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コンテンツてんこもり

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見たり、聞いたり、読んだり。 主に#コンテンツ会議 の記事をまとめています。
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記事一覧

こんにちは、古代ギリシャから。

こんにちは、古代ギリシャから。

「本当なら、明日、テレビでオリンピックの開会式見てだろうにねえ」

2020年7月23日の夜、布団に横になりながら夫と話していた。1年まえには想像もしていなかった。いや、半年前の1月の時点でも「なんか、怖い感染症が流行り始めてるんだってねえ」と、ずいぶんのんきに話していた。

何が起こるかなんて、本当に誰にも予測できやしない。

何が起こるか分からないんなら、タイムスリップだって、しちゃうかもしれ

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川俣銀行で働きたい

今期の朝ドラ「エール」の放送が始まって、そろそろ一か月が経過する。

日本が生糸輸出量世界一となった明治42年、
急速に近代化がすすむ福島の老舗呉服屋に、
のちに多くの名曲を生み出すことになる作曲家・古山裕一が誕生する。

老舗の跡取りとして育てられた裕一だが、少々ぼんやりしていて、
周りには取り柄がない子どもだと思われていた。
しかし音楽に出会いその喜びに目覚めると、独学で作曲の才能を開花させて

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なかなか読めずにいた本を、
ようやく読み終えた。

読むまえから悲しみの予感が溢れていたので、
手を伸ばせず、
途中まで読んでも、先へ進められなくなっていた。

悲しみばかりじゃなくって、愛情深い。
最後は涙がぽたぽた落ちて、
ぬぐってもぬぐっても、止まらなかった。
#日記

甘さのないドラマ「スカーレット」

甘さのないドラマ「スカーレット」

「望みは捨てたくないけれど、甘い終わらせ方だけは絶対ない。今までの流れを見てたらそうじゃない?」

「そうだね……」

三月中旬に夫と話し合った。朝ドラ「スカーレット」の終わり方についてだ。

「スカーレット」は、本当に甘いところのないドラマだった。序盤からいろいろと心をくじかれるような出来事があったのだけれど、それはどうにか乗り越えてきた。

しかし。最終話まであと数週間というところで、かなりき

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ミステリー小説以上に読んでいるとこわくなる

ミステリー小説以上に読んでいるとこわくなる

正直なところ、この本をいま、この時期に紹介するのはどうなんだろう? という気もする。

何というか、死をテーマにした内容だし、たかだか100年くらい前のアメリカで起きた出来事。おそらく100年前くらいの話を出せば、日本でも同じようなことは起きている。足尾銅山の鉱毒事件とか。とにかく、多くの人が「毒」と定義される物質で亡くなっている。

もっとも、死がテーマというよりも、「毒による死」に尽力する医師

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思い出の冒険か、はたまた無人島生活か。

思い出の冒険か、はたまた無人島生活か。

「うわー! おもしろそう」

テレビCMを見るたびに、夫がはしゃいだ声を出す。うん、おもしろそうだねえとわたしが相槌をうつと、夫は目を輝かせながら決まってこう言う。

「これはもう、買ったほうがいいんじゃない? Nintendo Switch!」

3月20日に任天堂から「あつまれ どうぶつの森」が発売される。夫はこのゲームのテレビCMを見るたびに、決まって「おもしろそう」と騒ぐのだ。

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妄想するにも作法があるらしい

妄想するにも作法があるらしい

おもしろいけど、なんだかめちゃくちゃな展開だな、という感想の本がある。その本のタイトルは「猫たちの色メガネ」。著者は浅生鴨さん。

めちゃくちゃな展開、と書いてしまうのはいささか乱暴だと思われるかも知れない。

ジャンルとしてはショートショートと言えるだろう。短いお話のなかで、ギュギュギュっと変わっていく。猛スピードで走り出したかと思いきや、急ブレーキでストップしたり。ムチウチになりそうなスピード

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占いの先にどんな未来がまってるの?

占いの先にどんな未来がまってるの?

月曜の、唯一の救いは「しいたけ占い」である。こう言い切ってしまっても大げさではないほど、「しいたけ占い」を楽しみにしている。

もっとも、読んだ時は「ありがとう、しいたけさん! 今週もがんばる」と感謝の気持ちでいっぱいなのだけれど。数時間もたてば今週の占いの結果をあんまり覚えていない。

ただ「今週もがんばろう」と思わせてくれる、しいたけ占いにはずいぶんと助けられている。

しいたけ占いは基本的に

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オリンピックが、ひたひたと

オリンピックが、ひたひたと

「ふーん、そんなことになってるんだ」と、ただうなずくしかなかった。

先日、大学時代の友人たちと会う機会があり、そこで東京オリンピックの話になった。

「もう締め切ったんだっけ? プリントもらってきた?」

東京に住まいを構える友人たちが、困った様子で話していた。なんでも「エスコートキッズ」を学校単位で募集している(らしい)。

(らしい)というのは、その話をしてくれた小学生の母親(私の友人)は子

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ミナペルホネン「つづく」展

ミナペルホネン「つづく」展

昨年の11月から東京都現代美術館で開催されていた「ミナ ペルホネン/皆川明 つづく」展にようやく足を運ぶことができた。

会期は2020年2月16日(日)まで。このnoteを読んで「あ、まだやってたんだ。土日のどちらかで滑り込みで行こう」と思った人にひとつアドバス。

事前に入場券を購入しておくとスムーズです。

来館する時間帯にもよるだろう。でも「11時ごろに美術館を訪れて、それからお昼ご飯でも

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読み方すらわからなかった「貞観政要」に触れて

読み方すらわからなかった「貞観政要」に触れて

「ふーん、見てみようかな」はじめは、そのくらいの感覚だった。

1月にEテレで放送されていた「100分de名著」。アドバイザーとして出演されていたのが出口治明さん。ライフネット生命創業者。現在は立命館アジア太平洋大学学長を務められている。

「100分de名著」を見たことはなかった。2019年12月に紹介された名著が「カラマーゾフの兄弟」。古賀史健さんがnoteで紹介されていたこともあって、「10

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コタキ兄弟の行く末が楽しみでならない

すでにたくさんの人が「おもしろい!」といっているけれど、私も言いたい。

1月から始まったドラマ「コタキ兄弟と四苦八苦」がおもしろい。(毎週金曜 深夜0時12分放送※テレビ大阪のみ、翌週月曜 深夜0時12分放送)

兄・一路(いちろう)(古舘寛治)は、予備校の英語教師だったが、現在は無職。楽しみと言えば喫茶シャバダバに通うこと。可愛いアルバイト店員のさっちゃん(芳根京子)に話しかけようと試みるが、

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セーターを着たくって、冬のお出かけが待ちどおしい

セーターを着たくって、冬のお出かけが待ちどおしい

そのセーターに袖を通すとき、いつだって身体だけじゃなく気持ちまで暖かくなる。

特別で、お気に入りのそのセーターを編んでくれた人は「よしこさん」。本当に偶然だけれど、わたしの母の名前もよしこという。セーターに腕を通すとき、いつだって二人のよしこさんに想いを馳せる。

「気仙沼ニッティング」という編み物の会社について知ったのは、ほぼ日刊イトイ新聞の、ひとつのコンテンツでした。

「ほんとうにほしいと

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