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みんな主人公計画ライティング・ゼミ 2024

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個人の語りを聴き、人生を紐解く営みについて学びあうゼミ。ライフストーリーやみのうえばなしにフォーカスしたライティング文化をつくる「みんな主人公計画」プロジェクトです。
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記事一覧

6がつ29にち/散文詩

6がつ29にち/散文詩

「どうですか」
「うん、まあまあ、ぼちぼち、ふふふ」
そんな返答が嫌いだった。

「あんた、かしこおに生きなあかんじょ」
そう言われてもっと嫌いになった。

賢く生きるために、自分を守るために。社会と共感の接点を断つことが賢く生きることなら、バカでいいやと駆け出した。パトカーを避け、深夜の町をママチャリで走るみたいに。そんな日々を繰り返し、見た痛い目も、もちろんあった。

問いに「ううん、まあ大変

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歩くこと、書くこと

歩くこと、書くこと

気がつくといつも山道を歩いている。
去年の冬の一人旅、瀬戸内海に浮かぶ豊島の山の中をひたすら歩き、その数日後には、奈良県十津川村にある玉置神社からの帰り、山麓まで3時間、山道を下った。春の台湾一人旅、観光客のいない田舎の山道をひたすら歩いた。大学の当直実習の明けの朝、「長崎の先に行きたい」とふと思い立ち、樺島までバスで向かった。長崎の先に立つ、樺島灯台まで1時間、雨がぽつぽつと降る中、イノシシの背

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透明度50%

透明度50%

「書いたものには、その人がこの世界と他者をどれだけ信じているかが如実に現れる」
今日、そう言ったのは他でもないわたし。どう読み直しても主語の大きい言葉だけど、ほんとうを言うと、誰かの文章を読んでそんなことを感じるなんてほとんどない。だから、今日言ったこの言葉の「その人」とは、実際にはイコール、この世界と他者を信じたいわたしだ。

そうでない文章とは、つまり世界と他者を信じていない文章とは、説明くさ

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声に出して読みたい阿波弁で、スペキュラティブなライティングについて考える

声に出して読みたい阿波弁で、スペキュラティブなライティングについて考える

こないだな、ライター講座に行ったんよぉ。ほこでな、課題っていうか、ワークっていうか。ほこで集まった、うちも入れて5人おったんやけどな、各自で考えるシートみたいなん配られたんよ。ほんなかに、書いとったこと、話さしてな。

まあ、いろいろ書く欄はあったんやけどな。一個、ずばーん!ずきゅーん!て来たんがあってな。ほれが、「伝えるまたは表現することで、何かを掴んだ体験」て項目だったんよ。

うちな、絵描く

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ライティングゼミ(第一回)に参加して。

ライティングゼミ(第一回)に参加して。

これまで、好き勝手にnoteを書いてきました。

なんのテーマもなく、ルールも作らず、

自分の気持ちや経験の記録のためであったり、

客観的に考える練習のためだったり(全然出来ませんが。汗)、

そこら辺の、ジタバタしている過程を共有することで、反応を頂いたりして、スキやコメントのひとつひとつが自分の元気や勇気になることを学ばせて頂いたり、

noteを細々と続けていく中で、書くことは自分にとっ

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みんな主人公計画 ライティング・ゼミ 募集要項

みんな主人公計画 ライティング・ゼミ 募集要項

※申し込み状況(2024年5月5日現在)
【全6回参加】  …定員5名に達しましたので、締切とさせていただきます。
【第1回単発参加】…1名(残り4名 受付可能)
【第2回単発参加】…1名(残り4名 受付可能)
【第3回単発参加】…1名(残り4名 受付可能)

全3本の記事にわたって、「C to C ライティング・コミュニティ構想」について、自分のライターとしての歩みを振り返りながら語らせていただ

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