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最低の誕生日

泣きながら
30歳の誕生日を迎えた
自分で自分をバカだと思った
だけど耐えられなかったのだ、どうしても


掃除して料理を作ることなんて
感謝されるほどの行為じゃない
だって自由な時間があってストレスなし
そんなのフルで働く男性と比べるにも値しない

結婚して正社員を辞めただけで
私個人としてはうれしかった
夫の生活の支えになれたら幸福だった
だからお金も休日も頼らないと心に決めた


それなのにどうして夫は
高級なプレゼントなんて選んだのだろう

見合う女じゃない
だってちゃんと働いていない
重荷にならない範囲で生活して
その中であなたを満足させられたら
存在意義をなんとか自分で見出せたのに

無駄にお金を遣わせた申し訳なさと
そんな価値のない自分の哀れみが
合い混じってうううと泣いてしまった

私はおかしい
書いても誰もわかってくれないだろう
旦那さんが可哀想と思われるだろう

自信が欲しい
人の好意を素直に受け入れたい
どうやって生きたらみんなのようになれた?
30歳でこんなこと思う私は終わってる?

神様のボートに乗って
わたしのことを誰も知らない町で暮らしたい

お金は少しあればいい
愛情なんて味わいたくない
ずっとひとりで日々を過ごし
ただ静かに死に近づきたい、夢物語です