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うさぴょんのエッセイ

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140文字小説でもない、読書感想文でもないものです。
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記事一覧

今年も来たぞエイプリルフールが

今年も来たぞエイプリルフールが

エイプリールフール、それは嘘をついて他人を担ぐ日である。
 エイプリルフールの嘘は嘘だということがわかった時に相手を怒らせないぐらいの大げさすぎない嘘が良い。
できればユーモアがあってふふふとなるような。 のっけからハードルが高い。
 普段から嘘をつき慣れていてないと、どのぐらいの嘘が怒られる嘘なのかわからない。
 だから嘘をつき慣れてない人はせっかく嘘をついたのに嘘だとわかってもらえなくてモジモ

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本屋で見かけた老婦人

 この前、なんとなく本屋に立ち寄ったら、お着物を着た小柄な老婦人が立ち読みをしていたのを見かけた。
 鳥の子色の訪問着の上に黒羽織を羽織り、白髪交じりの髪をシニヨンに結って、見るからにキチンとした格好である。
 普段着っぽい着物なら着物で生活している人だっているかもしれないなぐらいに考えて終わりだったと思うがなにせ訪問着である。
 その恰好で立ち読みをするなんてなにがあったのだろうか。
 茶道か、

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引っ越しが決まったので本を手放す話。

引っ越しが決まったので本を手放す話。

 引っ越しをすることになった。
 なので、本棚を整理しなければならない。特にKADOKAWAの月刊短歌が大量にたまっている。私の投稿作品が掲載された号は保存用としてとって置くとして、それを覗いてもなお三十冊もある。   場所を取るから手放すしかないのだが、捨ててしまうのは惜しい気もする。
なので捨てる前に一応、古本屋に連絡して買い取ってもらえないか問い合わせすることにした。
 ネットで「雑誌 買い

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納税って季語なのかよ。

納税って季語なのかよ。

歳時記をめくっていたら春の部に「納税期」という項目があった。春の季語かよ!梅とか桜とかと同じかよ。確定申告といえば春だけど…。春になると確定申告がめんどくさいとか医療費控除がめんどくさいとかみんながよく言っているイメージがあるけど。それで一句詠むのはハードルがずいぶん高い気がするよ?
 季語は7つのグループに分けられる。時候、天文、地理、生活、行事、動物、植物だ。で、納税期という季語はこの生活とい

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「なれのはて」をうけとりそこなったはなし

「なれのはて」をうけとりそこなったはなし

 図書館から電話があった。図書館に予約していた加藤シゲアキの小説『なれのはて』が届いたから取りに来てほしいとのこと。私は次の日曜に取りに行こうと思いながら電話を切った。
 だがそのときは色々といそがしかった。入院した家族のところに着替えを持っていったり、入院費の支払いのことに気を回している間に、すっかりリクエストが届いた事を忘れてしまい、図書館の保管期間を過ぎてしまったのだ。せっかく楽しみにしてい

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事前に情報を入れてしまったためにハードルが上がってしまったハナシ

事前に情報を入れてしまったためにハードルが上がってしまったハナシ

只今、絶賛放映中の「勇気爆発バーンブレイバーン」に登場するロボ、ブレイバーンが最高に気持ち悪いと評判である。
 地球を侵略してくる正体不明の機械生命体とそれと戦う正体不明の機械生命という設定なのだが自分のパイロットであるイサミ・アオが好きすぎて、ロボじゃなければ事件になってしまうレベルだという。
 Twitterで感想が流れてきて最高に面白そうだと思ったので見てみた。
 正直、あまり気持ち悪いとは

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初ナントカ多すぎやしないかい

初ナントカ多すぎやしないかい

 歳時記を読むのが趣味だ。知らないことをしれて楽しい。歳時記をひらいてみると一月は季語が多い。第一、歳時記は、春、夏、秋、冬、新年の五部構成になっている。新年の部だけで、春の部と同じぐらいの分量があるのだ。
 そしてそっくりそのまま、一日という季語がある。一月一日のことである。そして、二日、三日、四日…なんと七日(もちろん一月の七日のことだ)まで日付そのものが季語なのだ。
 さらに、一月一日を過ぎ

