ。にくい下腹。

たっぷり、たぷたぷ。にくい下腹。

やばい。このままでは、ちょっと後戻りできなくなるかもしれない……。今ならまだ、なんとか戻れるだろうか?
何というか、太ってしまったのだ。かなり。

妙に深刻なのには、ひとつ理由がある。

七月に、夫の実家で法事の予定がある。祖母の三回忌だと言われたような気もするけれど、具体的には覚えていない。その法事で、礼服を着なくちゃいけないのだけれど、そこに問題がある。

礼服は今よりも三キロほど痩せていた時

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思い込みの底なし沼から脱出したい。

思い込みの底なし沼から脱出したい。

ずっと勘違いしていたことや、思い込んでいたことを「あ! あれは違っていたんだ」と思えるきっかけは、人によって違うだろう。

そもそも、思い込みというやつは厄介だ。自分で決めつけた考えを正しいものだと理解している。そのため、ほかの意見を受け入れるスキがない。もしかすると、勘違いのほうが、まだ少し猶予があるかもしれない。

わたし自身、これまでにも思い込みやら勘違いやらいろいろやらかしてきた。覚え

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もぐらたたきのように顔をだす、不安なんて相手にしている場合じゃない

もぐらたたきのように顔をだす、不安なんて相手にしている場合じゃない

週末に大阪への帰省を予定をしていたけれど、その週の月曜日に大きな地震が起きた。

これは余震で本震はこれからだ、とか一週間の間は地震発生の可能性も高いため気をつけてくださいとあちらこちらでアナウンスされていた。

帰省そのものを取りやめにしようかと、少しばかり悩みもした。けれど、七月には時間の余裕もなく入院が長引く父の様子も心配だったため、やはり帰ることにした。神奈川にいてやきもき悩むくらいなら、

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知らないことは、興味がなくなってしまいやすいけれど。

知らないことは、興味がなくなってしまいやすいけれど。

昨日ワールドカップの日本対コロンビア戦、すごく盛り上がっただろうなと、朝起きて結果を知る。私は前半始まってすぐにコロンビアの選手がレッドカードで退場したと、yahooのリアルタイム速報を見たところまでは起きていたものの、睡魔との戦いにやぶれ、布団にくるまってしまった。

今回のワールドカップが開催されてから、まだ一度も試合を観ていない。サッカーに興味がないなら見ない、というのは確かにそうかも知れな

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「大丈夫」を信じて手を動かそう

「大丈夫」を信じて手を動かそう

いつもと変わらない月曜日、のはずだった。朝は八時前に家を出て、きょろきょろしながら最寄り駅まで歩く。ツバメの巣は、たった二日みていないだけで、雛たちはぺちゃくちゃと大騒ぎ。お散歩が大好きな柴犬は、今日もるんるんと嬉しそう。何にもいつもと変わらない。

二十分ほど歩き、ようやく駅のホームに到着する。スマホをカバンから取り出すと、何件か連絡が来ているようだ。開いてみると、タイムラインには地震、地震、地

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バッグの中身は決して悟られてはいけない。

バッグの中身は決して悟られてはいけない。

もしもいま、警察にばったりと出くわして職務質問されたらどうしよう……。緊張から、持っているトートバッグをぎゅっと握りしめる。バッグの中には、そう、包丁が入っている。

トートバッグの中を尋ねられでもしたら、取り返しがつかないことになるかもしれない。バッグの中身は、絶対に隠さなければ。

この前の週末のこと。町内会で開催される防災訓練の準備に駆り出された。防災訓練では豚汁の炊き出しを行うことになって

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ひと足はやい、夏祭り気分。

ひと足はやい、夏祭り気分。

生活のたのしみ展、行ってきましたー。

開催初日、日が傾きかけた時間に遊びにいきましたが、それでもすごくたくさんの人で賑わっていました。

一番お目当ての「似顔絵」は、すでに受付終了とのこと。残念ですが、予想していましたし、仕方ないです。

運良く古賀史健さんのワゴン車に遭遇しまして、サイン入りの本を購入することができました。きちんとご挨拶したかったのですが、かなりの人だかりで「こりゃ大変だろうな

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心のぬめりをとるために風呂場の掃除をしようじゃないか。

心のぬめりをとるために風呂場の掃除をしようじゃないか。

気がつかないうちに、じっとりとした感情や疲れがたまっていることがある。本当はいろいろなシグナルが点灯しているのだろうけれど、見て見ぬ振りをしているのだろう。

お休みの日に、意識してそのじっとりとしたものを吐き出したり、片付けたりできればいいのだけれど、なかなかそうもいかない。お休みの日はお休みの日で、猫を病院に連れていったり、町内会の行事に嫌々ながらも参加したりしなきゃいけない。疲れを吐き出

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ラップフィルム一枚を隔てた世界

ラップフィルム一枚を隔てた世界

これまで一度も体験してみたことがないものって、思いのほかたくさんある。何も「スカイダイビング、やったことない!」と言った大げさなことじゃない。
「少しだけ皿に残った料理にラップをかけたことがない」この程度ですら、だ。

先日、実家に帰ったとき夕食の支度を手伝っていた。その時に姉が「そういえば、お父さんなぁ、ラップ使ったことなかってんで!」と、信じられへんやろ? と言ってきた。

残った料理にラップ

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