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東京の小さな出版社を退職後、フリーランスの編集兼ライターとして独立。 現在はフリーの仕…

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東京の小さな出版社を退職後、フリーランスの編集兼ライターとして独立。 現在はフリーの仕事を続けつつ、今もなお一部が帰還困難区域に指定されている故郷・福島県富岡町の地域おこし協力隊としても活動中。 ここでは、個人で行ったインタビュー原稿や日々思うことなどを紡いでいきます。

マガジン

  • interview

    私個人が行ったインタビューをまとめたマガジンです。楽しんで読んでいただけると嬉しいです。

記事一覧

【後編】人も動物も共に幸福な社会を目指して

前編では、代田さんが富岡町で「栖」を設立するまでや、実際の保護活動についてお話をお聞きしました。 後編では、「小さな命を育てる」ということへの責任、代田さんが考…

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3年前
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【前編】人も動物も共に幸福な社会を目指して

被災動物という言葉をご存知でしょうか。東日本大震災、そして原発事故で富岡町は避難を余儀なくされました。もともと富岡町で地域猫として暮らしていた子、そしてペットと…

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3年前
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【後編】地域の課題を「まるっと解決」したい。アートディレクター西山里佳さんの挑戦

前編では、西山さんがデザインに興味を持った理由や福島にUターンするまでに東京で経験したことを中心にお届けしました。後編は、地域おこし協力隊としての活動や、「ミナ…

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3年前
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【前編】地域の課題を「まるっと解決」したい。アートディレクター西山里佳さんの挑戦

南相馬市が発行しているサポーター会報誌「ミナミソウマガジン」をご存知ですか? サポーター登録をすると送られてくるのですが、この高いクオリティのものを無料(会員登…

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3年前
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あの頃わたしは、この町から離れたかった

あの頃わたしは、この町から離れたかった。そして、帰ってくるつもりはまったくなかった。 多分、小学生の頃から、この町に息苦しさを感じていたのだと思います。「中学か…

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4年前
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【後編】「復興の輪」の思いを込めて故郷・富岡町で理容室をオープン

前編では、草野さんが理容師を目指したきっかけや、理容師になるまでの道程をお話ししていただきました。後編では、理容師になった後の葛藤や仕事への誇り、そして故郷・富…

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4年前
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【前編】「復興の輪」の思いを込めて故郷・富岡町で理容室をオープン

2020年11月、福島県富岡町の国道6号線沿いに理容室がオープンします。オーナーは富岡町夜ノ森出身の草野倫仁さん(25歳)。ひょんなことからSNSで繋がり、プロフィールを拝…

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4年前
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はじめの一歩をnoteから

私の故郷・福島県富岡町は、まだ一部が帰還困難区域に指定されています。その町で私は2020年5月から「起業型地域おこし協力隊」となりました。町の仕事をするだけでなく、…

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4年前
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【後編】人も動物も共に幸福な社会を目指して

【後編】人も動物も共に幸福な社会を目指して

前編では、代田さんが富岡町で「栖」を設立するまでや、実際の保護活動についてお話をお聞きしました。
後編では、「小さな命を育てる」ということへの責任、代田さんが考える動物と共存する社会についておうかがいします。

飼い主さんのもとに猫を返すために

—猫ちゃんを保護してから譲渡に至るまで、どういったお世話が必要なんでしょうか?

代田さん:どんな病気を持っているのか分からないので、保護して最初の2週

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【前編】人も動物も共に幸福な社会を目指して

【前編】人も動物も共に幸福な社会を目指して

被災動物という言葉をご存知でしょうか。東日本大震災、そして原発事故で富岡町は避難を余儀なくされました。もともと富岡町で地域猫として暮らしていた子、そしてペットとして飼われていた子も、人のいなくなった町でさまようことになってしまったのです。
代田岳美さんは、震災直後から福島を定期的に訪れ、保護活動をされていたそうです。そして2019年、富岡町の中古住宅を買い上げ、保護シェルターを開設されました。

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【後編】地域の課題を「まるっと解決」したい。アートディレクター西山里佳さんの挑戦

【後編】地域の課題を「まるっと解決」したい。アートディレクター西山里佳さんの挑戦

前編では、西山さんがデザインに興味を持った理由や福島にUターンするまでに東京で経験したことを中心にお届けしました。後編は、地域おこし協力隊としての活動や、「ミナミソウマガジン」のこと、地域とデザインの関係性などをお伺いします。

—地方移住を考えていたときに、南相馬市の地域おこし協力隊にすぐ応募されたんですか?

西山:いえ、地域おこし協力隊の応募を見て移住をしたわけではありません。まずはいわきに

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【前編】地域の課題を「まるっと解決」したい。アートディレクター西山里佳さんの挑戦

【前編】地域の課題を「まるっと解決」したい。アートディレクター西山里佳さんの挑戦

南相馬市が発行しているサポーター会報誌「ミナミソウマガジン」をご存知ですか?

サポーター登録をすると送られてくるのですが、この高いクオリティのものを無料(会員登録も無料)で配布するなんて! と初めて手にしたときは驚きました。

いつかこのZINEを作っている方にお会いしてみたいと思っていたところ、同級生から「中学の後輩がこういうことしてるんだけど」と連絡が。それがまさかの「ミナミソウマガジン」を

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あの頃わたしは、この町から離れたかった

あの頃わたしは、この町から離れたかった

あの頃わたしは、この町から離れたかった。そして、帰ってくるつもりはまったくなかった。

多分、小学生の頃から、この町に息苦しさを感じていたのだと思います。「中学から東京の学校に行きたい」と親に言ったことを覚えているから。

田舎は良い意味でも悪い意味でも、繋がりが密で、何か問題を起こそうものなら、瞬く間に噂が広まります。

「○○さんの家に見たことない車が停まってた」とか、「○○さんちの○○ちゃん

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【後編】「復興の輪」の思いを込めて故郷・富岡町で理容室をオープン

【後編】「復興の輪」の思いを込めて故郷・富岡町で理容室をオープン

前編では、草野さんが理容師を目指したきっかけや、理容師になるまでの道程をお話ししていただきました。後編では、理容師になった後の葛藤や仕事への誇り、そして故郷・富岡町にお店をオープンすることへの思いをお聞きしました。

まさかの方向転換で“理容師を極める”決断を—資格を取った後も、そのまま同じお店に?

草野:はい、資格を取ったと同時に社員としてそのまま雇ってもらいました。

—そのお店ではどのくら

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【前編】「復興の輪」の思いを込めて故郷・富岡町で理容室をオープン

【前編】「復興の輪」の思いを込めて故郷・富岡町で理容室をオープン

2020年11月、福島県富岡町の国道6号線沿いに理容室がオープンします。オーナーは富岡町夜ノ森出身の草野倫仁さん(25歳)。ひょんなことからSNSで繋がり、プロフィールを拝見すると「福島県富岡町で理容室をOpen予定」の文字が。

富岡町は現在も一部地域が帰還困難区域に指定され、バリケードがはられています。そんな富岡町で理容室をオープンする決断をした草野さんにぜひお話をお聞きしたい! とさっそく連

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はじめの一歩をnoteから

はじめの一歩をnoteから

私の故郷・福島県富岡町は、まだ一部が帰還困難区域に指定されています。その町で私は2020年5月から「起業型地域おこし協力隊」となりました。町の仕事をするだけでなく、起業に向けて自分で考えて動いていかなければなりません。その第一歩として、noteを始めることにしました。

小さな出版社から独立し、フリーランスに高校卒業と同時に東京へ出て、学生生活を終え、美容の専門誌を出している小さな出版社へ入社しま

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