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クリスマスの怪談本

クリスマスの怪談本

 日本だと夏が怪談の季節だが英国は冬が怪談の季節らしい。
 みんなで暖炉を囲みながら一つずつ怪談を語って行くそうだ。
日本の百物語とちょっと似ている。
 考えてみるも生命力に満ちあふれ若々しく緑が鮮やかな夏よりも、枯れ木と雪で覆われた寒々しい冬のほうがおどろおどろしい死の世界に近いイメージではなかろうか。
 英国ではクリスマスの時期に怪談本が刊行される風習があるそうだ。傑作選まででているぐらいだ。

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出版社のグッズが多い話

出版社のグッズが多い話

ツイッターというかXをしていて驚いたのだが、今年は出版社から色々とグッズが出ているね。

 今年って色々な出版社の記念すべきスペシャルイヤーなのね。こういう記念イヤーがかぶるって珍しいね。きっと出版社や文庫を立ち上げるときに打ち合わせとかしたわけじゃないだろうしすごい偶然だな。素晴らしい。
 こういう時発売される記念グッズってなぜかTシャツかトートバックだ。 買いやすいからかな?
 お金がないか

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おすすめの漫画を紹介してみた『ダンジョン飯』

おすすめの漫画を紹介してみた『ダンジョン飯』

 
財宝!富!冒険!そしてモンスター!今やファンタジーのお約束であるダンジョン、そして冒険者。しかし、ダンジョンの中で冒険者たちは何を食べて生活しているんだろう。
 そこに注目したのが、「ダンジョン飯」である。題名の通り、ダンジョンの中の食事の話なのだが、主人公一行が食べるのはモンスターなのだ。歩き茸、ミミック、動く鎧等など。まさにクレイジージャーニーも裸足で逃げ出す悪食グルメである。 
 しかも

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菊芋をもらった話

菊芋をもらった話

菊芋というものを皆さん知っているだろうか。生姜に似た形をした芋(?)である。
パワーフードと言われオシャレ系八百屋とかで売っている。
 これを食べるとお通じが良くなるのだが、たくさん食べすぎるとトイレに長時間こもることになってしまう。
 この菊芋の1日の摂取量は10グラムまでにしてほしいとグーグル先生に教えてもらったのじゃが、10グラム。少なすぎる。一切れだけじゃないか。しかも体質によっては食べて

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ブラックフライデー?

ブラックフライデー?

 ブラックフライデーのセールがもうすぐ終わる。
 終わるタイミングでこんな事言うのも何だが、なんで日本でブラックフライデーをやるのだ?
 もともと、ブラックフライデーはアメリカの感謝祭のプレゼントの売れ残りを安売りしたのが起源らしい。
 黒字になるからブラックフライデー。ほうほう、それが日本に輸入されたと。
 ちょい待て。 
 この場合いちばん大切なのは感謝祭ではないか。感謝祭ではなくどうしてその

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こたつの思い出

こたつの思い出

冬といえばこたつである。
私の実家にはこたつがなかった。
正確にはこたつがあったのにテーブルとしてしか使われてなかった。
 否、小学生の低学年の頃はちゃんと使っていた。
 こたつにもぐって遊んでいたのを覚えている。
 なのに、何時から使わなくなったのか。不思議だ。
 実家に帰った時にどうして「我が家にはこたつがなかったのか」聞いてみたところ、「貴方がバナナをこたつの中で腐らせたからじゃない」といわ

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今年について考えたら虚しくなった話

今年について考えたら虚しくなった話

 大した目標も立てずに日々をダラダラ過ごしていたら10月が来てしまった。ということはあと二ヶ月で今年も終わるということである。
 こうしてダラダラと日々を浪費していくことのなんと多い事か。やっと今年の目標っぽいものを立てたのは9月ぐらいのことである。
 それも東京で生まれたのにけっこう、行ったことない東京の名所って多いなと思い、行ってみよー程度のごく軽いもので、これを目標と言って良いのか不安である

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