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こんにちは、古代ギリシャから。

「本当なら、明日、テレビでオリンピックの開会式見てだろうにねえ」

2020年7月23日の夜、布団に横になりながら夫と話していた。1年まえには想像もしていなかった。いや、半年前の1月の時点でも「なんか、怖い感染症が流行り始めてるんだってねえ」と、ずいぶんのんきに話していた。

何が起こるかなんて、本当に誰にも予測できやしない。

何が起こるか分からないんなら、タイムスリップだって、しちゃうかもしれない。

4月の放送開始から、もうずっと楽しみに見ているテレビ番組がある。

「別冊オリンピア・キュクロス」である。

クレイアニメとアニメの融合というか、とにかく作りが斬新だ。公式サイトの画像を貼り付けたけれど、違和感があると思う。

原作はヤマザキマリさん。「オリンピア・キュクロス」。

ヤマザキマリさんといえば古代ギリシャ人のルシウスが東京にタイムスリップし、お風呂をめぐる様々な騒動を巻き起こす「テルマエ・ロマエ」が有名だろう。阿部寛さんが古代ギリシャ人のルシウスを演じた実写映画も大好評だった。

「オリンピア・キュクロス」も、古代ギリシャと1964年の東京を結ぶ、異文化交流(?)を描いたものである。

コミックスは未読のため、残念ながら詳しくは語れない。ただ、おそらくストーリー展開に違いはあるだろう。端折られているところも多いに違いない。なんせアニメ「別冊オリンピア・キュクロス」はクレイアニメと2Dのイラストが主体。放送枠は5分なので、コマーシャルなどを省くと内容部分は実質3分程度のはず。

第2話「ZENRA」の時間配分をAbemaTVで調べてみたところオープニングの歌30秒・エンディング45秒。内容は3分45秒だった。毎回怒涛の展開で話は進む。

3分45秒の間に、主人公のでメトリオスは「どんな仕組みなんじゃ?」と村長に突っ込まれながらも、何度もタイムスリップさせられることすらある。すごく体に負担がかかりそうだな、と心配になる。

デメトリオスがタイムスリップするときの歌(ハミング?)が妙に気に入ってしまい、時々口ずさんでしまう。タァイムスリ〜ップ、フッフフ〜。

毎回見ていて、「この番組、狂ってるよな……」と思う箇所がある。もちろん、褒め言葉として、だ。「別冊オリンピア・キュクロス」は、なぜか毎回エンディングの歌が違う。

え? どういうこと? と思うなら、見てもらったほうが話は早い。AbemaTVでも放送されている。(放送期間中は常設無料、とのこと)

どう考えても、エンディング制作に時間がかかりすぎるだろう。そもそも、クレイアニメ自体、制作にものすごく時間がかかるのに。「やりましょう!」とよく判断したなあと毎回笑ってしまう。

エンディングを見るだけでも、じゅうぶん価値があるだろう。古代ギリシャについて、ちょっとだけ詳しくなれる。トリヨンとか、アリュバロスとか、トロパイオンとか。

今後の実生活には、なんら役に立たないかもしれない。けれど、もしかしたらゼウスの怒りに触れて古代ギリシャにタイムスリップしてしまうかもしれない。そのときには、たぶん、きっと、役に立つ……はず。





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