奇跡の星に刻む命の軌跡

真っ暗闇の中で発生した

数えきれない偶然と必然

絡みついては

引き伸ばされ

混ざり合っては

離れ離れ

寂しくなれば

また会いにきて

愛を確かめ合った果てに

生まれた奇跡の星

奇跡的に生まれた可能性の

塊からさらに搾り出すように

青色を抽出うねる有象無象

有形無形の区別なく

絶える事無く燃やした

途方もない時間

数えきれない程の生命体が

青い星の上に産み落とされ

歩き泳ぎ飛び回ってきた

そんな数えきれない命同士

互いに喰って喰われて

生まれ変わっては這って進んできた

巡る円環の中で恐竜の絶滅を

ものともせず乗り越えて

ようやく辿り着いた

生態系の頂

上り詰めた我らが先祖

幾万百億万年千年の

繋がりの果てに

君が産み落とされた

紡がれた遺伝子の中に組み込まれた

名も無き命達からのメッセージ

君はまたさらにそれを

未来に向かって届ける為に

命を燃やしていく

僕はそんな君に

見つめられたいが為に生まれてきた生き物

西に沈む太陽を

見つめるのはよして

彼岸で焦がれる

僕を見てほしい

そうして二人で紡ぐ未来の

形に僕と君だけの時間を

刻んでいくんだ

振り向けば長い道のり

横を向けば君がいて

前を向いて君と歩いていく

奇跡の星に生まれた

僕らがさらなる奇跡を

起こせない筈がない

明るい未来を夢見て歩いていく