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オラファー・エリアソンの眼差しで How you look the world through Olafur Eliasson's eyes

オラファー・エリアソンの眼差しで How you look the world through Olafur Eliasson's eyes

自粛から再開された2日目に開館時間と同時に訪れた東京都現代美術館。待ちに待った「オラファー・エリアソン-ときに川は橋となる- 」展へ。

オラファー・エリアソンはテクノロジーや様々な分野の知性をアートに結びつけて、時にプリミティブであったり最先端であったりの手法で、自然環境との共存や人類にとって持続的に必要なものに気づかせてくれる。

現代アートにありがちな、とんがって挑戦的に一部の人たちへ発信す

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ヘラルボニーのアートがある街角

ヘラルボニーのアートがある街角



ギフトとしてこのハンカチーフを選んでから、実際に会って渡せるのを楽しみにしてる日々。

東急本店でやっていた「HERALBONY FAIR」で一目惚れ。
福祉から新たな文化をつくり出すヘラルボニーによる、アーティストが描いた作品を使ったお洒落なプロダクト達。
上からの「かわいそう」という視点ではなく、あくまでアートの才能にフォーカスして最先端のセンスとして昇華させたプロダクトで、福祉を商業的に

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願いの翼、どうか私を再びパリへ

願いの翼、どうか私を再びパリへ



フランスはアートの国*その11- Amazing art scene in France*vol. 11

フランスのアート巡りは私にとって、生きる喜びのひとつ。この強烈な第3波の中、不安に押し潰れないよう、また再訪するその日を夢見て。モン・サン・ミシェルで出会ったじっと遠くを見つめていたカモメの気持ちで。

願いを込めて強く喜びの日を妄想するのだ!
そして
忍耐して、勇気を持って、いたわり合

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アートを見て無常を感じる年末

アートを見て無常を感じる年末



用事の途中、松濤美術館で開催中の舟越桂「私の中にある泉」展へ。
この作家さんが木から彫り出す女性達の顔のカタチ、昔から理想の、まさに私がなりたい顔のなのです。

透明感のあるモデル、甲田益也子さんの面差しだと思うのですが、どうでしょう?(オフィシャルサイトから写真拝借。ボーカルでもお洒落才能を発揮されててステキな声です。dip in the pool良く聞いてたなー)

さて、展覧会ですが、第

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憧れのフレンチテイスト

憧れのフレンチテイスト

*花のある風景/FLOWERS*

Bunkamuraギャラリーと渋谷パルコ、2つの会場で開催の笹尾光彦さんの個展。
Bunkamuraの「花のある風景」は会期が終了し、パルコでは「FLOWERS」が12/6迄開催中ですが、両方の会場を訪れることができました。

マティスの絵や画集、花やリンゴ、カラフル雑貨が並べられたセンス良い部屋の一角を額縁の中で切り取ってみせる、とにかくお洒落で、素敵な絵を描

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満天の星に

満天の星に

*満天の星に、創造の原石たちも輝く*

素敵なタイトルがつけられたアール・ブリュット2020特別展が東京都渋谷公園通りギャラリーにて開催中です。これが素晴らしかったのです。

サブタイトルは、
カワル ガワル ヒロガル セカイ

予備知識を入れて作品見たくないので音声ガイドは普段使わないのですが、今回は使用。
音声ガイドというより、のんさんが作品について語るトークが、なかなか良いのです。

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おしゃれだけど、ざわざわ

おしゃれだけど、ざわざわ

*ベルナール・ビュフェ回顧展@Bunkamuraザ・ミュージアム*

第3波の拡大がささやかれる中、
最近本国フランスでも人気が再燃している
ビュフェのお洒落な絵でも見に行きますか、と、いざ、初日に!

