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東京の小さな出版社を退職後、フリーランスの編集兼ライターとして独立。 現在はフリーの仕…

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東京の小さな出版社を退職後、フリーランスの編集兼ライターとして独立。 現在はフリーの仕事を続けつつ、今もなお一部が帰還困難区域に指定されている故郷・福島県富岡町の地域おこし協力隊としても活動中。 ここでは、個人で行ったインタビュー原稿や日々思うことなどを紡いでいきます。

マガジン

  • interview

    私個人が行ったインタビューをまとめたマガジンです。楽しんで読んでいただけると嬉しいです。

最近の記事

【後編】人も動物も共に幸福な社会を目指して

前編では、代田さんが富岡町で「栖」を設立するまでや、実際の保護活動についてお話をお聞きしました。 後編では、「小さな命を育てる」ということへの責任、代田さんが考える動物と共存する社会についておうかがいします。 飼い主さんのもとに猫を返すために —猫ちゃんを保護してから譲渡に至るまで、どういったお世話が必要なんでしょうか? 代田さん:どんな病気を持っているのか分からないので、保護して最初の2週間は隔離します。寄生虫がいたり、人間にもうつってしまうような感染症もありますので

    • 【前編】人も動物も共に幸福な社会を目指して

      被災動物という言葉をご存知でしょうか。東日本大震災、そして原発事故で富岡町は避難を余儀なくされました。もともと富岡町で地域猫として暮らしていた子、そしてペットとして飼われていた子も、人のいなくなった町でさまようことになってしまったのです。 代田岳美さんは、震災直後から福島を定期的に訪れ、保護活動をされていたそうです。そして2019年、富岡町の中古住宅を買い上げ、保護シェルターを開設されました。 震災からまもなく10年。当時の様子や、保護活動に対する思いをおうかがいしました。

      • 【後編】地域の課題を「まるっと解決」したい。アートディレクター西山里佳さんの挑戦

        前編では、西山さんがデザインに興味を持った理由や福島にUターンするまでに東京で経験したことを中心にお届けしました。後編は、地域おこし協力隊としての活動や、「ミナミソウマガジン」のこと、地域とデザインの関係性などをお伺いします。 —地方移住を考えていたときに、南相馬市の地域おこし協力隊にすぐ応募されたんですか? 西山:いえ、地域おこし協力隊の応募を見て移住をしたわけではありません。まずはいわきに活動拠点を移し、1年くらいフリーランスとして仕事をしていました。色々お仕事させて

        • 【前編】地域の課題を「まるっと解決」したい。アートディレクター西山里佳さんの挑戦

          南相馬市が発行しているサポーター会報誌「ミナミソウマガジン」をご存知ですか? サポーター登録をすると送られてくるのですが、この高いクオリティのものを無料(会員登録も無料)で配布するなんて! と初めて手にしたときは驚きました。 いつかこのZINEを作っている方にお会いしてみたいと思っていたところ、同級生から「中学の後輩がこういうことしてるんだけど」と連絡が。それがまさかの「ミナミソウマガジン」を作ってる方だったのです。 同級生の後輩ということは私の後輩でもあり、すなわち富

        【後編】人も動物も共に幸福な社会を目指して

        • 【前編】人も動物も共に幸福な社会を目指して

        • 【後編】地域の課題を「まるっと解決」したい。アートディレクター西山里佳さんの挑戦

        • 【前編】地域の課題を「まるっと解決」したい。アートディレクター西山里佳さんの挑戦

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          6本

        記事

          あの頃わたしは、この町から離れたかった

          あの頃わたしは、この町から離れたかった。そして、帰ってくるつもりはまったくなかった。 多分、小学生の頃から、この町に息苦しさを感じていたのだと思います。「中学から東京の学校に行きたい」と親に言ったことを覚えているから。 田舎は良い意味でも悪い意味でも、繋がりが密で、何か問題を起こそうものなら、瞬く間に噂が広まります。 「○○さんの家に見たことない車が停まってた」とか、「○○さんちの○○ちゃんは〜」とか。なんなら、親の方がわたしの同級生の情報を詳しく知っていたりする。正直

          あの頃わたしは、この町から離れたかった

          【後編】「復興の輪」の思いを込めて故郷・富岡町で理容室をオープン

          前編では、草野さんが理容師を目指したきっかけや、理容師になるまでの道程をお話ししていただきました。後編では、理容師になった後の葛藤や仕事への誇り、そして故郷・富岡町にお店をオープンすることへの思いをお聞きしました。 まさかの方向転換で“理容師を極める”決断を—資格を取った後も、そのまま同じお店に? 草野:はい、資格を取ったと同時に社員としてそのまま雇ってもらいました。 —そのお店ではどのくらい働いていたんですか? 草野:そこはチェーン展開もしていて、最初のお店で2年半

          【後編】「復興の輪」の思いを込めて故郷・富岡町で理容室をオープン

          【前編】「復興の輪」の思いを込めて故郷・富岡町で理容室をオープン

          2020年11月、福島県富岡町の国道6号線沿いに理容室がオープンします。オーナーは富岡町夜ノ森出身の草野倫仁さん(25歳)。ひょんなことからSNSで繋がり、プロフィールを拝見すると「福島県富岡町で理容室をOpen予定」の文字が。 富岡町は現在も一部地域が帰還困難区域に指定され、バリケードがはられています。そんな富岡町で理容室をオープンする決断をした草野さんにぜひお話をお聞きしたい! とさっそく連絡を取り、インタビューしました。 高校の寮で友達の髪を切り始めたことがこの道の

          【前編】「復興の輪」の思いを込めて故郷・富岡町で理容室をオープン

          はじめの一歩をnoteから

          私の故郷・福島県富岡町は、まだ一部が帰還困難区域に指定されています。その町で私は2020年5月から「起業型地域おこし協力隊」となりました。町の仕事をするだけでなく、起業に向けて自分で考えて動いていかなければなりません。その第一歩として、noteを始めることにしました。 小さな出版社から独立し、フリーランスに高校卒業と同時に東京へ出て、学生生活を終え、美容の専門誌を出している小さな出版社へ入社しました。そこでは記事を書くというよりも「撮影」がメインでした。 もちろん、取材し

          はじめの一歩をnoteから