太い黒い、印象的な輪郭の彼の絵、
子供の頃に見た時は何だか『ざわざわ』した
気持ちになった記憶が。
初めてこんなに多くの作品を鑑賞しましたが、
あの『ざわざわ』は正しかったのでした。

画家の作品

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時の流れに思いをはせて

時の流れに思いをはせて

*アイヌの美しき手仕事*

アイヌ民族の衣装、道具や宝飾品の展覧会へ。
自然界にあるカタチに祈りを込め美しい模様に。丁寧な手仕事で作られたものに最後に施された
模様の美しさは、とても豊かなもの。

ひとつひとつ仕上がるまでの長くて静かな時間、実際の暮らしで人びとが使っていた時間、その後こうやって目の前で展示されている時間。
アイヌ民族の苦難の時間も含めて
長い時の繋がりを手仕事の作品から感じとれる

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フランスはアートの国*その10- Amazing art scene in France*vol. 10

フランスはアートの国*その10- Amazing art scene in France*vol. 10

*ダリさま*

アート界でひときわ異彩を放ったシュールレアリスムの奇才、天才。
パリのダリ美術館は、アートの雰囲気漂うモンマルトルにあります。
↓写真右側が入り口。わかりにくい。。。

「ここ???」細いエレベーターで深く下っていく感覚の不思議な作りの美術館には、こじんまりとしたギャラリーのような空間が。立体アートが多い印象でした。

最初にダリの絵画に出会った時には、その異彩ぶりに目が釘付けにな

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フランスはアートの国*その9- Amazing art scene in France*vol. 9

フランスはアートの国*その9- Amazing art scene in France*vol. 9

*ピカソさま*

パリのピカソ美術館は意外にもひっそりした場所にありました(ポンピドゥー・センターから歩けます)。
元貴族のお屋敷だけに外観は重厚ですが、内装はシンプルに改築された空間で、巨匠の美術館で鑑賞というより、ピカソさんの趣味が良いお宅にお邪魔して自慢のコレクションを見せてもらっているような気持ちになりました。屋根裏部屋みたいな展示室があったような。

食したゴハンの魚の骨の形がよっぽど良

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フランスはアートの国*その8- Amazing art scene in France*vol. 8

フランスはアートの国*その8- Amazing art scene in France*vol. 8

*いつも新しいポンピドゥ・センター*

こちらもパリ滞在中には必ず訪れたいパリの国立近現代美術館。
大好きなマチスやミロ、カンディンスキー、ピカソなどの近代の巨匠の作品はじめ、現代アートを堪能できる特別な場所。ヨーロッパ最大の近現代美術コレクションを有しているだけあり。

展示の仕方も好き!パリの街を眺めるのにも素敵な場所です。

防火設備や非常口サインもアートに見えちゃう。

*****

数年

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フランスはアートの国*その7- Amazing art scene in France*vol. 7

フランスはアートの国*その7- Amazing art scene in France*vol. 7

*お洒落サヴィニャックの街なのに*

雑貨屋さんで一度は見たことがあるであろうラブリーでカラフルなイラスト。商業ポスター画家のレイモン・サヴィニャックの手によるものです。

あちこちの建物に彼の絵が描かれているという街、晩年彼が過ごしたトルーヴィル・シュル・メールへも行ってみたかった。
細い道をくねくね、駐車場を探す途中、車の窓からサヴィニャックの絵の壁画を見つけて大興奮!

それも束の間、「うっ

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フランスはアートの国*その6- Amazing art scene in France*vol. 6

フランスはアートの国*その6- Amazing art scene in France*vol. 6

*ヘンテコなアートミュージアム*エリック・サティと言えば、お洒落なピアノの旋律を思い浮かべる人も多いのでは?
彼はアート作品も残していたとは知りませんでした。
ノルマンディ地方の港町オンフルールにある彼の生家のミュージアム。散策中にフランス人の友人が見つけて入ってみたのでありました。

そこは、印象派の画家にも愛されたオンフルールの風景とは全く違う異空間。
海風とか魅力的な街並みとか、急に五感から

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フランスはアートの国*その5- Amazing art scene in France*vol. 5

フランスはアートの国*その5- Amazing art scene in France*vol. 5

*クロード・モネの邸宅と庭園*

ジヴェルニーのモネの庭を訪れたのは4月末。
そこは、モネが好きなものだけを集めた、
おとぎ話に出てきそうな場所でした。

あの素晴らしい連作を産んだ睡蓮が浮かぶ池は、
地元の反対を押し切って
セーヌ川を引いて人工的に作ったそうだけれど、
そのエピソードからしても、一見、
自然のままにしてあるようで、
実はモネ自ら作り上げた理想郷であり、
芸術作品であることがわかり

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